優良ゴルフ・コースが連立し、日本と比べたら格安&手軽にプレーできるノースウエストは、まさにゴルフ・パラダイス!超ビギナーと上級者の両方に向けたゴルフ情報をお届け。(情報は2004年5月時点のもの)
ノースウエストでゴルフを始める&楽しむ |ページ2 »
ゴルフを始める・目指せ、グリーン・デビュー
プロにレッスンを受ける
自己流では限界があると言われているゴルフ。レッスン・プロに基礎からみっちり習うのは、じつは習得の早道だ。
▲先生はクラブの握り方から
▲レッスンは手取り足取り状態でとっても丁寧
▲ハイテク機器を導入し、自分のスウィングをビデオで早速チェック。悪いところがスグわかる
父は、学生時代にソフトボールに明け暮れていた私に向かって「お前も元ソフトボール選手の岡本綾子プロのようになれるかも」とゴルフに誘った。が、たった一度の打ちっ放し体験がその幻想を打ち砕いた。10数年前、とあるゴルフ練習場でバットをクラブに持ち替えて打ったボールは、逆回転して私の足を目掛けて飛んできた。「ゴルフは向いていない」と烙印を押した私に、敗者復活のチャンスが巡ってきた!
今回、体験ゴルフ・レッスンに協力してくれたのは、シアトルのダウンタウンから車で約10分のところにある『インターベイ・ゴルフ・センター』。ここには80打席のゴルフ・レンジのほか、9ホールのゴルフ・コースとパッティング・フィールドもある。当日になってシューズはおろか、クラブさえ持っていないことに気付き、確認すると、「手ぶらで来てください」。アメリカのゴルフってお気軽なのかも、とまずは好印象。
担当してくれたのは、4歳からゴルフを始めたPGA公認のレッスン・プロで、1990年からインストラクターをしているロン・ハンソン先生。「ズブの素人ですが、よろしくお願いします」と自己紹介をした後、クラブの握り方とスウィングの基礎を教えてもらうことに。私の緊張を見抜いたのか、「リラ~ックス」とロン先生。そしていきなり「とりあえず、打ってみようか」。アセってしまった私だが、どうやらこれは知識ゼロの状態で自然なスウィングをチェックし、そこから修正していくという指導法のようだ。 先生の指導は終始丁寧で、まさに手取り足取り状態。プロ・ゴルファーのビデオを見て美しいスウィングを確認したり、自分のスウィングをビデオに撮って、肩の落ち具合や下半身の重心の位置などを客観的にチェックしたり、イメージ・トレーニングも欠かさない。
しかし、頭ではスウィングの基本を覚えていくものの、体はすぐには反応しない。ボールの横にクラブをピタッと当てたまま固まってしまい、“ゴルフ版考える人”になってしまった私。それでもせかすことなく見守ってくれた先生、優しい! ちなみに英語によるゴルフ用語の心配は無用。例えば先生は、肩を中心とした上半身の動きについて「右の肩をちょうつがいにした開閉式ドアだと思って腕を振って」と言うなど、一般的な言葉で説明してくれるのでわかりやすい。また、「何度聞いてもいいからね」という温かい言葉もうれしい。でも、体の回転や肩の位置などに関して使われる英単語「Revolve」、「Tilt」、「Balance」などは頻繁に登場するので事前に知っておいた方がいいかも。
先生は、一度にたくさんの知識を詰め込んだら混乱する、という初心者の心理もつかんでいて「フォームで気になる所はたくさんあるかもしれないけれど、ひとつずつクリアすればいい。まずは肩。ほかはまた別の機会にね」とこちらの向上心をくすぐる締めのトーク。
うららかな春の日の体験レッスンに「いいゴルフ日和だった」とすでにゴルファーきどりの私。今日ばかりは傘を使って駅のホームでスウィング練習をする日本のおじさま方の気持ちに同感。夏のグリーン・デビューを目指して、がんばりま~す!
PGA公認のレッスン・プロ。4歳からゴルフを始め、高校時代はワシントン州の選抜チームの一員になり、大学でも4年間ゴルフを続ける。1990年からプロのゴルフ・インストラクターとして活躍し、レッスン・クラスを総括するディレクターでもある。わかりやすい指導に定評があり、幅広いレベルのプレーヤーから支持されている。
■Interbay Golf Center
2501 15th Ave. W., Seattle, WA
TEL : 206-285-2200
ウェブサイト:www.premiergc.com/-interbay-golf-center
ゴルフ・レンジに通う
ゴルフの基本スウィングを習得したら、後は練習あるのみ。「でもゴルフ・レンジの使い方がわからない」そんなあなたり、利用法をご紹介。
▲2階建てで80打席ある、インター・ベイ・ゴルフ・センター
▲受付でトークンを買う
▲トークンをボールに交換する
日本語で言う『ゴルフ練習場』は、英語では『ゴルフ・レンジ』または『ドライビング・レンジ』その利用法を前途の『インターベイ・ゴルフ・センター』を例に説明しよう。
レンジに到着したらまず受付に行き、ボールの購入に必要な『Token(トークン)』と呼ばれるコインを買う。たいていどこもトークン1枚でボール50個分だ。トークンを買ったらレンジ・エリアに行き、ボールの自動販売機にトークンを入れ、ボールを受け取る。当然だが、ボールが出てくるところにカゴ(機械のそばにある)を置いておかないと、ボールが転がり出すので要注意。ボールをゲットしたら、空いている打席に行って早速、練習開始。どう、簡単でしょ?
ちなみに、クラブがなくてもレンタル・クラブを利用できるし、この『インターベイ・ゴルフ・センター』では、レンジ利用者に限り、無料で使えるアイアン・クラブが置いてある(そのほかのクラブは有料)。
レンジ利用上の注意は、安全上、打席の前に引かれている線より前に出たり、打った球を回収したりしないこと。また、大声を出したり、走り回ったりして回りの人に迷惑をかけないよう、楽しく練習しよう!
2501 15th Ave. W., Seattle, WA
TEL : 206-285-2200
ウェブサイト:www.premiergc.com/-interbay-golf-center
営業時間:7:00 a.m. ̄11:00p.m. 無休
レッスンプロに聞く!ビギナー Q&A
● グリーン・デビューの目安は?
打ったボールが左右に大きく曲がる、地面を這う、ということが少なくなり、パッティング、ショートゲーム、バンカーの練習を最低でも1回行った後ならデビューも可能でしょう。コースでのスムーズなプレーのために、最初はゴルフをよく知っている人と一緒にプレーをすることをお勧めします
● ゴルフ上達の秘訣を教えてください
練習やプレーが好きで、一緒にプレーする友人がいること。また、奥の深いゴルフは、特に他の人の力が必要なスポーツなので、プロにレッスンを受けるのはとても有効です。個人でできる上達法は、本から必要な知識を吸収したり、トーナメントなどを見て良いスイングのイメージを掴むなど。自分のスイングをビデオに撮って分析するのもお勧め。合わせて、ひたむきな練習、またプレーを数多くこなしてしていくことです。
● コースを回る時のマナーは?
“安全に、楽しく、スムーズに、コースを大切に”プレーすることを心掛け、次の6点を守ること。1.前の組と1ホール以上距離が空かないようにテキパキと歩き、スローなプレーは避ける。ボールが数回打てない時は無理に続けようとせずに、ボールを拾っても良しとする 2.ほかの人のショットの時、その人の視線に入る範囲にいない。おしゃべりも禁物 3.ショット時に削った芝は元に戻すか、目土(種入りの砂)を入れて置く 4.バンカーは低い場所から出入りする。打った後はレーキ(熊手のような道具)でバンカーをならし、自分の足跡を消す 5.グリーン上では走らず、スパイクを引きずらない 6.危険な方向にボールが飛んだら「フォー(日本ではファー)」と大きな声で警告する。
● 初心者も楽しめるノースウエストのコースは?
どのゴルフ場もコース・レートを持っていますが、基準値は72.0。72.0以下なら比較的に簡単なコースです。レートが低く、アップダウンや池が少ないゴルフ場を選びましょう。
● 初心者が最低限揃えるべき道具は?
ゴルフ・ショップで初心者だと伝えれば、難しくなく、値段も手頃なクラブを見つけてくれます。サウンド・ウェッジ、ピッチング・ウェッジ、4~9番アイアン、3番・5番ウッド、ドライバー、パターの計12本か、ハーフ・セットを揃えましょう。ちなみに、ゴルフ・バックの中に入れられるクラブは14本まで。また、ボールは距離が出て、無くしても良いような安いものをお勧めします。
● 日本人ゴルファーにありがちなクセは?
日本人はフィーリングでプレーするよりも、メカニックスを考えてプレーする人が多いように思います。ボールを投げるときに、腕をどこまで上げてなんて考えていないのと同じように、本能でプレーしたいものですね。きれいなスイングよりも、よいスコアが大切です。
インターナショナル・ゴルフ ・アカデミー所属、アメリカ女子プロゴルフ協会公認のレッスン・プロ。ディレクターとしてゴルフ留学プログラムの運営にも携わっている。
「人間の体が最も良い反応を示すのは、自分にあった言葉による指導を受けた時なので、頭と身体の両方で理解できるシンプルなレッスンを目指しています」と高橋さん
これだけは知っておこう!ゴルフ基本用語
● クラブ
ボールを打つ道具。距離を飛ばすのを目的にしたウッド(1~2番)、グリーンに寄せることを目的としたアイアン(3~9番)、ウェッジ(ピッチング、バンカーなどで使用するサンド、アプローチ)、グリーン上でボールを転がすパターがある。
● バッグ
クラブを入れて運ぶもので、担ぐタイプとカート用がある。
● シューズ
アメリカではスニーカーでも回れるが、ゴルフ用のシューズは安定感が違う。最近は金属スパイクが使えないコースも多いので注意。
● グローブ
グリップの滑り止めになる手袋。右打ちの人は左手に、左打ちの人は右手に着用する。
● ティー
ボールを打つときにボールを乗せるピン。
● アドレス
打つ準備体勢のこと。「アドレスに入る」と使う。その時は静かに!
● オナー
前ホールでスコアが一番良かった人。次のホールで一番最初に打つ権利がある。
● OB (Out of Bounds)
プレー禁止区域のこと。白杭などで境界を設け、ボールがこの区域に入った場合、ペナルティが課せられる。
● 杭
OBなど、ペナルティ区域の表示。色によって意味が違う。
● ダフる
ボールの手前の地面を叩いてしまうこと。「あらら、ダフっちゃった」のように使う。
● ディボット
スイングの時に地面を叩いたことで、はがれてしまった芝。きちんと元の所に戻そう。
● アンジュレーション/アップダウン
グリーンやコースの起伏のこと。「このコースはアップダウンがきつい」のように使う。
● オーケー・パット
グリーン上で、打ったら必ず入るだろうと想定した距離のパット。パットを省略できるが、1打追加になる。
● ハンディ・キャップ
ゴルフの技量を表す数値で、多くの人が1ケタ(シングル)を目指す。ハンディの算出法は、自分がよく行くゴルフ場で州のゴルフ協会のメンバーに加入し、1年間の費用($40前後)を支払う。すると番号が与えられるので、プレー後のスコアをこの番号と共にコンピューターに10回入力する(つまり最低でも10回はプレーする)。すると、コンピューターがハンディ・キャップを算出してくれる。この値は各ゴルフ場の難易度も考慮して算出され、アメリカ全土で適用される。
● ゴルフ・コース
完全メンバー制の『プライベート』、一部を一般に開放している『セミ・パブリック』、誰でもプレーできる『パブリック』にわかれる
英語で何という?ゴルフ用語
● ワン・オン on in one
例)Wow, You’re on in one!
● てんぷら skyball / airball
例)My ball was teed up too high and I hit a skyball.
● 結果オーライ safe / good miss
例)At least your ball is safe.
It wasn’t a perfect drive, but it was a good miss.
● 刻む lay-up
例)If you can’t cross the pond, you should lay-up.
● ナイス・オン Good approach / Good pitch
×Nice on.
● ニアピン closest to the pin
● ダフる duff / fat
例)I hit the ball fat and it went about ten feet.
I duffed my shot and hit it short.
● (グリーンで)入れー! In the hole!
● 空振り whiff
例)If you whiff, you have to take a stroke.
● ナイス・イン Good putt
×Nice in.
● ナイス・バーディー Good birdie
● ファー Fore(発音:フォー)
ノースウエストでゴルフを始める&楽しむ |ページ1|ページ2
店舗やサービス、価格の情報は変更、または閉業されている場合があります。
コメントを書く