「英語やそのほかの勉強を極めるため」「海外で生活したい」「アメリカでキャリア・アップ!」など、さまざまな目的でアメリカにいる留学生達。また「何かを学びたい」という思いを秘めながら生活している人達もいるはずだ。そこで今回の特集は学生や学校にクローズアップ。留学生のナマ生活リポートから学校紹介、さらには手に職を付けるプログラムまで、短期~長期で実現できる“学び”のカタチを紹介。学ぶことで新しい自分を発見してみよう!(2005年8月)
トランスファー(編入)でステップ・アップ!
ESLからコミュニティー・カレッジへ。コミュニティー・カレッジから4年生大学へ!
トランスファーを決心。でもいったいどうすれば……。書類を揃えたり決められたTOEFLの点数を取得したりと、
書類提出までには平均半年程の準備期間が必要。スムーズなトランスファーのために、2人の経験者からアドバイスをもらった。
ESLからコミュニティー・カレッジへ
日本の大学を1年間休学し、’04年8月に渡米。語学学校を経て’05年4月の春クオーターよりシアトル・セントラル・コミュニティー・カレッジ(SCCC)へトランスファー入学。念願だったアメリカ人と一緒のクラスを受講中。SCCCには今年9月まで通い、その後日本の大学に復帰予定。
● 奈緒さんのアドバイス
1. TOEFLやGMATなど、トランスファーに必要なテストのスコアは確実にゲット!
2. 書類の締め切り日を把握しよう!
3. できる限り情報を集めよう!
1. プレイスメント・テストを実施している学校もあるが、トランスファーにはTOEFLやGMATのスコアが設定されている場合がほとんど。1点でも点数が足りないと入学不可! 確実にスコアを取っておくこと。
2. 申請の際に必要となる残高証明書や高校・大学の成績証明書。日本から取り寄せなければいけないこれらが揃わないことには、当然ながら入学申請ができない。締め切り日前までに余裕を持って準備を。
3. 勉強したい分野がはっきりしている人は、その分野の授業やプログラムを実施している学校を慎重に探そう。私は語学学校のアドバイザーや希望する学校の現役学生や卒業生に話を聞いたり、直接学校へ行きパンフレットをもらったりしました。情報収集はできる限り自分ですること。
【アドバイスのまとめ】
トランスファーは申請して合格通知が来て終わりじゃない! 申請までに費やす時間はもちろん、合格後にも授業登録や授業料の支払い、入学許可証(I-20)の申請と大変。トランスファーを初めてした私には何もかもが初挑戦だったけれど、アドバイザーを最大限に活用して、わからないことは納得するまで理解するように。短時間で解決させることを目標に根気で乗り切ろう。準備は余裕を持って!
ESLからコミュニティー・カレッジを経て4年制大学へ
7年以上掛けて留学資金を貯め、’03年2月クオーター制の学校が多いワシントン州へ。生活に慣れるためESLに通った後、当初の目的だったシアトル・セントラル・コミュニティー・カレッジに進学。’05年6月にワシントン大学(UW)へトランスファー。専攻はアート・ヒストリー。
● 素子さんのアドバイス
1. トランスファーしたい大学へ足を運ぼう!
2. 待ちの姿勢を保つ!
3. 60日ルール(Grace Period)の確認をしよう!
1. トランスファーについて出てくる山のような質問。希望の学校にトランスファー専門のアドバイザーがいるなら、直接会って話をするのが一番正確。アドバイザーに名前と顔を覚えてもらえば、その後の連絡も敏速になるなど、メリットがいっぱい。
2. 申請して結果が出るまでに半年程かかるので、焦らず待つこと。心配な人は複数の大学にあたったり、OPTの取得も視野に入れてみては?
3. F-1ビザの場合、学校卒業後に滞在できるのは60日以内。その間に学校へ通うなどしてI-20を得るか、日本に帰国かの選択を迫られます。私は3月23日にSCCCを卒業し、UWの合格通知が届いたのが5月20日だったのでギリギリ・セーフ! 皆さん、要注意です。
【アドバイスのまとめ】
同じ州でのトランスファーだったので、SCCC時代に取得した90単位がそのまま認められ、また現在の専攻であるアート・ヒストリーの20単位もすべて移行できました。UWは専攻の数に制約がないので、やる気のある人はダブル・メジャーも可能。
留学関連の情報は友達からのものを鵜呑みにせず、疑問や質問はアドバイザーに直接聞くようにして、手続き上でのミスを防ぐことが大切です。
語学学校で英語力アップ!留学&トランスファーの強い味方
*語学学校の詳細は2005年時点のもの
● アルプス・ランゲージ・スクール ALPS Language School
TOEFL TOEIC
1クラス8人までの、学生達の話す機会に重点を置いた少人数制。リスニング、スピーキング、文法、読み、書きを総合的にカバーする授業内容。TOEFLクラスの受講は、ある一定レベルのクラスに入っていることが条件。9月より新しく導入されるTOEFLのiBT(※)への対応クラスも準備されている。※TOEFLのiBTはInternet-based Testの略
430 Broadway Ave. E., Seattle WA 98102
TEL: 206-462-3314
TEL:206-720-6363
www.englishintheusa.com
● カプラン Kaplan
TOEFL TOEIC GRE GMAT
TOEFLの無料お試しテストやGMAT診断テストが受けられたり、体験入学などもある。ハイライン・コミュニティー・カレッジなど、カレッジとの提携もある。
4125 University Way NE, Seattle, WA 98105
TEL:206-632-0634(WA)
323 NW 13th Ave Portland, OR 997209
TEL:503-227-1118(OR)
www.kaptest.com
● ワシントン大学イングリッシュ・ランゲージ・プログラム University of Washington International & English Language Programs
TOEFL TOEIC GRE GMAT
ワシントン大学に併設。豊富なプログラムと質の高い教師陣がウリ。TOEFLクラスなどのテスト準備コースでは、授業のほかに自主学習のためのプラン作りのアドバイスも。また、模擬テストを利用してテストを受ける際のコツや時間の使い方など、実践に生かせる内容になっている。授業はキャンパス内、またはダウンタウンで行われる
4909 25th Ave. NE, Seattle, WA 98105
TEL:206-543-6242
www.ielp.uw.edu/
● シアトル周辺の語学学校のリスト »
● ポートランド周辺の語学学校のリスト »
●読む、書く、話す、聴くのスキルを総合的にアップさせよう。総合的な英語力がないとTOEFLのクラスだけを取っていても、効果的とは言えないね。(A.C.E.のクリスさん)
●単語をたくさん覚えよう。難解な単語は語源学を学ぶとラクだよ。anti/mentなど、単語を構成する一部の成り立ちから意味をつかもう。(アドプロのマイクさん)
●スコア・アップには基礎英語力のアップが必須。授業中だけではなく、授業外でも英語をできるだけ多く使うように心掛けて。(アルプスのクレアさん)
●まずは単語力を付けること。可能な限りアカデミックな会話に触れたりすることもいいわね。(エンバシーCESのミッチェルさん)
●本をたくさん読んでボキャブラリーを増やすことが、TOEFLスコアをアップさせる近道よ。(UWランゲージ・プログラムのアニータさん)
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