現在、ネイティブ・アメリカンと呼ばれる彼らは、古代より自然を尊び、寄り添って暮らしてきた。世界的に方向性を見失っているように見える現代こそ、彼らが守り伝える偉大なスピリットがきっとあなたの心にも響くはず。(情報は2012年8月時点のもの)
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ネイティブ・アメリカンの聖地をめぐる旅
※ 掲載情報は2012年8月時点のものです。
フォー・コーナーズ、アーチーズ国立公園
<案内|スピリチュアル・ヒーラー、ヒロコ・ヒバードさん>
ホピ族から地球に優しい生き方を学ぶ
▲ 4州が交わる地点、フォー・コーナーズに立つヒロコさん。国立公園などアメリカ南西部の主要観光スポットが集まる、グランドサークル内にある
アメリカには唯一、4つの州(ユタ、コロラド、ニューメキシコ、アリゾナ)が交わる場所があります。その一帯はフォー・コーナーズと呼ばれ、2,000年以上にわたりホピ族に守られてきました。一見、岩石質で樹木もない高台なのですが、ブラック・メサとして知られる聖地であり、先祖代々受け継がれてきた大切な教えと叡智が宿っています。 「母なる大地を大切にせよ」「自分は自然の一部にほかならない」と、人類を含むあらゆるものには精霊/神が宿ると信じ、自然に対しても敬意を払い感謝の念を持つ“平和の民”ホピ族。プロフェシー・ロック(予言の岩)と呼ばれる岩には、ホピ族の予言が刻まれています。
【ホピの予言とメッセージ】
ホピの長老は訴えていました。「母なる大地から心臓をえぐり出してはならない。それは灰の詰まったヒョウタンと化し、空から降り、やがて世界を破滅に導く」と……。ヒョウタンは67年前の8月、日本に投下された原爆であり、灰とは、ホピ族の聖地から白人により採掘されたウランだと考えられています。そして原発問題が深刻となっている今、ホピ族のメッセージを再び世界に広める時が来ました。
これまで数々を的中させてきたホピの予言。まだ現実となっていない最後の予言が残されています。それは「天の住居が大音響と共に落ちてくる」というもの。この兆しを私達がどう受けとめて行動していくかにより、私達の未来も変わってきます。ホピ族の長老が語るには、人類は第1~第5の文明を体験することになっているようです。第1の文明は火山の噴火、第2の文明は氷河期、第3の文明は大洪水により消滅しました。そして現在、第4の文明では物やお金へ執着する価値観を強制的に改められる時期に差し掛かっています。第5の文明が近づいており、地球の浄化が始まるそうです。
昨今、世界規模で異常気象や自然災害が起きていますが、ホピ族からのメッセージに耳を傾ければ、未来のために私達ができること、そのヒントが見いだせるかもしれません。
▲ ユタ州、アーチーズ国立公園にて“エデンの園”と呼ばれる場所にあるノース・ウインドーのアーチから撮影。夕景の写真について、「岩が天を見上げ、口を開けて降参しているように見えませんか?」とヒロコさん
▲ 同園にあるタレット・アーチを見上げると、岩が祈りを捧げているようにも見えることから、ヒロコさんは自分の中で“祈りの岩”と命名。「ホピ族と私達の願いが届きますように……」
【今、地球のために私達ができること】
自然災害が起きるのは、地球が癒しを必要としている合図です。陣痛を経てお産で新しい命が生まれるように、自然災害の後には平和と調和に満ちた文明が誕生する可能性も秘められています。第5の文明という地球の浄化を迎える時代。ひとりひとりが無償の愛情に基づく行動をして愛のエネルギーを発することが必要とされています。今日から、ホピ族の叡智を実践していきましょう。不安や怒り、恐怖と生きることから少しお休みし、私達を取り巻く自然、精霊、あらゆる命に感謝の念を注ぐことです。東北地方の被災地で頑張る方々の映像は、世界中に温かいハートを届けました。ホピ族、そして、自然災害から学べる今後の生き方がここに見られるでしょう。
思い出してください。自分とは自然の一部であることを。日本人は集団意識が強く、思いやりのある人種。コミュニティーを大切にするホピ族によく似ています。物質に価値を置き、常に周りと比較する孤独の人生を選ぶのか。それとも地球人として、みんなが大きなひとつの家族となり、精神/霊性を高める人生を選ぶのか。決断できるのは私達のハート次第です。
18810 NE 18th St., Vancouver, WA 98684
TEL : 503-332-8807
www.healinghado.com
ホピの叡智と祈りに基づき、できるだけ多くの人がハートの扉を開け、本来の自分自身に目覚め、平和に生きることができるよう、スピリチュアル・ヒーリング・セッションをワシントン州バンクーバーで行う。
シャスタ
<案内|セラピスト、植田詠子さん>
癒しの聖山、シャスタで精霊と出合う
▲ ラベンダー畑に立つ詠子さんと、背後にそびえるシャスタの山
オレゴン州境からすぐの北カリフォルニアに位置する壮麗なシャスタ。シャスティ-ナ火山とシャスタ火山の2連峰で形成され、エネルギー的にも陰と陽、女性性と男性性が見事に調和しており、古くからネイティブ・アメリカンの聖地として崇められています。かつてシャスタ近郊に居住していたクラマス族の伝承によると、「クラマス酋長の願いが聞き届けられ、本来なら天界に存在する高次の精霊がシャスタ山頂に降臨して留まっている」そうです。シャスタ山の中腹にあるパンサーメドウズは最も神聖な場所とされ、現在でも毎年6月下旬から7月中旬にかけて、ネイティブ・アメリカンの代表が集い、山開きの儀式が執り行われます。
3年前の夏に初めてシャスタを訪れ、まず気が付いたのは「光の質感が違う」こと。太陽の光がキラキラまぶしく、点在する美しい滝はどこも妖精が舞っているかのよう。特にネイティブ・アメリカンが瞑想とビジョン・クエスト(自然の中で啓示を受ける聖なる儀式、通過儀礼)のために訪れたとされるバーニー・フォールズは、かなり波長が高く、神秘的な雰囲気を醸し出しています。そんな中で、私がいちばん心引かれたのは、氷河による侵食でたまった雪解け水が湖となったキャッスル・レイク。湖畔には、ピラミッド形の小山、その手前に円形の広場があり、この周辺に強いエネルギーを感じました。おそらく、かつてはネイティブ・アメリカン達がスピリチュアルな儀式やトレーニングを行った特別な場所でしょう。
そこでは一緒に訪れた全員そろって、まず体の波動を整え、次に瞑想。そして、小山をじっと眺めているうちに、円形の広場で時計回りに歩きたい衝動に駆られました。大きな渦巻きを描くようにして渦の中心に来ると、その小山に向かって合掌して一礼。 外から内へ、内から外へ、繰り返し3回ほど回っていると、つい先ほどまで雲ひとつなかった真っ青な空に、向かい合う2羽の鳳凰のような形状の雲が現れていました。まるで生きているかのように、雲はゆらゆらと動き、ピンク、赤紫、緑といった色彩が鮮やかで、美しいエネルギー体を見ているみたい。そして、別の方角には逆さの虹が。シャスタは、こんな不思議な現象を見せてくれるパワー・スポットでした。
▲光とマイナスイオンに満ちあふれているバーニー・フォールズ。神や精霊の姿を見たという話もあるそう
▲UFOが目撃されて話題となったキャッスル・レイク。シャスタ在住のガイドによると、ここにレムリア(古代に大洪水で水没したという伝説のあるレムリア大陸)のクリスタル神殿が存在していたことから、その名が付いたらしい
12951 Bel-Red Rd., #100, Bellevue, WA 98005
TEL: 206-276-2359
www.eikoueda.com
米国公認マッサージ師、整体師、レイキ・ティーチャー。各種マッサージや整体のほか、ホリスティック療法のひとつであるポラリティ・セラピーを提供。世界各地のパワー・スポット巡りをライフワークとしている。
ビーバー村、ザ・グレート・アークティック(アラスカ)
<案内|AIEアンカレッジ・ツアー・デスク>
ネイティブ・アラスカンゆかりの地へ
▲ コッツビューのビーチにて
新田次郎原作で映画化もされた『アラスカ物語』の主人公、フランク安田が晩年をすごした地、ビーバー村。雄大なユーコン川、石油パイプラインなどを空から見ながら村を訪れ、アサバスカン族やイヌピアック・エスキモーの文化を体験しましょう。また、アークティック・サークルをコッツビューからノームへと旅するプランでも、イヌピアック・エスキモーの文化が楽しめ、同時にアイディタロッド国際犬ぞりレースのゴールの地として有名なノームの歴史にも触れられます。アラスカ先住民についての展示がある、アンカレッジ博物館やフェアバンクス・ビジター・センターも、ぜひ訪れたいスポットです。
グランドサークル
<案内|H.I.S.>
全米最大部族、ナバホの人々との触れ合い
数々の国立公園や州立公園が集中する、グランドサークルと呼ばれるエリア。その中でも人気なのは、グランド・キャニオン、モニュメント・バレー、アンテロープ・キャニオン、ホースシュー・ベンドの4カ所です。訪れる場所を絞って短期間で効率良く回るならツアーが最適。無駄な移動が少ない分、駆け足にならず、ゆっくりじっくり見ることができ、感動の朝日や夕日もバッチリ鑑賞。モニュメント・バレーでは、今もそこに暮らすナバホ族ガイドが園内をご案内します。伝統料理、ナバホタコも堪能!
▲ アンテロープ・キャニオンの幻想的な光景を前にすると、誰もがカメラを構えたくなる。© H.I.S. Las Vegas
▲ ナバホ族の聖地、モニュメント・バレー。神々しいまでの姿をその目で確かめて。©H.I.S. Las Vegas
セドナ
<案内|IACEトラベル>
話題のパワー・スポット、セドナで神秘体験
アリゾナ州都、フェニックスより北に車で約2時間の場所にあるセドナは、古来よりネイティブ・アメリカンから聖地として崇められてきました。その中でもパワーの強いスポットは“ボルテックス”と呼ばれ、大地の強いエネルギーを放出しているとされています。美しいカテドラル・ロックの観光やエアポート・メサからの夕日鑑賞、そしてお土産には、日本でも人気があるシナワ族伝統のジュエリーやパワーストーンを。ゆったりと時間が流れる中で、スピリチュアルな休日を過ごしてみませんか。
▲ ▲赤い岩肌むき出しの断崖が続くセドナの風景。©Sedona Chamber of Commerce
1215 4th Ave., #1325, Seattle, WA 98101
TEL : 206-464-1100
www.iace-usa.com
全米に展開する日系旅行代理店。格安航空券や各種ツアーほか、クルーズも手配する。北米予約センター(TEL : 1-877-489-4223)は24時間営業。
サンタフェ&タオス
<案内|IACEトラベル>
世界遺産、プエブロ族の古代集落
ニューメキシコ州で訪れたいのは、ネイティブ・アメリカンの文化が色濃く残る2都市、サンタフェとタオス。アメリカで2番目に歴史が古いサンタフェは、多くのギャラリーが建ち並ぶアートの街です。そこから北に車で1時間の場所にあるタオス・プエブロは、プエブロ族が昔ながらの生活を今も続ける集落。タオスの街はスピリチュアルなスポットとしても人気で、芸術家が集まり、多くのハリウッド・スターが家を持っていることで知られています。
▲ 手前のかまどはパン作りなどに使用されている。©JTB Travel Network Company
▲ タオス・プエブロは、日干し煉瓦で造られた複数階を持つ団地。現在も人が住む。©JTB Travel Network Company
TEL : 206-682-8350
www.jtbusa.com
創立100周年を迎えたJTBの全米に広がるネットワークで、現地発着のツアーもバラエティー豊かにそろう。安全、安心な旅をサポートする。
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