ホットスプリンガーKenさん直伝! アメリカの温泉 24選
日本の温泉とは全く違う魅力を持つアメリカの温泉。名湯を愛し、独自のコメントを交えてアメリカの温泉情報を発信している孤高の温泉ブロガー、ホットスプリンガーKenさんに、シアトルとポートランド近郊にあるワシントン州、オレゴン州のおすすめ温泉宿や野湯、全米の秘境温泉を紹介していただきました。Kenさんのコメントと共にお楽しみください。
※ライトハウス2022年12月号特集「ホットスプリンガーKenさん直伝! アメリカの温泉 24選」より、ワシントン州、オレゴン州の温泉情報を抜粋。(情報は2022年12月時点のものです)
シアトル・ポートランド近郊のおすすめ温泉8選
※入浴料金は1時間~の最低料金を表記しています(2022年12月時点)。詳しくは各温泉のウェブサイトを確認してください。
Sol Duc Hot Springs Resort(ワシントン州/オリンピック国立公園の温泉)
シアトルの温泉好きで知らない人はいないだろう、オリンピック半島の国立公園内にある温泉宿。日帰り利用も可能。宿泊の場合はキャビンを予約できる。温泉プールは3つあり、塩素消毒されていない。源泉はゆで卵の匂い。同じ国立公園内の野湯Olympic HotSpringsへの道は現在車両通行止めのため到達が難しくなったが、時間があればチャレンジしたい。
◎ Sol Duc Hot Springs Resort
場所: 12076 Sol Duc-Hot Springs Rd., Port Angeles, WA
WEB: www.olympicnationalparks.com/things-to-do/mineral-hot-springs-pool-at-sol-duc-hot-springs-resort/
温泉タイプ | 源泉の温度 | 宿泊・入浴の最短料金 | 水着着用ルール |
---|---|---|---|
共用 | 48℃ | 18ドル/大人, 30ドル/車 | 着用必須 |
シアトルから車で4時間弱(フェリー不使用の場合)。
※冬季は休業。2022年は3月25日~10月30日まで開業していました。2023年のスケジュールはウェブサイトで確認を。
Umpqua Hot Springs(オレゴン州南西部/アムクワ国有林の温泉)
アムクワ国有林内の野湯。日の出から日没まで利用でき、料金は料金箱に投入。駐車場から往復約1km強の登山となる。滑りやすい斜面が続くので歩きやすい靴を履いて。沢に面して見晴らしのよい丘の上に褐色のにごり湯が湧いており、金気臭がある。およそ6つの湯だまりに分かれていて、一部は日除けの屋根の下にある。多くの入浴客は水着を着用しない混浴。
◎ Umpqua Hot Springs
場所: NF-3401, Idleyld Park, OR
WEB: www.fs.usda.gov/recarea/umpqua/recarea/?recid=66048
温泉タイプ | 源泉の温度 | 宿泊・入浴の最短料金 | 水着着用ルール |
---|---|---|---|
野湯 | 44℃ | 5ドル/車 | 任意 |
ポートランドから車で4時間強。
Crane Hot Springs(オレゴン州東部の温泉)
高地砂漠の一軒宿。キャビン、RV、キャンプなど宿泊オプションが豊富で、日帰り利用も可能。砂利敷きの巨大な温泉プールも一見の価値があるが、ここではグランピングがおススメ。ティピー(ネイティブアメリカンの野営用住居)に寝泊まりしながら、部屋風呂で天然温泉を楽しめる。部屋風呂の湯は加水なしではヤケドしそうに熱く、泉質はあっさり。
◎ Crane Hot Springs
場所: 59315 OR-78, Burns, OR
WEB: www.cranehotsprings.com
温泉タイプ | 源泉の温度 | 宿泊・入浴の最短料金 | 水着着用ルール |
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共用&貸切 | 56℃ | 10ドル/大人 | 一部任意 |
ポートランドから車で5時間強、ボイシから3時間強。
Breitenbush Hot Springs Retreat and Conference Center(オレゴン州北西部/ジェファーソン山近くの温泉)
2020年の山火事で被害を受けたが営業中。日帰り利用も可能。ほとんどの入浴客は水着を着用しない混浴。そんなスピリチュアルな雰囲気にカルチャーショックを受けるかもしれないが、西海岸の温浴施設では比較的よく見られるスタイルだ。森の中に4カ所の露天風呂が点在している。温泉ガスを含んだ新鮮な源泉がかけ流され、浴槽によって泡付きが感じられる。天然のスチームサウナもおススメ。
◎ Breitenbush Hot Springs Retreat and Conference Center
場所: 53000 Breitenbush Rd. SE, Detroit, OR
WEB: https://breitenbush.com/
温泉タイプ | 源泉の温度 | 宿泊・入浴の最短料金 | 水着着用ルール |
---|---|---|---|
共用 | 42℃ | 35ドル/大人 | 任意 |
ポートランドから車で約2時間。
The Lodge at Hot Lake Springs(オレゴン州北東部の温泉)
幽霊が出るうわさで有名な歴史ある温泉宿。サナトリウムとして使用された時期もある。一部リノベーションされたものの1864年に建設された壮麗な建築がほとんどそのまま残っており、その独特の雰囲気を楽しめる方におススメ。温泉は池に面した露天風呂のみ(一部日除けあり)で眺望良好。泉質はあっさりしているが、宿から少し離れた場所に見える泉源から卵の腐ったような匂いが流れてくる。
◎ The Lodge at Hot Lake Springs
場所: 66172 OR-203, La Grande, OR
WEB: https://hotlakelodge.com
※年齢制限12歳以上
温泉タイプ | 源泉の温度 | 宿泊・入浴の最短料金 | 水着着用ルール |
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共用 | 42℃ | 20ドル/大人 | 着用必須 |
ポートランドから車で4時間強。
Soap Lake Nature Spa & Resort(ワシントン州中部の温泉)
ここは温泉ではなく、氷河期の終わりに起きた大洪水によって火山性のミネラル分が凝縮した特殊な湖。薬効成分があるとして、1920年代頃には湖畔にサナトリウムが立ち並んでいたらしい。誰でも自由に湖で泳げるが、ぜひ宿泊して加温ろ過された湖の水を自分の部屋でじっくりと楽しんでほしい。強いアルカリ性で石けん水のような不思議な触感。エビのような匂いも感じられ、ユニークな体験。
◎ Soap Lake Nature Spa & Resort
場所: 236 Main Ave E, Soap Lake, WA
WEB: https://www.soaplakeresort.com
※年齢制限12歳以上
温泉タイプ | 源泉の温度 | 宿泊・入浴の最短料金 | 水着着用ルール |
---|---|---|---|
共用&貸切 | 26℃ | 有料(変動) | 一部任意 |
シアトルから車で3時間弱。
Carson Hot Springs Golf and Spa Resort(ワシントン州南西部/コロンビア川近くの温泉)
1901年創業の老舗温泉宿。日帰り利用も可能。客室によってはバルコニーで温泉を楽しめるジャグジーが付いている。別料金の歴史あるバスハウスはぜひ体験してほしい。バスハウスは男女別で入浴とボディーラップがセットになっていて、源泉はゆで卵のような匂い。ボディーラップとは入浴後の体をリネンでくるんでもらい、発汗で新陳代謝を促す伝統的な入浴方法だ。
◎ Carson Hot Springs Golf and Spa Resort
場所: 372 St. Martin’s Springs Rd., Carson, WA
WEB: http://www.carsonhotspringswashington.com
温泉タイプ | 源泉の温度 | 宿泊・入浴の最短料金 | 水着着用ルール |
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共用&貸切 | 50℃ | 12ドル/大人 | 一部任意 |
ポートランドから車で約1時間、シアトルから車で約3時間半。
Terwilliger Hot Springs(オレゴン州西部/ウィラメット国有林の温泉)
ウィラメット国有林内の人気の野湯。営業時間は日の出から日没までで、基本的にレンジャーが常駐して管理している。駐車場から往復1km強の登山となるが、トレイルは歩きやすい。原生林の中の小さな谷に階段状に4つの岩風呂が設けられている。源泉はゆで卵のような匂いがし、上から順に温泉が流れ落ちていくので下の方ほどぬるくなる。多くの入浴客は水着を着用しない混浴。
◎ Terwilliger Hot Springs
場所: Cougar Dam Rd., Blue River, OR
WEB: https://hotspringers.net/ja/terwilliger-hot-springs/
温泉タイプ | 源泉の温度 | 宿泊・入浴の最短料金 | 水着着用ルール |
---|---|---|---|
野湯 | 47℃ | 7ドル/大人 | 任意 |
ポートランドから車で約3時間。
番外編:ライトハウスが注目する、Kenさんが行っていない温泉
Tenzen Cabins + Springs
ノースウエスト初の、塩素を使わない源泉かけ流しの温泉。全キャビンに大自然を見ながらゆったりとくつろげる深めの浴槽、ミストサウナ付きシャワー室を完備。2名用のキャビンにはクイーンベッドやキチネットあり。大きな窓やウッドデッキから、大自然を満喫でき、運が良ければ野生動物に巡り合えるかも!
温泉までの所要時間:ポートランドから車で約1時間、シアトルから車で約3時間半。
場所: 932 Berge Rd., Stevenson, WA 98648
WEB: https://tenzensprings.com/
※宿泊は18歳以上。ペット不可
※電子レンジのみのキャビンもあり
Kenさんおすすめの、その他のアメリカの温泉
ワシントン州、オレゴン州以外の、Kenがおすすめするアメリカの温泉情報は下記の通り。詳細はリンクの「ライトハウス2022年12月号」電子版でお読みいただけます。
アメリカの泊まれる温泉8選
- Wilbur Hot Springs (カリフォルニア州)
- Essence of Tranquility (アリゾナ州)
- Burgdorf Hot Springs (アイダホ州)
- The Springs Resort & Spa (コロラド州)
- La Paloma Hot Springs & Spa (ニューメキシコ州)
- Alameda’s Hot Springs (モンタナ州)
- Mystic Hot Springs (ユタ州)
- Best Western Plus Plaza Hotel (ワイオミング州)
アメリカの秘境温泉8選
- Moccasin Springs Natural Mineral Spa (サウスダコタ州)
- Penny Hot Springs (コロラド州)
- The Saratoga Hobo Hot Pool (ワイオミング州)
- Wild Willy’s Hot Springs (カリフォルニア州)
- Arizona (Ringbolt) Hot Springs アリゾナ州)
- Kirkham Hot Springs (アイダホ州)
- Spencer Hot Springs (ネバダ州)
- Langford Hot Springs (テキサス州)
Kenの温泉コラム
アメリカの温泉巡りをする時のアドバイスは、Google Mapsなどの地図アプリを信用するなということ。私はそれで車を廃車にした。野湯だけでなく温泉施設も人里離れた場所にあることが多い。スマホ圏内に戻って調べるにも時間がかかるため走行不能な道に入り込む。出発前に十分に調査して後から見返せるように準備したい。
紹介している温泉がアメリカの西半分ばかりなのを不思議に思うかもしれない。日本と同じ環太平洋造山帯に属する西側には、温泉の熱源となる地熱エネルギーが豊富に存在する。西経100度線以東にはアーカンソー州など例外を除き温泉が湧かないが、ニューヨーク州サラトガ・スプリングスなど冷たい鉱泉が有名な場所はある。
ホットスプリンガーKenさん |
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温泉の追加情報①|【コラム】「ノースウエストでアウトドア」 より
大自然の温泉で、身も心もポッカポカ、ワシントン州の温泉
上記の特集記事「ホットスプリンガーKenさん直伝! アメリカの温泉 24選」に加え、コラム「ノースウエストでアウトドア」に掲載(連載終了)された、シアトルから行きやすいワシントン州の温泉についての記事を、追加情報として以下で紹介します。
※記事の執筆は2004年、料金・時間は2022年12月に更新しています。
ノースウエストには日本人もびっくりの秘湯が点在。手つかずの自然の中に天然の湯が湧き出ているために必要最小限の設備しかないが、それもアウトドアの醍醐味! 温かい湯につかりながら、おいしい空気を吸い、美しい景色を眺め、ゆったりと日頃のストレスを癒してはいかがだろうか。
これぞ天然温泉!ベーカー・ホット・スプリングス
シアトルからI-5を北上、バーリントンで降りて東に向かう。途中、景色が見晴らせる絶好のビューポイントを過ぎ、さらに進むとトンネルのような森の木立が続く。温泉へ近付くにつれて道が悪くなり、スキー場のゲレンデのギャップに乗り込んでしまったかのように車が跳ね上がる。駐車場らしき広場に出て、車を止めると、そこからは森の中のトレイルをハイキング。10分ほど歩くと、ポッカリと温泉が現れる!
温泉の大きさは直径25フィートくらいで、近くに寄ると、硫黄の匂いがしっかりと鼻腔をつく。利用客は、裸の人、水着を着た人、ショートパンツ着用の人とさまざま。体を湯に浸すと、最初だけ少し熱いと感じるぐらいの快適な温度だ。深さは最深部で3フィートほどで、女性なら湯の中にすっぽり体が沈む。見るからにミネラル豊かでなめらかなお湯が肌の奥にジーンと染み、自然の中で本格的な温泉につかる気持ち良さを満喫できる。常連だというマイクさんによると、週末はたくさんの人が利用するため、お湯が濁っていることが多いそう。平日、または週末の早めの時間に訪れるのがいいだろう。
らくらくハイキングで家族連れにぴったり、オリンピック・ホット・スプリングス
オリンピック半島には2ヵ所の温泉場がある。ひとつは人工的な設備の整ったソルダック温泉。もうひとつは、自然のほとりに点在するというオリンピック温泉である。後者はポート・アンジェルスから車で20分。公園の門から入場し、8マイルほどのところにある駐車場から、2.3マイルの道のりをハイキング。道はなだらかでゆっくりと自然に親しめ、子供と一緒に歩いても楽しそうだ。
ゴーゴーと打つ滝を横目に橋を渡ると、すぐに温泉とわかる湯舟が右側に見える。水面はブクブクとあぶくが湧いており、手を入れるとなかなか熱い。湯気にはベーカー・ホット・スプリングと同様、硫黄の香りが立ち込めている。結構熱いので、しばらく足だけをお湯にならしてから、ゆっくりつかろう。トレイルからは見えない湯船もいくつかあり、水温がさまざま。ベーカー・ホット・スプリングに比べるとどれも浅めだが、いろいろな湯船を楽しめるので、十分満足できる。問題はしつこい蜂。お湯につかっていると、2匹、3匹と寄ってくるので虫除け対策はしっかりして行きたい。
岩洞窟にある大自然のスパ、ゴールド・マイヤー・ホット・スプリングス
予約制で料金が大人30(18歳-64歳)ドル(2022年の時点)も掛かること、四輪駆動で行かないと危険であること、といったたくさんの制約がある。まず、道が相当悪いので車体が高いSUVで走行しないとボディーを損傷してしまうこと。ハイキングの途中、水が膝上まである川を歩いて渡らなくてはならないこと。水はとっても冷たく、流れがけっこう速く危険である、云々……。数々の危険を承知し、温泉の利用ルールなど、ウェブサイトでしっかり確認した上で予約(オンライン)を。
ボランティアによってしっかり管理されているこの温泉は、1日20人しか受け付けない。また、チェックインは9:00 am~9:00 pm、泊まりの場合のチェックアウトは12:00 pmと利用時間も決まっている。ノースベンドから、四駆でもひっくり返りそうな道を1時間ほど走り、駐車場に車を止めた後、道に落ちていた木杖をつきながら、幅30フィートくらいの小川を渡る。裸足で渡るのは、水が冷た過ぎるのでおすすめしない。余分の靴を一足用意しよう。途中、川の流れに足をとられ、転びそうになるのを杖でふんばりながら、やっと向こう岸に辿り着く。その後、よく整備されたトレイルを0.25マイルほど歩き、森の中にある温泉事務所に立ち寄って挨拶したら、さらに0.25マイル進む。すると、見事な岩の露天風呂が見えてくるのだ。
上中下と三段ある湯船は手すりのついた階段を上って入る。少し離れたところに小さい水風呂もある。3つとも2、3人入るといっぱいになってしまう大きさだが、よく見ると一番高いところにあるお湯は岩洞窟になっており、幅6フィート奥行き15フィートくらいの細長い洞穴が、あったかーい温泉で満たされている。しかもたっぷり腰までの深さ! 真っ暗なトンネルの中、光の窓から見えるのは、もちろん見渡す限りの大自然だ。下に降りて、上から落ちてくる滝湯で打たせ湯を楽しんだり、わきにある水風呂の方へ行って体を冷やしてから、また洞窟温泉につかったりと、まさに“大自然のスパ”である。
(詳細情報は2004年2月時点のもので、状況が変わっている場合があります。料金、時間は2022年12月時点のもの)
■上記の温泉への行き方 | |
※執筆当時と状況が変わっている可能性があるので、お出かけ前にリンクのウェブサイトでご確認ください。 ■Baker Hot Springs https://www.wta.org/go-hiking/hikes/baker-hot-springs ■Olympic Hot Springs https://www.wta.org/go-hiking/hikes/olympic-hot-springs ■Goldmyer Hot Springs |
■温泉に行く前に知っておきたいこと | |
◎道に迷わないためには 温泉がある場所というのは、たいてい地図には載っていないので、マイルメーターをしっかりセットしながらドライブするのが迷わないコツ。 ◎水着着用で入浴 ◎温泉の見つけ方 |
温泉の追加情報②|【記事】「オレゴンの大自然」 より
オレゴンの温泉リゾート、ブレイテンブッシュ温泉の体験ルポ
上記の「ホットスプリンガーKenさん直伝! アメリカの温泉 24選」で紹介されているオレゴンの Breitenbush Hot Springs について、過去に当サイトに掲載した特集記事から情報を抜粋して紹介します。参考にどうぞ!
※記事の執筆は2009年、サービスなどの掲載情報は2022年12月に更新しています。
エコな温泉リゾートへ リバー・ビューの露天風呂でぜいたくなひと時
I-5の喧騒から抜け出し、セーラムからHwy.22を東へ約45分進み、エメラルド色をしたデトロイト湖を右に見ながら橋を渡って46号線を北上。やがて右手に見える一車線の橋を進み、山道に不安になりながらも分岐点3カ所ですべて左折すると、突如現れるのがブレイテンブッシュ温泉。1歩外に踏み出すと、みずみずしい空気を肌に感じる。
ここには3つの野外温泉だけではなく、杉の木でできたスチーム・サウナ、そして野外ホットタブ(ジャクジー)が1カ所設置されている。もちろん温泉のお湯はすべて地下から湧き出る天然水。ほのかな硫黄の匂いが漂い、日本の温泉を思い出させる。特にオススメなのが、ブレイテンブッシュ川を見渡せるサイレント・プール。川のせせらぎを聞きながら湯に浸かることができ、心身共にリフレッシュすること間違いなしだ。
温泉に浸かるだけではない。リラクゼーションとヒーリングを目的としたこの施設では、ほぼ毎日行われるヨガや瞑想などのワークショップに参加できるほか、マッサージ、ハイキングも楽しめる。お腹が空いても大丈夫。ビュッフェ・スタイルのオーガニック菜食料理が1日3回提供されている。宿泊用のキャビンは温泉からの熱で、肌寒い季節でも暖かく過ごせる。
■ Breitenbush Hot Springs
53000 Breitenbush Rd., Detroit, OR 97342
TEL: 503-854-3320
https://breitenbush.com/
※温泉への行き方はこちら
温泉は混浴で水着着用もOK。タオル、懐中電灯、洗面道具(水を汚さないもの)、水筒(市販のペットボトル飲料は持ち込み不可)、時計、運動靴、雨具を持参しよう。宿泊する場合は、ブランケットと枕も(シーツは用意されている)。キャンドルやお香、電気製品、アルコールや薬物、香水、ガラス容器、ペットの持ち込みは禁止されているので注意。敷地内での携帯電話やインターネットの使用はできない。