シアトルで一度は体験してみたいエンターテインメントと言えば、「テアトロ・ジンザーニ」。ダンス、コメディー、アクロバットなどのさまざまなショーを観賞しながら、シアトルの有名シェフ、トム・ダグラス氏による5コースの特別ディナーを味わえる。 ヨーロピアン・キャバレー用のアンティーク・テントでできた会場に一歩足を踏み入れれば、そこに広がるのは映画「ムーラン・ルージュ」さながらの、どことなく妖艶でノスタルジックな世界。壁には一面鏡が張り巡らされ、真っ赤なベルベットやステンドグラスもあしらわれている。 バンド演奏は正面ステージで行われるが、ほとんどのショーは客席スペースで繰り広げられ、出演者と一体感を感じられる“観客参加型”。実際に何人もの観客がショーに巻き込まれ、時には笑いの種にもなってしまう。例えば「ジンゴ」と呼ばれる特製ビンゴで見事“ジンゴ”した男性に与えられたのは、超セクシーでも少し強面な女性の“奴隷”となる権利。幕の後ろに退いたと思ったら、しばらく後に、顔中にキスマークを付け、首に鎖を巻き付けられた男性が登場し、客席は大いに沸いた。 また、出演者がサーバーとなって料理を運んでくれたり、コース・メニューにちなんだ寸劇もサーブの合間に挟まれたりと、食事の間もどっぷりエンターテインメントに浸れる。そのほか、タップダンス、オペラ、大阪・道頓堀に立つ「くいだおれ人形」似の男性による皿回し、双子の女性が客席上空で繰り広げるアクロバットなどなど、ハラハラ・ドキドキと感動のオン・パレード。ちなみに出演者のひとりに日本人女性の瀧りえさんもいて、艶やかな着物姿で日本舞踊を舞いながら、ショーにスパイスを利かせている。 所要時間は約3時間。3ヵ月ごとに出演者や内容が替わり、4月8日~5月30日の間はオリジナル・キャストが出演してのショーを予定している。ちょっとドレス・アップして、この非日常空間を体験してみてはいかがだろうか。 | ||
▲コース料理を楽しみながら、エンターテインメント鑑賞 | ||
▲ゲームに勝てば、女王様の奴隷になれる~? | ||
▲双子の女性のアクロバットは圧巻 | ||
▲日本人女性、瀧りえさんも出演 | ||
■Teatro Zinzanni |
笑いと感動のステージ「テアトロ・ジンザーニ」
- 04/20/2017
- スポットライト
2004年04月掲載
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