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エリオット・ベイでエビを採る

2004年04月掲載

ピュージェット湾(マリン・エリア10)では、毎年4月の第3土曜日になると、他のエリアに先駆けてスポット・シュリンプ(甘エビ)採りが解禁される。17日、シアトル・ダウンタウンを対岸に臨むDon Armeni Boat Rampは、早朝からこの日を待ちわびた釣り人達のボートで埋め尽くされた。

採り過ぎによる絶滅を防ぐため、ワシントン州での釣りには様々なルールを定めている。エビ採りも例外ではなく、(詳細は下記を参照)カゴを降ろしていい時間が午前7時から午後3時までと決まっている。コーストガードが丘の上からきっちりと見張っているので、みんな午前7時までに準備を済ませ、カゴを降ろす時間が来るのを今か今かと待つ。周りでカゴを下ろし始めたのを確認しながら、カゴを250フィート下の海底へ。

エビを寄せ付けるための餌はなんと、キャットフード。底の部分をドライバーなどで10カ所ほどに穴を空け、上ブタは半開きにしておく。そうすることで、缶の中に水が通り、より遠くに餌の匂いが広がるのだそうだ。そして、約2時間後にカゴを引き上げる。

この日は結局、2つのカゴを2度沈めて、手に入ったエビはたったの7匹。ボートを出して、仕掛けを買い揃えて、大人2人でたったの7匹ではあまりに忍びないと、居合わせた知人がお裾分けをしてくれたおかげで、その晩の我が家の食卓には採れたての甘エビのお刺身と頭のフライが並ぶこととなった。

エビは数に制限があるので、できるだけ早い時期に体験することがおすすめ。ルールはエリアやその年のコンディションにより突然変更されることがあるので、シェルフィッシュ・ルール・チェンジ・ホットライン 1-866-880-5431にて最新の情報を確認して、エビ釣りに出掛けよう。
エリオット・ベイを含むマリン・エリア10内でのスポット・シュリンプ採りのルール
●期間:4月の第3土曜から10月15日(または規定数量を超えた日まで)の木・土曜のみ
●制限:1日の制限は80匹または10パウンド
●サイズ:13/16" 以下のエビは傷つけることなくすぐにリリースする
●フット・カナル以外のピュージェット湾では1人につき2カゴ、1つのボートにつき4カゴまで
●フット・カナル内では1人につき1カゴ、1つのボートにつき4カゴまで
ワシントン州でのエビ釣りの道具に関するルール
●各エビ採りカゴにはそれぞれのブイが必要
●使用するブイの色は黄色のみ(赤と白のブイはカニ用)
●ブイにはそのカゴを使用している者の氏名と住所、任意で電話番号を明記する(1つのブイにつき1人分)
●ブイとカゴを結ぶヒモには重りを付け、たるんだヒモが表面に浮いて来ないように注意する(浮いたヒモがボートに絡むと危険)

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シアトル・ダウンタウンの目の前でのエビ採り
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鮮やかな色をした採れたてのスポット・シュリンプ

■Washington Department of Fish and Wildlife
ウェブサイト:www.wdfw.wa.gov
■Don Armeni Boat Ramp
ウェブサイト:www.cityofseattle.net/parks/Boats/Don_arm.htm