ちょっと変わったものをお腹いっぱい食べたい人にぴったりなレストランが、ブロードウェイにある「アナプルナ・カフェ」。開店してちょうど1年という知る人ぞ知る店で、ネパールやチベット、インドの料理を出す。 ブロードウェイに面した入り口にある「おいしいカレーあります」と日本語で書かれた看板に誘われて階段を下りていくと、隠れ家のような店内へ。暖簾が掛かり、招き猫も置いてあるのでちょっと驚くかもしれないが、それもそのはず、オーナーのロシータさんは、日本に住んだ経験を持つのだ。そんな日本に慣れ親しんだ彼女が紹介する料理は、どれも日本人の口に合うものばかり。 アペタイザーからのオススメは、チベット料理の定番「モモ」。モモは小龍包の原形と言われ、見掛けは小さな肉まん。ほうれん草とテンシン(チキン入り)の2種類があり、熱々のモモにお好みでクリーミーなピーナッツ・ソースか、ピリッと辛いトマト・ソースを付けていただく。もちもちの食感にカレー味という不思議なおいしさだ。 メインはランチ・スペシャルの中からチョイス。インド料理の「チキン・ティッカ」は、柔らかい胸肉を使ったタンドリー・チキン。ネパール料理の「アナプルナ・カレー」は、ネパールの伝統的なハーブにトマトや玉ねぎがたっぷり入ったカレーで、インドのカレーに比べてかなりシンプルな味。パラパラとしたバスマティ、またはもちっとしたブラウン・ライスと一緒に食す。 また、日本人の間で隠れた人気メニューとなっているのが、チベット風ヌードル・スープ。5種類のうちでロシータさんがイチオシするのが「グヤタック・ヌードル・スープ」。具は柔らかなラム肉と卵焼き、そしてネギといたってシンプルだが、コクのあるスープが日本ですすったラーメンを思い出させる懐かしの味。締めは「これが本場の物!」とロシータさんが絶賛する甘さ控えめチャイで一息つこう。 意外にも日本人の舌に合う料理ばかりが揃うこの店、今度の外食に訪れてみてはいかが? | ||||||||
■Annapurna Cafe |
珍しくて美味のヒマラヤ料理
- 04/20/2017
- スポットライト
2004年10月掲載
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