吟味した旬の食材、細やかな技、日本の心が生きた見目鮮やかな品々

▲「海老と野菜の天ぷら（＄7.50）」と「銀ダラの酒粕漬け焼（＄8）」

▲5、6種が豪華に並ぶ「刺身の盛り合わせ」

ユニバーシティー・ビレッジ裏に立地する「旬」。シェフの西澤由則さん、汲田航太朗さんが「ローカルの人達に本当の日本食を」との意気込みで、6月20日にオープンさせたばかりの店だ。
ジャズの流れる店内は、やや暗めの照明。毎朝仕入れる魚を使った寿司は、にぎり20種、巻き物20種以上を揃える。目にも美しい「ばらちらし（＄9.50）」は、ゴマじょう油のたれがポイント。「刺身の盛り合わせ（＄15）」では、より魚の味をしっかり堪能できる。
特筆したいのは、天ぷらのおいしさ。薄付きの衣はカラリと香ばしく、大根としょうがのおろしが入った天つゆをほど良く吸った天ぷらは、まさに至福の味。胃にもたれることなく、どんどん箸が進んでしまうその理由を尋ねると、極上の油と粉、だしを使っているからだとか。

▲日本の酒、ビール、焼酎、ウイスキーほか、寿司に合うあっさりめのワインも豊富

「儲けを考えるより、食べてもらいたい料理を出したい」と語るシェフのふたり。花レンコンやむきトマトの甘酢漬けといった、日本らしい繊細な付け合わせが添えられた皿に、そのこだわりが見て取れる。また特徴ある器の数々は、日本から取り寄せたものだという。
秋には松茸、冬には生ウニを使ったメニューも登場予定。得意の味噌料理など、隠しメニューも多いそう。その名の通り、日本らしい“旬”を取り入れた料理が味わえるレストランとなっている。駐車場完備。

▲シェフの西澤さん（右）と汲田さん（左）

■Shun
2510 NE Blakeley St., Seattle, WA　TEL：206-522-2200
営業時間：ランチ11:30 a.m.～2:00 p.m.（平日のみ）、ディナー5:00 p.m.～9:30 p.m.（金・土曜～10:00 p.m.）　休み：なし