2009年04月掲載
カードを使って楽しく検査。日本語、英語、両方の発達度合が確認できる 聴力に問題があると、言葉の発達にも影響する。聴力検査は早めに受けさせよう セラピストの美佐子さんはシャーウッド在住。子供の「伝えたいという意欲」を大切に治療する
子育てに心配はつきもの。特に言葉の発達に関しては、よその子と比べたり、育児書を鵜呑みにしたりして、神経質になってしまう人もいるだろう。過剰に反応する必要はないが、それでも我が子の言葉の発達に疑問を抱き、「一体どうしたら良いのか」と悩んでいるなら、早めの対処が望ましい。日米で言語聴覚士の資格を持つ鈴木美佐子さんは、言葉の遅い子を、よりスムーズに言葉を使って意思疎通できるようサポートする。
「その子の運動面、認知面など総合的な発達の様子を見ながら、語彙や理解力など言葉の発達度合を調べます。バイリンガルの子供の言葉や発音の検査治療は、両方の言語発達(日本語・英語)を総合的に見て行うことが大切。治療にはそのつど少し上のレベルを目標に設定し、子供が興味を持てるアクティビティーなどを行いながら、ひとつずつクリアしていきます。小さなステップの積み重ねです」
吃音(どもり)や発音(特定の音が発音しにくいなど)の治療も行う。「例えば、カ行の発音には舌の奥を使いますが、そこの筋肉が未発達だったり、使い方のコツがわかっていなかったりで発音しにくい場合があります。あまり小さいころに発音矯正しようとすると、子供の伝えたいという意欲をそいでしまいますから、治療を始めるのは4歳ごろからで良いでしょう」。治療には保険の適用が可能で、契約の保険でカバーされない場合には費用から20%がディスカウントされる。学習障害も治療の対象になる。
■Suzuki Speech Therapy LLC
503-756-1708
ウェブサイト:www.suzukispeechtherapy.com
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