日本の洋食屋を思わせる懐かしいあの味。日本のカレーここにあり

08/29/2022
スポットライト

カレー専門店「カレー」

（2012年1月）

2011年11月に、ポートランドのグース・ホローからダウンタウンに移転したカレー専門店「カレー」では、日本の家庭料理、洋食の定番のカレーを提供してくれる。

「日本人に愛され、日本の近代化と共に育まれたカレーをすべての国籍の方々に味わっていただき、日米間の文化交流の一端を担いたい」と語るオーナーの吉野誠さんは、日本の文化活動を行う非営利団体に、同店のギフト・カードを寄付するなどの支援にも取り組んでいる。
日本の文化を正しく伝えるのに「食」の面からアプローチしたいという思いから、カレー専門店を開業するに至ったという同店。メニューを極限まで削ることにより、原材料の質を落とさず低価格化を実現。アメリカ人にも受けが良いカレーの味を、より多くの人に楽しんでもらえるようにした。

メニューは、ビーフ・カレー(＄6.95)、具は野菜のみのオリジナル・カレー(＄6.45)、カレー・ドリア(＄8.95)の3種類。ビーフ・カレーとオリジナル・カレーは、個別の鍋でじっくり2日間かけて調理され、ビーフ・カレーは牛肉の甘みでマイルド、オリジナルは野菜(玉ネギ、ニンジン、セロリ、ガーリック、トマト)の香りが残り、若干スパイシーな仕上がりに。＄1増しでご飯、＄2増しでルーが50％増量と、大盛りでがっつり食べたい人にはうれしい限り！　カレー・ドリアは、ビーフ・カレーかオリジナル・カレーから選び、そこにモッツァレラまたはチェダー・チーズをのせて10分ほどオーブンで焼く。カレーライスと異なったドリアの風味もぜひ味わってみたい。