2018年5月7日～5月11日（ 5月2週目）

シアトルのジェニー・ダーカン市長は10日（木）、新課税法案のhead taxについて、企業へのフルタイム従業員1人あたりの年間課税額を、現在検討されている約500ドルの半分である250ドルに修正する提案を発表した。これまで協議されてきた新課税法案では、フルタイム従業員1人当たりの就業1時間ごとに26セント課税し、見込まれる1年間の税収は約7500万ドル。しかし、4人の市議会議員の支持を受けて出された市長の修正案では約4000万ドルになる。このほか、head taxを2021年に0.7パーセントの給与税に置き換えるという原案を、市長はhead taxによる課税を5年間とし、それ以降の継続は更新が必要と変更している。ホームレスや住宅問題対策への財源として出された売上高2000万ドル以上の大企業を対象とする同法案は、14日（月）に市議会は投票により決議する予定で、これを前に地元企業や住民の間では論議が過熱。2日（水）には新課税法案に反対するアマゾン・ドット・コムが、市議会の決定までダウンタウンで進めているBlock 18 project と呼ばれる新オフィスビル建設計画を一時停止し、賃貸契約を交わしている建設中のRainer Squareビルへの入居を止めて転貸することを検討していると発表。3日（木）にアマゾン本社前で行われたhead tax支持者のサワント市議会議員によるイベントでは、工事作業員の労働組合 Iron Workers Local 86の組合員が、新課税法案への反対を唱えた。KING5の関連記事はこちら

シアトルに本社があるコーヒーチェーン大手スターバックスのCEOハワード・シュルツ氏は10日（木）、商品を購入したかどうかに関わらず、希望する人には店舗内のトイレの使用を認めるようにすると述べた。これまでは、基本的にトイレの使用は商品を購入した顧客を対象とし、その判断は店舗のマネージャーの裁量に任せていた。4月にはペンシルバニア州フィラデルフィアの店舗において、何も購入せず待ち合わせのために店内にいた黒人男性がトイレを使用したいと申し出たところ、店員がそれを拒否し、この男性と一緒にいた別の黒人男性に店から出るよう要求。2人はそれを拒んだため店側が警察へ通報し、不法侵入容疑で逮捕された。この様子を撮影した動画はインターネットで拡散し、店員の行為が人種差別であると抗議やボイコットなどが広がった。同社は今月29日（火）、アメリカ国内8000店舗以上を一時閉店して人種差別に関する社員研修を実施する予定。KING5の関連記事はこちら

シアトル市は今年1月に導入したソーダなど砂糖入り飲料に対する課税に関して、第一四半期の税収が400万ドル以上に上ることを明らかにした。4日（金）までの同税金の納税額は4,082,015ドルだが、今後も郵送にて小切手が届いたりするため、最終的な金額はこれ以上となると関係者は話している。健康的な食習慣の促進と子供の肥満防止などを目的として、砂糖入り飲料1オンスにつき1.75セントを課税しており、導入前には、市は2018年の1年間に1480万ドルの税収を見込んでいると述べている。Seattle Timesの関連記事はこちら

8日（火）にトロントにて行われたメジャーリーグのシアトル・マリナーズ対トロント・トロント・ブルージェイズの試合で、マリナーズのジェームズ・パクストン投手がノーヒットノーランを達成した。マリナーズ史上6回目の達成で、同球団の投手としては2015年の岩隈久志投手に続く5人目の快挙。カナダ人のパクストン投手は出身国で開催の試合で、カナダ人メジャーリーガーとしては2人目となるノーヒッターを出したことになる。試合7回にはブルージェイズのケビン・ピラー選手が放った三塁線への強い打球をダイビングキャッチしたカイル・シーガー選手のプレーに助けられるなど、この日の同投手の投球数は99球で、マリナーズは5対0で勝利した。メジャーリーグでは今シーズン、同試合以前に2回のノーヒットノーランが記録されている。KING5の関連記事はこちら

アメリカ料理業界において最も権威ある賞として知られるジェームス・ビアード賞の授賞式が7日（月）にシカゴにて行われ、シアトルでレストランを持つシェフのエドゥアルド・ジョーダンさんが2部門で最優秀賞を受賞した。ジョーダンさんは自身のレストランJunebabyでベスト・ニュー・レストランを、また別のレストランSalareのシェフとしてノースウエスト地域のベスト・シェフを受賞。ベスト・ニュー・レストランを受け取る際には、Junebabyのスタッフと一緒にステージに立って受賞の挨拶をした。料理界のアカデミー賞とも呼ばれる賞を獲得したジョーダンさんの両レストランはラベンナ地区にある。KING5の関連記事はこちら