2019年1月14日～1月18日（1月3週目）

シアトルのジェニー・ダーカン市長は、工事予算の超過を理由に中断していたダウンタウンのストリートカー、シティ・センター・コネクターの拡張計画再開を望んでいることを17日（木）に明らかにした。市長は、コンサルタントによる再調査の結果から、再開発が行われるウォーターフロントからダウンタウン各所への人の移動のためには、ストリートカー拡張が最良の方法であることは明白だと話している。市によると、ストリートカー拡張の工事費見積り額は現在、2015年当時のおよそ2倍である2億8600万ドルとなっており、市は連邦政府から7500万ドルの助成金拠出を期待している。昨年7月には、発注した車両に問題が見つかり、また工事費用の見積り額が増加して資金不足に直面する可能性が出てきたため、ダーカン市長が同計画を即時停止する決定を下していた。シティ・センター・コネクターの開通予定は計画当初2020年だったが、現時点では2025年頃にずれ込むとみられている。Seattle Timesの関連記事はこちら

マイクロソフト社は16日（水）、住宅不足やホームレス問題が深刻であるシアトル周辺での手頃価格の住宅整備のため、5億ドルを支援することを発表した。支援金の大部分である4億7500万ドルは中低所得者向けの住宅整備へに充てられ、残りの2500万ドルは低所得者とホームレス向けサービス支援に使われる。ピュージェット湾地域ではマイクロソフト社を含めた大手IT企業の成長と雇用の増加で住宅が不足し、不動産価格が押し上げられている。5億ドルという金額は同社の44年の歴史の中で最も高い支援金となる。KING5の関連記事はこちら

老舗デパートのMacy’sは、今年レドモンド・タウンセンターにある店舗を閉店、そして2020年初め頃にノースゲート・モールからも撤退することを認めたとシアトル・タイムズが伝えている。両店舗の従業員へは閉店についてすでに通知されており、他の店舗へ異動や解雇手当の支給が行われる。同デパートの広報担当者は、閉店の決断はいつも難しいものだが、レドモンドでこれまで16年以上、またシアトルでは70年以上ビジネスができ光栄である、と話している。ノースゲート・モールでは昨年10月に、別のテナントであるJ.C. Penneyが2019年に閉店することを発表。インターネット通販の普及の影響により、有名デパートなど実店舗での買い物客が減少しており、最近ではシアーズが破産している。2021年にライトレールの駅がすぐ隣にオープンする同モールでは大規模な再開発計画があり、昨年出された計画の詳細に関する資料では、現在の建物の大部分を解体し、住宅やオフィスが入居する建物へ建て替えることを予定している。Seattle Timesの関連記事はこちら

シアトルが拠点のアラスカ航空グループは14日（月）、2019年中にアラスカ航空とホライゾン航空において合計3000人以上の従業員増員を計画しており、その4分の3にあたる2000人以上はワシントン州での雇用となるとウェブサイトで発表した。新しく採用する職種は航空整備士、空港業務従事者、カスタマー・サービス、フライトアテンダント、パイロットなど。多くの職種では航空会社での職務経験を問わないとしている。アラスカ航空が公表した最近の調査結果によると、2017年において同社は、ワシントン州の経済に70億ドルの利益をもたらている。また2013〜2017年のアラスカ航空とホライゾン航空のシアトル周辺における雇用は約35パーセント増加している。KING5の関連記事はこちら

11日（金）午後10時より新トンネル開通準備のためAlaskan Way高架橋の閉鎖され、ダウンタウン・シアトル周辺では3週間のSR99全面通行止めが実施中だが、その最初の通勤ラッシュである14日（月）朝の交通状況は予想されていたよりも比較的スムーズだった。毎日およそ9万台の車が利用する高架橋の閉鎖前には、ワシントン州運輸局（WSDOT）が、ダウンタウン周辺への通勤者は普段よりも30分から40分余裕を持って出かけるように呼びかけていた。WSDOTの広報担当者によると、月曜朝のラッシュアワーにおけるI-5、I-405での通行時間の遅れは、ほとんどが平均よりも10〜20分長くなる程度だった。WSDOTはツイッターで、交通状況は後日悪化する可能性もあると注意を促している。公共交通機関のキング郡メトロは、具体的な数字は出していないものの、14日朝のバス乗客数は通常よりも増加していると話している。またサウンドトランジットによると、ライトレール、サウンダー列車、そしてバスの乗客数はほぼ通常通りだった。KING5の関連記事はこちら