2020年3月23日～3月27日（3月4週目）

4月1日（水）から1カ月間の開催が予定されていたスカジット・バレー・チューリップ・フェスティバルの中止が25日（水）に明らかになった。同イベントは毎年合計35万人の観光客で賑わい、6000万ドルの経済効果がある。新型コロナウイルス感染拡大を抑制するため、ワシントン州のインスリー知事は23日（月）に少なくとも２週間の自宅待機命令を出しており、花見の観光はそれに反することになる。閉鎖されたチューリップ畑では開花が始まりつつあり、関係者はチューリップ農家などへの経済的損失を懸念している。KING5の関連記事はこちら

アメリカ合衆国運輸保安庁（TSA）は24日（火）、シアトル・タコマ国際空港（シータック空港）のTSA職員1人が新型コロナウイルスに感染したことを発表した。この職員が最後に空港で勤務したのは今月21日（土）の午前3時からの朝のシフトで、保安検査場、セキュリティー・チェック・ポイント5において業務を行っていた。24日の時点でセキュリティー・チェック・ポイント5は消毒のため閉鎖されている。TSAとシアトル港湾局は、シアトル・タコマ国際空港を利用し、このTSA職員と接触した心配があれば、医師に相談するよう呼びかけている。KING5の関連記事はこちら

シアトルに本社があるスターバックスはアメリカ国内にある店舗において、緊急対応要員や新型コロナウイルス対策の最前線で働く人たちに、5月3日（日）までトールサイズのコーヒーを無料提供すると発表した。対象となるのは警察、救急隊や消防士、医師、看護師、医療機関の職員や研究員など。新型コロナウイルスの流行を受けて、国内にあるスターバックスは現在、ドライブスルーとデリバリーのサービスに限定して営業を行っている。KING5の関連記事はこちら

ワシントン州のジェイ・インスリー知事は23日午後5時半、新型コロナウイルス感染拡大を抑制するため、不要不急の外出を控える自宅待機命令（Stay Home, Stay Healthy order）を発令した。命令は即時実施で、その期間は最低2週間。生活に不可欠な業種の事業体以外は、労働者は可能な限り在宅勤務することになり、休業まで48時間の猶予が設定されている。生活に不可欠な業種には食料品店、薬局、ガソリンスタンド、医療機関、銀行などが含まれ、通常通り営業を継続する。また飲食店ではテイクアウトや宅配サービスの営業が許可されている。住民に対しては、生活に必要な買い物や、散歩などの運動目的での外出は許可されるが、社会的距離（social distancing/6フィート以上）が保たれていることが必要となる。結婚式や葬式を含む私的、公的な集会は禁止。命令に違反すると軽犯罪（gross misdemeanor）に問われる可能性がある。生活に不可欠な業種についてはこちら。KING5の関連記事はこちら

エベレット市のキャシー・フランクリン市長は新型コロナウイルスの流行を受けて、23日（月）正午より市民や市内の事業主に行政命令としての自宅待機要請を実施すると発表した。生活に不可欠な外出や事業やサービスでの勤務などは免除。また散歩、ランニング、ハイキングなどは社会的距離が保たれていれば許可される。この命令に対する取り締まりは特に行われない。またエドモンズ市でもマイク・ネルソン市長は22日（日）午後11時59分からの自宅待機命令を発令。エドモンズでは命令に違反すると軽罪に問われ、罰金が科せられる可能性がある。KING5の関連記事はこちら

ワシントン州公園レクリエーション局、魚類野生動物管理局、資源局は、新型コロナウイルス感染拡大を抑制するため、ワシントン州が管理する全てのキャンプ場を23日（月）から来月4月30日（木）まで閉鎖すると発表している。KIRO7の関連記事はこちら

公共交通機関のキング郡メトロとサウンド・トランジットは20日（金）、21日（土）より一時的に乗車料金の徴収を停止し、無料で利用できるようにすると発表した。目的はバスの運転手を新型コロナウイルス感染から保護することにあり、利用者は基本的にバス後方のドアから乗り降りする。またキング郡メトロは、利用客が大幅に減少していることから、23日（月）より減便による運行へ変更し、一部の路線では運行を一時取り止める。サウンド・トランジットも23日からバス、サウンダー列車を減便して運行する。ライトレールは14分毎の運行。その他のピュージェット湾地域の交通機関も料金徴収などの一時変更が行われる。KING5の関連記事はこちら