2020年7月13日～7月17日（7月3週目）

サウンド・トランジットが運行するライトレールのアングル・レイク駅とフェデラルウェイ・トランジット・センターを接続する全長7.8マイルの延長線の着工が16日（木）に行われた。COVID-19のため現地での着工式は行われなかったが、サウンド・トランジットや地元の関係者が動画で着工を祝った。ライトレールのフェデラルウェイ延長線にはケント／デモイン、サウス・272nd・ストリート、フェデラルウェイ・トランジット・センターの3駅が設けられる。工事の完了予定は現時点で2024年。KIRO7の関連記事はこちら

新型コロナウイルス感染者数増加を受け、ワシントン州のインスリー知事は16日（木）、州の経済活動再開計画で許可されている集会での最大人数を縮小した。修正フェーズ1、フェーズ2ではこれまでと同じく5人以下を継続するが、フェーズ3では最大50人を最大10人に変更。また屋内、屋外の両方で全てのライブ・エンターテイメントを禁止する。ただし、結婚式や葬儀、宗教的な集会には影響しないと知事は話している。これらの新ルールは来週20日（月）から実施される。州保健省長官のジョン・ワイズマン氏によると、6月29日（月）から7月2日（木）の間の週にはワシントン州内の1日あたりの新型コロナウイルス新規感染者は平均629人で、パンデミックが始まって以来の最高人数となった。KING5の関連記事はこちら

オンライン通信販売大手のアマゾン・ドット・コムは15日（水）、従業員の在宅勤務許可を来年1月8日まで延長することを明らかにした。アメリカ国内での新型コロナウイルスの流行に伴い、同社は今年3月初めに在宅勤務が可能な従業員のリモートワークを開始し、10月まで自宅勤務を推奨すると発表していた。アマゾン・ドット・コムの広報担当者は、従業員の健康を優先することを継続し、地元政府のガイダンスに従うと述べており、1月8日まで自宅勤務を推奨すると話している。出社する従業員のため、清掃の徹底やハンドサニタイザーやマスクの提供を行い、検温と社会的距離の確保を義務付けている。一方、本社があるシアトルのサウスレイクユニオン周辺のビジネスは、アマゾン・ドット・コム従業員の在宅勤務で経営に大きな影響を受けており、シアトルの有名シェフ、トム・ダグラス氏は先週、アマゾンの従業員に人気だったレストラン2軒の閉店を発表している。Seattle Timesの関連記事はこちら

ワシントン州のジェイ・インスリー知事は14日（火）、全ての郡に対して経済活動再開計画「Safe Start」での次のフェーズへの移行停止を少なくとも今月28日（火）まで延長することを発表した。州内における新型コロナウイルス感染者増加を受けて、6月29日（月）より次のフェーズへの移行が停止されている。また知事は再び経済活動への規制が強化される可能性が大いにあると警告している。6月24日（水）から今月7日（火）までのコロナウイルスの新規感染者は10万人当たり111.9人で、前回ビークだった3月よりも高い割合となっている。知事は州の住民が保健省が出しているコロナウイルス感染防止のためのガイドラインに従うよう呼びかけている。KING5の関連記事はこちら

アメリカ政府は14日（火）、新型コロナウイルスの影響で今年秋からの授業がオンラインのみとなる場合、留学生は他のアメリカ国内での滞在を許可しないという6日（月）に発表したビザ規制方針を撤回した。全ての授業をオンラインで行うと発表していたハーバード大学、またマサチューセッツ工科大学（MIT）がこのF-1ビザとM-1ビザの保有者を対象にした規制の一時的な差し止めを求めて先週提訴しており、ワシントン州を含む複数州の司法長官も同じく政府を提訴していた。KING5の関連記事はこちら

シアトルのジェニー・ダーカン市長は13日（月）、2021年のシアトル警察予算から合計7600万ドルを削減する提案を発表した。シアトル警察に属する駐車監視部門を市の運輸局に移すなど、合計5600万ドルの予算を他へ移転させ、残りの2000万ドルは2021年度の警官隊の拡張を取りやめたり、残業を減らすことで予算をカットする。シアトル警察署は現在約4億ドルの予算がある。市長による警察予算削減案の発表は、9人のシアトル市議会員のうち7人が警察予算の半分を他のサービスに使うため削減することへの支持を表明したことを受けて行われた。ダーカン市長は、シアトル警察の改革を行う歴史的な機会であるが、事実とデータに基づいた変更である必要があるとコメント。一方、市議会は分析や計画無しに警察予算の50パーセント削減を検討しており、極端な予算削減については拒否権を行使すると市長は話している。KING5の関連記事はこちら

シアトルとカナダのブリティッシュ・コロンビア州ビクトリアを結ぶ旅客専用高速フェリーのビクトリア・クリッパーが、新型コロナウイルス流行の影響で来年4月30日まで運航停止を延長することが10日（金）に明らかになった。ビクトリア・クリッパーを運航するクリッパー・バケーションは、アメリカとカナダの国境を越える不要不急の旅行に規制や、カナダでは外国からの旅行者は14日間の自主隔離が必要であるなどの理由で、通常ならば旅行シーズンである夏の乗船者が見込めず、収入に大きな影響が出る見込みのため通年での営業が難しいと話している。クリッパーのカナダ人労働組合員のレイオフは来年の運航開始まで継続され、シアトルを拠点とする従業員も運航開始まで必要最低限の人員のみで営業が続けられる。KIRO7の関連記事はこちら