ワシントン州が保険料値上げの透明性に関する法律を施行
5/31/2024・KING5
全米で自動車保険料が急騰しているが、ワシントン州では6月1日(土)より、保険会社に対して保険料値上げの理由を加入者に説明することが義務付けられる。このような法律が定められるのはアメリカ国内で初めて。ワシントン州保険委員会事務局(Office of the Insurance Commissioner)が制定した保険料値上げの透明性に関する新しい規則は自動車保険と住宅所有者保険に適用され、2段階に分けて施行される。6月1日から施行の第1段階では、保険の更新通知書や請求明細書の最初のページなどに、保険料値上げの詳細を保険会社に請求できることを知らせる免責事項を記載することを義務化。 第2段階の施行は2027年6月1日からで、10%以上の値上げを伴う保険契約の更新の場合、保険会社は少なくとも20日前にそれを通知しなければならない。 ワシントン州保険委員会事務局の新しいデータによると、2023年の保険料は25%近く上昇しており、2018年以降、料率は0%から3%に上昇した。KING5の関連記事はこちら
シアトル警察のエイドリアン氏、署長職から退く
5/30/2024・KING5
シアトルのブルース・ハレル市長とシアトル警察のエイドリアン・ディアス署長は29日(水)に行われた記者会見で、ディアス氏が署長職を退き、新たな職務に配置転換されることを発表した。キング郡の元保安官であるスー・ラー氏がシアトル警察の暫定署長に就任し、市長と警察署は新しい署長候補者探しを行う。2023年1月に警察署長に就任したディアス氏は、前警察署長のカーメン・ベスト氏が2020年8月に退任した後から暫定署長を務めていた。しかし最近数カ月の間、ディアス氏や他の幹部による署内での人種差別、性差別、ハラスメントを訴える複数の訴訟が起こされていた。また同警察署では警官不足という危機的な問題を抱えている。KING5の関連記事はこちら
6月よりワシントン州で発砲スチロール製品の販売・流通が禁止に
5/30/2024・KING5
ワシントン州では6月1日(土)より、発砲スチロール(発泡ポリスチレン /EPS)製品の販売・流通が禁止される。これに含まれるのは、飲食店などで使われる使い捨てのカップや皿、持ち帰り用容器、トレイ、食品容器などの製品、また梱包で使われる緩衝材や使い捨てクーラーボックスなど。レストランや食品供給業者がこの法律の遵守を拒否して繰り返し、継続的に従わない場合、最高250ドルの罰金が科せられる可能性がある。ワシントン州エコロジー局によると、EPS素材のリサイクルは難しいうえ費用も高く、ワシントン州でのほとんどの家庭用リサイクル・プログラムでは回収の対象となっていない。またEPS素材はもろく、細かく砕けるため環境を汚染する可能性があると話している。ピュージェット湾水域の環境保護活動を行う非営利団体Puget Soundkeeper Allianceのエミリー・ゴンザレス氏は、ポリスチレンの分解にかかる時間は専門家にもわからないが、少なくとも500年はかかると述べている。KING5の関連記事はこちら
ワシントン州内で18歳以下のアムトラック・カスケード列車乗車が無料に
5/29/2024・KIRO7
ワシントン州運輸省(WSDOT)は28日(火)、他の公共交通機関と同じようにアムトラック・カスケード列車でも18歳以下の州内での乗車料金を無料にすると発表した。これはWashington Youth Fare Programの一環で、アムトラック・カスケード号が停車するワシントン州全12駅の間での乗車であれば、無料で利用できる。WSDOTは、家族向けの手頃な移動手段のオプションとして利用客を増やしたいと考えている。また16歳以上は、大人の同伴者なしで乗車が可能。18歳以下の料金についての詳細はこちら。KIRO7の関連記事はこちら
ランサムウェア攻撃のため、シアトル公共図書館がオンライン機能を停止
5/29/2024・KING5
シアトル公共図書館(SPL)は28日(火)、ランサムウェアの攻撃に遭ったため、オンライン機能を全面停止する措置を取っていると発表した。同図書館によると、オンライン・システムを停止してのサーバー・メンテナンスを計画していた日の前日である25日(土)朝に、ランサムウェア攻撃が発覚した。その影響で図書館内の職員・一般利用者向けコンピューターとWi-Fi、オンライン・カタログや貸出システム、電子書籍や電子オーディオブック、ウェブサイトへのアクセスに影響が出始めた。図書館はシステムの機能を完全に停止する前に、調査のため専門家や警察に連絡を取っている。29日朝の時点でシステムの全面復旧の目処は立っていないが、別のウェブサイトやSNSで最新情報を知らせると話している。またSPL全27カ所は通常通り開館しており、オフラインの状況下で書籍、CD、DVDの貸し出し、取り置きしたものの受け取りなどのサービスや、会議室などの利用も可能。KING5の関連記事はこちら
シアトル・クラーケン、新監督にダン・ビルスマ氏を指名
5/28/2024・KIRO7
NHLシアトル・クラーケンは28日(火)、同チームの監督を務めたデーブ・ハクストル氏の後任にダン・ビルスマ氏を指名したことを発表した。ビルスマ氏は過去2シーズン、クラーケン傘下のチームである、アメリカン・ホッケー・リーグ(AHL)のコーチェラ・バレー・ファイヤーバーズにて監督を務め、カルダー・カップ準決勝に進出している。ファイヤーバーズの前は、NHLのピッツバーグ・ペンギンズとバッファロー・セイバーズで監督として8シーズンを過ごし、2008-2009年シーズン途中に監督に就任したペンギンズをスタンレー・カップに導いている。創設2年目にしてプレーオフに進出したクラーケンだが、昨シーズンは成績が振るわず、攻撃面で大苦戦しており、監督を務めていたハクストル氏は就任3シーズン目で解任された。KIRO7の関連記事はこちら
WSFが4週間、2航路で車両積載台数の少ないフェリーに変更
5/28/2024・KING5
ワシントン州フェリー(WSF)は28日(火)より4週間、エドモンズ/キングストン航路で運航しているフェリーSuquamish号の運休を行うが、マカティオ/クリントン航路の運航にも影響を与える。最大車両積載台数144台のSuquamish号が運休中は、代わりにマカティオ/クリントン航路から最大車両積載台数124台のKitsap号を移動して使用するため、乗船できる車両台数は20台/便に減少。またマカティオ/クリントンでは、Suquamish号に代わって最大車両積載台数90台のSealth号が使われ、こちらも最大車両積載台数は通常よりも34台まで減少する。これまでからWSFはフェリーの不足という問題を抱えており、Suquamish号の運休中は、所有するフェリー21隻のうち14隻のみの就航となる。WSFの全航路を完全に復旧させるには26隻のボートが必要だが、計画によると2028年まで新しいフェリーの追加はない見込み。メモリアル・デーの週末のピーク時には、車でのフェリー乗船で2時間以上の待ち時間が発生した。KING5の関連記事はこちら