ピュージェット湾地域などにあるボーイング工場で労働組合がストライキ開始
9/13/2024・KIRO7
航空機製造大手のボーイング社最大の機械工労働組合であるIAM第751地区が労働協約案を拒否し、13日（金）深夜からピュージェット湾地域などにある工場でストライキを開始した。同社の工場労働者がストライキに突入するのは2008年以来初めて。13日早朝、まだ暗闇のエベレット工場外では、通り過ぎる車のクラクションが鳴り響く中で組合員らがピケッティングを行った。8日（日）に発表された会社と労働組合執行部での暫定合意には、4年間で25％の昇給と、次世代新型機をワシントン州で製造することなどが含まれていた。しかし従業員33,000人が加入する同労働組合が12日（木）に行った投票では、94％以上が契約を拒否し、また96％がストライキの実施に賛成した。最初の労働組合の提案では、3年間で40％の昇給と、10年前に打ち切られた従来の年金復活を要求していた。ウォール街のアナリストによれば、57日間続いた2008年の機械工ストライキは、ボーイング社に少なくとも20億ドルの損害を与えている。KIRO7の関連記事はこちら
シアトル地域の交通状況、が全米主要都市圏でワースト3位にランキング
9/13/2024・KING5
アメリカ国内のカスタマー・レビューや消費者向けニュースなどを提供するプラットフォームConsumerAffairsが最近報告した全米49主要都市圏における交通状況の分析結果によると、シアトル地域は全米ワースト3位となった。同調査では1日の平均通勤時間、1日の平均渋滞時間数、死亡事故件数を指標として分析。ワースト1位はワシントンD.C.、2位はロサンゼルスだった。同レポートによると、シアトルの平均通勤時間は全米平均の2倍近い28.3分で、ワースト5の他の都市圏よりも短いが、シアトルの1日の平均渋滞時間は6時間50分となり、これより長い都市圏はロサンゼルス（7時間55分）のみ。また人口10万人当たりの死亡事故件数については、ワースト5の中でシアトルの5.2件より多いのは、ロサンゼルスの8.9件のみ。しかしワースト6位のデンバー、7位のポートランドのほぼ半分となっている。同報告以外に最近発表された交通に関する調査結果では、INRIXが2023年にシアトル地域のドライバーが交通遅延を経験した平均時間は、前年より12時間長い58時間だったと報告。またワシントン州での2023年の交通事故死者数は810人で、33年ぶりの高水準だった。KING5の関連記事はこちら
シアトル公立学校区が学校閉鎖に関する検討案を発表
9/12/2024・KING5
シアトル公立学校区（SPS）は11日（水）、生徒数の減少と連邦政府からの資金援助の削減によって生じた約9400万ドルの予算不足に対処するために、2025-2026学年度からの学校閉鎖に関する2つの検討案を発表した。オプションA案は学校区内に73校ある小学校のうち21校の閉鎖で、K-8校とオプション・スクールと呼ばれる小学校の廃止を伴い、約3,150万ドルの予算を削減する。 オプションB案は17校を閉鎖するが、各通学区域にK-8を残し、人員削減などを実施して約2,550万ドルの予算を削減する。現在日本語イマージョン・プログラムを提供するオプション・スクール（割り当てられた通学区域の学校以外に選択できる、特別プログラムがある学校）のジョン・スタンフォード・インターナショナル・スクールとマクドナルド小学校は、どちらの検討案でも通学区域の学校に変わる。SPSは今後開催する予定のコミュニティ・ミーティングなどで地域住民の意見を聞き、12月の冬休み前に教育委員会にて正式な投票を行う。この案に関する詳細情報は、SPSウェブサイトのWell-Resourced Schoolsページで確認が可能。（※アップデート）SPSは23日（月）、検討中の学校閉鎖案に関する保護者などからのフィードバックを受けて、計画の修正に時間が必要なため、今後予定されていた地域住民との意見交換会を中止すると発表した。KING5の関連記事はこちら
リンウッドの女子高校生が銃器を使った運転中の報復行動で逮捕
9/11/2024・KING5
スノホミッシュ郡保安官事務所(SCSO)によると、11日（水）朝に16歳の女子高校生が銃器を使った運転中の報復行動（road rage）で逮捕された。同日午前7時30分頃に通報があり、女子生徒はNorth Rd. を走行中に銃を取り出し、リンウッド高校に入って行ったと伝えられた。容疑者の車の床からはアサルトライフルの部品が発見され、車とバックパックは証拠として押収された。警察による捜査が行われている間、リンウッド高校はロックダウンされたが、午前9時45分時点では解除されている。KING5の関連記事はこちら
麻薬・売春関連の逮捕者の立ち入り禁止区域を設ける条例案が委員会通過
9/11/2024・KING5
10日（火）に行われた公安委員会において、市内の特定地域で麻薬や売春関連の犯罪で逮捕された者の立ち入りを禁止するシアトル市の条例案が通過した。物議を醸している同条例案を話し合う同日の議会は緊迫したものとなり、委員会がパブリックコメントから先に進もうとした際には聴衆からの妨害が続き、数人が退席を求められた。その後退席した市民による破壊行為が市庁舎の敷地内で確認されている。Stay out of Drug Area (SODA)とStay Out of Area of Prostitution (SOAP)と呼ばれる条例は、これらの犯罪が多発する場所を含むインターナショナル・ディストリクト、ダウンタウン、オーロラ地区などで複数の指定区域を設け、関連犯罪で起訴された者、有罪判決を受けた者の立ち入りを禁止する権限を裁判官に与えるもの。その他にも犯罪撲滅を目的とした項目が盛り込まれている。両条例の反対派は、有色人種を不当に標的にして、警察と接触する機会を増やすことになると懸念しており、代わりに薬物依存症に悩む人や性売買に陥った人々を助けるための支援を増やすことを提唱。またこの条例案には「憲法上の重大な懸念」があると訴えている。KING5の関連記事はこちら
ハイライン公立学校区、システムへの不正アクセスにより休校に
9/9/2024・KING5
ハイライン公立学校区は8日（日）、学校運営に利用する一部のシステムで不正アクセスがあり、調査のため直ちにシステムをネットワークから遮断して隔離する措置を取ったため、9日（月）は学校区の全学校を休校にすると発表した。この日はキンダーガーテンの今学年度の授業初日となるはずだった。同学校区によると、現在システムの復旧に向けて州および連邦政府の機関と協力して取り組んでいる。スクールバスの運行や授業の出欠管理を行うオンラインシステムには不正アクセスはなかったとみられるものの、調査のためこれらも利用できなくなっている。学校区関係者は、生徒の安全が最優先事項で、重要なシステムが稼動しない状況で学校を開くことはできないと述べている。9日は授業に加え、同日の全ての学校行事や会議が中止となり、また予定していた予防接種は会場をMatt Griffin YMCAに変更して実施すると発表。10日（火）も影響が出る場合は、9日の午後2時までに保護者らに通知される。※アップデート：12日（木）に授業再開予定。KING5の関連記事はこちら