2014年11月10日～11月14日（11月第3週目）

シアトル市警察は、今年10月までに市内で最も多く盗難被害にあった車の上位3位が、ホンダ・アコード、ホンダ・シビック、スバル・レガシーであると発表した。データによると盗難車4台中の約3台は2001年以前に製造のものという。シアトルでは今年1月以降4,700台が盗まれ、10月の盗難件数は525件に上り、昨年同時期より38パーセント増加している。警察は、例え短時間でも車を離れる時は必ずエンジンを止めて窓を閉め、施錠するよう呼びかけている。また、駐車時にタイヤの方向を縁石に向けておくと盗まれにくく、盗難されやすい車種や古い車には盗難防止装置を設置することを勧めている。King5の関連記事はこちら

シアトルに設置されているパーキング・メーター2,200台で、支払いで挿入したクレジットカードが、機械に詰まって出ないという不具合が起こっている。発生率は低いが、原因は不明で、シアトル市運輸局では3人の技術者で対応している。不具合に遭遇した利用者の駐車料金は市が負担。現在使用されているパーキング・メーターは約10年前の古いもので、修理費用もかさむため、数年のうちに1500台を約5,000ドル／台の費用で一新、700台を約1500ドル／台で改良する。新技術を搭載した新しいパーキング・メーターは、この不具合を解消するほか、スマートフォンでの支払いや、需要により料金を変動させる機能も備えている。1時間当りの最大料金はこれまでと同じ4ドルになる見込み。King5の関連記事はこちら

先月のメリーズビル-ピルチャック高校での銃撃事件発生直後に寄せられた緊急通報録音データ15件が12日（水）に公開された。今年秋より同高校に配属された教員1年目のメーガン・シルバーバーガーさんは、ジェイレン・フライバーグ容疑者が自分に向けて発砲するのを阻止しようとし失敗に終わった直後、現場から警察へ通報。銃で撃たれて倒れている生徒達の側で助けを求めるとともに、現場の悲惨な様子や容疑者の特徴などを、取り乱した声で交換手に伝えている。現場付近に居合わせた多くが避難する中、シルバーバーガーさんは警察到着まで被害に遭った生徒達の傍らにいた。この通報のほか、生徒や保護者、学校の職員、近隣住人からの通報録音データも公開された。オリジナル記事では、このうちの数件が再生できる。Seattle Timesの関連記事はこちら

アメリカのエネルギー省は12日（水）、2015年のガソリン販売平均価格（1ガロン当り）が3ドルを割るという予想を発表した。これが現実となれば、国内全体ではガソリンへの出費が今年と比較し約610億ドル抑えられる。世界経済低迷で石油需要が弱まる一方、アメリカなどで石油産出量が増加傾向にあるため、同省が出した今月の報告では、これまで予想していた来年の世界石油価格を下方修正。その結果、2015年の販売平均価格は2.94ドルで、今年よりも45セント安くなる。アメリカ国内では12日時点で、48日連続でガソリン価格が下落しており、アメリカ自動車協会（AAA）によると、2010年12月以来の安値の2.92ドル。アメリカ経済は良好だが、低燃費車の販売や過去の価格高騰による消費行動の変化でガソリン需要が下がり、価格が下落しても、この傾向は続くと政府は予想している。King5の関連記事はこちら

11日（火）の強風でワシントン州西部では各地で停電が発生し、13日（木）でも、未だ復旧作業が終わっていない約1万2千世帯が再び寒い朝をむかえた。今回被害を受けたのは主にアーバーン、イーナムクロー、フェデラルウェイやケントなど、シアトル南側の地域で、いくつかの学校は木曜も停電のために休校となった。復旧にはカナダ、オレゴン、ワシントン州東部から作業員も応援に駆けつけており、ピュージェットサウンド・エナジーは13日午前5時までに21万3千世帯で電気供給が再開されたと報告している。残りの復旧作業は大きな損害を受けた送電線から行われ、13日中にはほぼ完了の予定。King5の関連記事はこちら

ワシントン州誕生125周年を迎えた11日（火）、州のタイムカプセル・プロジェクトを管理する団体Keepers of the Capsuleは、今月10歳になる子供達を招き、オリンピアにある州議会議事堂で式典を行った。タイムカプセル・プロジェクトは州誕生100年目の1989年に開始。州議事堂内には16個のカプセルが設置されており、州誕生500周年となる2389年まで、25年毎に品物が納められる。式典では招待された子供達が、2世代目のカプセル番人役を引き継ぎ、ワシントン州歴史の品が保管されることを見とどける。この日取り出された2014年用のカプセルには、1月に新たに品物が納められ、アメリカ初代大統領ジョージ・ワシントンの誕生日を祝う来年2月22日の式典で再び戻される。Seattle Timesの関連記事はこちら

アメリカ合衆国郵便公社（USPS）がサイバー攻撃を受けていたと10月22日と11月7日の2回、国会に報告していたことが10日（月）に明らかになった。USPSの声明では、同公社所有のコンピュータ何台かがハッキングの被害を受け、従業員およそ80万人分の情報が漏洩した可能性があるという。また、今年1月1日から8月16日の間に電話やEメールにてカスタマーケア・サービスへ問い合わせがあった顧客情報も漏洩の危険に曝されている。USPSで使用されたクレジットカードやウェブサイト利用顧客の情報はハッキングの影響を受けていないとしている。今回のサイバー攻撃は現在、FBIや他の国家機関により捜査中。問題となっている従業員の情報には名前、生年月日、ソーシャルセキュリティ番号などが含まれている。全国紙ワシントン・ポストは匿名情報筋の話として、ハッキングは中国が絡んでいる恐れがあると報道した。専門家は、もしこれが本当であれば、中国がアメリカ政府の情報を得ようとした試みの一部とみられると述べた。King5の関連記事はこちら

ワシントン州で住民投票にかけられた幼稚園から高等学校（K-12）における1クラス当りの生徒数を削減する法案I-1351は現在開票中だが、7日（土）夜の時点で賛成票が50.5パーセントを占め、反対票を約18500票近く上回っている。特に投票数の多いキング郡では賛成票が54パーセントで、7日時点ではこの法案が可決する見込み。法案I-1351では1クラスの人数制限が幼稚園から3年生が17人、4年生から12年生が25人、また低所得者の多い学校ではこれよりも生徒数は少なくするというもの。教員や職員の増員が必要となるためこの法案が施行された場合、州は2019年までに47億ドルの出費を推定している。Seattle Timesの関連記事はこちら