2014年12月15日～19日（12月第3週目）

シアトルにあるWhittier Heights地域の住民は、付近の犯罪抑制のために非番の警官を独自に雇うことを決めた。住居侵入や車上荒らしなどの被害に対し、通報への対応が遅く、犯人を取り逃がすという警察に対して不満を持つ住民が、１１月に警察同席のもと、地域住民ミーティングを開催。早急な改善策が見つからないまま終わったが、住民が自警団を結成し、来年１月より契約したセキュリティ会社から非番警官の同地域への派遣が開始される。この動きに受けて、シアトル警察は、警官への窃盗事件対応訓練強化に努め、緊急通報対応も視野に入れ改善していくと述べている。King5の関連記事はこちら

シアトル地元紙のシアトル・タイムズは、最近実施された国勢調査のデータを元に、キング郡内各エリア毎の家庭で使用されている言語比率を示したオンライン地図を公開した。エリアを選択すると、英語を話さない家庭の割合と、5つの言語グループの使用率がグラフで現れる。シアトル市内では言語の多様化が顕著で、英語以外の言語の使用はSouth Beacon Hillで72%とキング郡で一番高い。一方、North Capitol Hill、Phinney Ridgeではその割合が低く6%。また、ベルビューでは20%でアメリカ国内の平均的なレベルとなっている。Seattle Timesの関連記事はこちら

ワシントン州予算について、ジェイ・インスリー州知事は16日（火）、交通関連予算案を明らかにし、新たに炭素税を導入して予算の一部を捻出したい意向を示した。新税案は大気汚染を促す炭素排出量に上限を設け、それ以上の場合は排出量に応じて企業などから徴税し、上限以下であれば、その分を他の企業へ売ることができるシステム。これで年間4億ドルの増収が期待でき、交通インフラ整備改革12年計画案（予算120億ドル）の約4割を捻出できるという。同改革案ではI-520浮き橋の完成、I-405などの州道整備が含まれ、残りの資金は有料道路の通行料やガゾリン税、建設公債などから調達するとしている。Seattle Timesの関連記事はこちら

オーストラリア・シドニーのカフェ、Lindt Chocolat Cafeで15日（現地時間）、武装した男が人質を取り立てこもった事件で、死亡した人質2人のうちの1人がワシントン州立大学（WSU)の卒業生であることがわかった。犠牲となったカフェのオーナー、Tori Johnsonさん（34）は居眠りし始めた犯人から銃を奪おうとしたところ、容疑者に撃たれたと地元メディアは報道している。Johnsonさんは、大学最終学年の2002年から2003年、ワシントン州立大学でホスピタリティ・ビジネス・マネージメントを学び、同大学を卒業した。Seattle Timesの関連記事はこちら

キング郡保健局によると、これまで確認された郡内のインフルエンザでの死亡者は1人、患者比率も増加していることから、この冬はインフルエンザの大流行が懸念されると伝えた。今年、インフルエンザ予防接種で使われているワクチンは、実際にアメリカ国内で流行中の主流ウイルスの型H３N2の3分の1しか一致していない。しかし、どのような種類のインフルエンザ・ウィルスに感染するか予測できないことから、予防接種は受けるべきと保健局は述べた。H３N2が流行する年には通常よりも入院者、死亡者の数も多くなる傾向があるという。Seattle Timesの関連記事はこちら

伝導と社会福祉事業などをミッションとするキリスト教団体、Salvation Armyのポート・アンジェルスの倉庫から、子供たちへのクリスマスギフトとして集められた寄付品1,000ドル分が盗まれた。14日（日）の早朝、付近の住人が倉庫から何人かが物品を持ち出しているのを目撃し、警察に通報。警察は、近くの林で盗まれた品物の幾つかを発見し、その後も盗難品の確認など捜査が行われた。盗まれたのは洋服やスクーターなどの幅広い種類で、多くは8歳から12歳児向けおもちゃ。Salvation Armyに登録した親達は、今週金曜と土曜に寄付品を受け取る予定となっていた。被害に遭ったポート・アンジェルス支部では引き続き寄付を受け付けており、また、その他のワシントン西部のSalvation Armyでも、ポート・アンジェルス指定で寄付が可能としている。King5の関連記事はこちら