2015年9月21日～25日（9月4週目）

シアトルのオーロラ・ブリッジで24日（木）に起こった、観光ツアーの水陸両用車、ライド・ザ・ダックと貸し切りバスの衝突事故で死亡した4人のうち、1人が日本人留学生であったことがわかった。24日11時15分頃、オーロラ・ブリッジを北方面に走行していたライド・ザ・ダックが、コントロールを失い、反対車線を走っていた貸し切りバスに衝突。他2台の車両も事故に巻き込まれた。貸し切りバスにはノースシアトル・カレッジの留学生と職員約45人が乗車していた。この事故で日本、オーストリア、中国、インドネシアからの留学生4人が死亡し、日本人留学生数人を含む51人が負傷。病院に搬送された多くのけが人は回復に向かっており、24日午後に12人が危篤状態と伝えられていたが、ハーバービュー・メディカル・センターは、25日（金）朝時点で1人が危篤、11人が重体と報告した。事故後、オーロラ・ブリッジは事故処理のため約12時間閉鎖された。King5の関連記事はこちら

シアトル学校区は、小学生の暴力行為以外が原因の登校禁止処分を1年間停止すると発表した。この議案は23日（水）に教育委員会に承認され、今年度から開始される。2014-2015年度は、非暴力の混乱を招く行為、規則違反、反抗的行為により146人の小学生が登校禁止処分を受けたが、これまでの調査で、処分を受けた生徒の人種による割合の偏りや弊害が認められている。今後は別の規律が設けられ、学校区はこの議決が全学校で一貫した規律の手助けになればと話している。King5の関連記事はこちら

22日（火）、マイアミに本社を置く土地開発業者はダウンタウン・シアトルに101階建ての高層ビル建設を設計審査をシアトル市に申請した。書類によると場所は4th Ave. とColumbia St にある土地で、住居1,200戸、ホテルの客室、オフィスや店舗スペース、最大750台収容できる駐車場などを設ける提案をしている。建設が実現すると、新高層ビルは、現在シアトルで最も高い76階建てのコロンビア・タワーを超える高さとなる。King5の関連記事はこちら

シアトル図書館は先週17日（木）に名前を「The Seattle Public Library」から「Seattle Public Libraries」へ変更を検討していることを発表したが、３～５年かけて行われる名称変更費用は合計約500,000ドルに及ぶ可能性があるとKIRO 7が報じている。調査費などを含め、約365,000ドルの費用がかかると伝えられているが、既にさまざまなところで使用されている名称やロゴの差し替え費用などを入れると、更に経費が膨らむと予想される。これらの費用は図書館のプログラムや書籍購入などのために寄せられた市民、企業からの寄付金によるシアトル図書館基金から賄われる。現在図書館は、一般市民から意見を募っており、既に1万人以上からの回答がある。多くは名称変更に賛成しているというが、名称は変えず、書籍の充実などに費用を回すべきであるという反対の声も上がっている。図書館は市民からの意見を来月10日まで受け付け、名称とロゴ変更の実施については10月28日に決定されるとみられる。KiroTVの関連記事はこちら

今週22日（火）から24日（木）、中国の習近平国家主席のシアトル地域訪問が予定されているが、この3日間、交通に大きな影響が出ると予想されている。習主席は22日朝、エベレットのペイン・フィールド空港に到着し、滞在中に大手企業リーダーとの交流や企業見学などが行われる。特に23日（水）は、エベレットのボーイング工場視察、レドモンドのマイクロソフト本社とタコマのリンカン高校訪問が予定されており、また、同日午後7時より、サッカーのサウンダース戦がセンチュリーリンク・フィールドで行われるため、シアトル周辺では大渋滞が見込まれている。習主席の移動の際には、アメリカ大統領訪問時のように警察車両の列が先導し、高速道路などの主要で交通が一時遮断される。また、習主席が滞在するダウンタウンのウェスティン・ホテル周辺では、セキュリティ対策で道路の閉鎖、交通や駐車規制、バス路線変更などが実施される。King5の関連記事はこちら