2014年10月20日～10月25日（10月第4週目）

スノホミッシュ郡にあるメリーズビル-ピルチャック高校のカフェテリアで24日（金）午前10時30分頃、5人が銃で撃たれ、容疑者を含む2人が死亡、4人が負傷する事件が発生した。目撃者によると、銃撃したのは同高校に在籍する1年生、Jaylen Frybergで、テーブルにいた他の生徒達の背後から約6発を発砲したという。その後、容疑者は銃を自分に向けて撃ち、死亡した。負傷者のうち3人は頭部を撃たれる重傷で、搬送先であるエベレットのProvidence Regional Medical Centerにて手術を受けた。24日午後現在、うち2人の女子生徒は同病院で引き続き治療中。もう1人の男子生徒と、顎に銃弾を受けた別の男子生徒はHarborview Medical Centerへ移送され、集中治療室で手当を受けている。顎を負傷した生徒は命に別状はない。犯行に使用されたのは40口径の拳銃で、現在警察は事件の詳細について捜査を行っている。容疑者ではないかと伝えられている生徒はフットボール部に所属し、卒業生を招いてのイベントであるホームカミングのプリンスに最近選ばれたばかりだった。CNNの関連記事はこちら

故障中のHwy.99新トンネル建設用掘削機、Barthaを修理する作業用の穴掘りが20日（月）に始まったが、23日（木）現場の地下18フィートからネイティブ・アメリカンの歴史的遺物とみられる貝塚が見つかり作業が一時中断された。ワシントン州運輸局所属の考古学者は23日早朝3時半ごろ、この貝塚に気づき、Seattle Tunnel Partners （STP）に作業を停止するよう伝えた。その後、州よりSTPへ正式に掘削停止が通達されている。修理作業用の穴は直径85フィート、深さ120フィートになる予定で11月下旬に完成して12月に掘削機修理、来年3月にはトンネル掘削を再開することになっているが、考古学調査にどれくらいの時間がかかるのか、現在のところ不明。新トンネルの建設工事は2016年開通予定で始められたが、昨年12月にBarthaが故障して以来、大型掘削機による工事が停止状態となっている。Seattle Timesの関連記事はこちら

23日（木）午後2時頃、ポートランドにあるアメリカ国立気象局はワシントン州南西部の街、ロングビューで竜巻が発生したことを確認した。風速50マイル/時を越えるこの竜巻は市街地で発生し、建物や小学校体育館などに損傷を与え、また木や電柱を倒し6ブロックにわたり移動。付近にいた地元住民は、巨大な塵旋風が現れた直後、強風で屋根の覆いが剥がれて飛ばされる光景を目の当たりにした。また、別の目撃者は接地した竜巻が木を根っこから引き抜き、電柱を折ったという。竜巻発生時には危機管理局がロングビューとケルソーの住民に窓から離れ電話を切るよう、また垂れ下がった電線に注意するように警告を発した。この竜巻によるけが人は報告されていない。King5の関連記事はこちら

アメリカ疾病対策センター（CDC）は22日（水）、エボラ出血熱のアメリカ国内での感染を防ぐための対策強化の実施を開始し、同日アフリカから帰国したシアトル地域に住む看護師も健康状態の監視を受けている。今回の措置では、アメリカ政府は西アフリカのリベリア、ギニア、シエラレオネからの入国をニューヨーク州のジョン・Ｆ・ケネディ国際空港などの国内5空港に限定し、入国後、この3カ国からの全ての渡航者に対してエボラ・ウイルスの潜伏期間とされる21日間、体温や健康状態を滞在する州保健局へ報告することを義務付けた。キング郡保健局伝染病対策課によると、この看護師はアフリカでエボラ熱患者の治療に携わっていたが、現在エボラ出血熱の症状は見られず、今後しばらく自発的に他人との接触を最小限に留めると報告している。Seattle Timesの関連記事はこちら

アメリカ運輸省道路交通安全局（NHTSA）は20日（月）日本の自動車部品メーカー、タカタ製エアバッグに欠陥があるとし、この製品を搭載した自動車474万台をリコール対象と発表したが、22日（水）対象車台数を約778万台に大幅拡大した。リコール台数は21日遅くには、474万台から一旦847台へ引き上げられたものの、22日朝に778万台と修正されている。NHTSAによると、この台数は車種が重複して数えられている恐れがあり、今後も具体的な台数の変更が出そうだ。問題のエアバッグは助手席に搭載されているもので、膨張させる為のガス発生装置であるインフレーターに内圧が異常に上昇する不具合が確認されている。作動した場合には装置の金属片が飛散して乗車している人が負傷する恐れがあり、特に高温多湿の気候では危険であるという。NHTSAは自動車メーカーのウェブサイトで所有車がリコール対象でないか確認し、一刻も早く無償修理を受けるよう呼びかけている。22日（水）朝現在にリコール対象とされる車種はオリジナル記事に記載されている。USA Todayの関連記事はこちら

シアトル市とキング郡において、消防隊員と救急医療技士の全員を対象にエボラ出血熱患者の対応を想定した訓練が実施される。キング郡緊急医療サービスの医療ディレクターであるMickey Eisenberg氏は、緊急医療に携わる隊員の安全が最優先であり、そのためには厳しいトレーニングが不可欠であるとコメント。対応規定では保護服などの装置着用で皮膚の露出を最小限にすることを取り入れ、装置の取り外しは手順が遵守されるよう監視者の元で行われる。また、緊急通報を受ける際は、エボラ熱の症状が無いか、また西アフリカ地域を訪れていないかを確認し、搬送する患者が潜在的なエボラ熱感染者と判断された場合、対応する消防隊員へ通知する手順が取られる。対象者全員への訓練は10月末終了を目標に実施される予定。このように緊急医療隊の訓練が注目されているのは、テキサス州ダラスの病院で発生したエボラ熱患者への対応過失による医療スタッフの院内感染が教訓となっている。King5の関連記事はこちら

20日（月）、大手事務用品小売チェーンのStaplesは顧客のクレジットカード情報に対するデータ侵害の被害を受けた可能性があり、警察機関に連絡を取って、現在調査中であることを明らかにした。この発表の前には、他の大手企業でのセキュリティ侵害を最初に伝えたことでも有名なサイバーセキュリティ・ブログを運営するBrian Krebs氏が、アメリカ北東部にあるStaplesの店舗において、顧客支払いカードのデータ侵害を示唆する不審な動きが見られることをいくつかの銀行が認識していると自身のブログで伝えていた。Staplesの関係者は、顧客情報保護を非常に深刻と受け止め、問題解決に全力を尽くしていると述べているが、データ侵害の詳細は伝えていない。最近ではファスト・フードのデイリークイーンや大手ホームセンターのホームデポなどがセキュリティ侵害の被害を受けた。Reutersの関連記事はこちら

今年9月にセイリッシュ海で2012年以来初めて誕生した、生後7週のオルカの赤ちゃんのL-120が死亡したことがワシントン州の定住型オルカを調査する非営利団体のクジラ研究所により伝えられた。オルカは母親と行動をともにする傾向があるが、L-120の母親であるL-86は17日、18日、20日に子どもを伴わない姿が確認されていた。このオルカが属する群は1週間から10日間沖におり、L-120は先週の嵐で群れからはぐれた可能性がある。King 5の関連記事はこちら

20日（月）早朝、ノースゲート付近のI-5南行きで大型トレーラーの衝突事故と燃料漏れが発生し、その影響で朝のラッシュアワーに大渋滞を引き起こした。午前3時頃、トレーラーは分離帯に衝突し、連結部がくの字形に折れ曲がったうえ、燃料のディーゼル油が40ガロン以上漏れ出した。このため事故現場の4車線が5時間にわたり閉鎖され、エベレットからシアトルの間のI-5での移動時間は2時間以上となった。午前9時現在、事故車の撤去と漏れたディーゼル油の清掃は終了し、車線は再開している。King 5の関連記事はこちら

10月31日（金）、11月1日（土）の2日間、Seattle National College Fairがワシントン州コンベンション・アンド・トレード・センターにて行われる。アメリカ国内外にある4年制と2年制大学の325校が参加するこのフェアへの入場は無料。当日は各大学からパンフレット配布や、ファイナンシャル・エイドなどの説明も受けることができる。開催時間は10月31日は午前9時から正午まで、1日は正午から午後4時まで。また、11月1日、フェア開催前の11時から正午まで、現在シアトル地区の高校やESLプログラムに留学中の学生に向けて、大学入学に関する特別説明会も開かれる。Seattle Timesの関連記事はこちら