2014年11月3日～11月8日（11月第2週目）

10月24日に起こったメリーズビル-ピルチャック高校銃撃事件で負傷し、重体となっていたアンドリュー・フライバーグさん（15）が7日夕方、入院先の病院で死亡した。頭部に銃弾を受け重傷を負ったフライバーグさんは、シアトルにあるHarborview Medical Centerの集中治療室に2週間収容されていた。同じ事件であごを撃たれ同病院に入院していたネイト・ハッチさんは前日6日に退院している。アンドリューさんとハッチさんはともに事件を起こしたジェイレン・フライバーグ容疑者のいとこ。フライバーグさんの死亡より、この事件での死者は現場で自殺した容疑者を含め5人となった。Seattle Timesの関連記事はこちら

先月24日にメリーズビルのピルチャック高校での銃撃事件であごを撃たれ、シアトルのHarborview MedicalCenterに入院していたネイト・ハッチさん（14）が、6日（木）に退院した。自宅に向かったハッチさんは、チュラリップ・インディアン居留地の道路に並んだ200人以上の友人や親戚達に出迎えられた。入院中はツイッターに友人や回復を願う人たちに向けて投稿。退院前日の5日には、シアトル出身で、グラミー賞受ラッパーのマックルモアがハッチさんを見舞いに訪れた際に撮影された写真も掲載している。退院当日、病院を通して、ハッチさんの家族はコミュニティや病院関係者へ感謝の意と、被害者とその家族を気遣うコメントを発表した。銃撃事件では被害者5人のうち女子生徒3人が死亡、容疑者でハッチさんのいとこにあたるジェイレン・フライバーグ(15)は事件直後、現場で自殺を図った。Seattle Timesの関連記事はこちら

ワシントン州では6日（木）激しい風が吹き荒れる天候となり、その影響で多くの世帯で停電が発生し、またけが人も出た。この日の風速は多くの地域で35mphから45mphと予報され、気象局は午後に州の海岸沿いや内陸部で強風警報、ピュージェット湾域で強風注意報を発令。オソ近くのSR530では強風で大型トレーラーに木が倒れて運転手が重傷を負い、ヘリコプターでHarborview Medical Centerへ搬送された。その他の地域でも倒木による家屋破損やけが人が報告されている。ピュージェット・サウンド・エナジーによるとワットコム郡、スカジット郡、アイランド郡で1万4千世帯が停電。また、ステイト・フェリーも強風のため、Port TownsendとCoupeville間の2便を運休した。7日（金）、8日（土）は、天気が回復し晴れ間が見えると予報だ。King5の関連記事はこちら

マイクロソフトは6日（木）、アップル製iPhoneに対応したOfficeの無料新アプリを公開した。このアプリはワード、エクセル、パワーポイントと別々に提供され、iOS 7以上の器機で利用可能。新アプリを使うと、iPhone上でファイルの作成や編集、スプレッドシートでの計算やプレゼンテーション資料のデザインなどができる。付加機能を使用しない限り、365のサブスクリプションは不要。先にリリースされていたiPadに対応したOfficeのアプリは今年3月の公開以来、4000万回ダウンロードされているという。また同日、マイクロソフトはAndroidタブレットに対応したプレビュー版Officeも発表し、来年には製品版を公開することを明らかにした。今週初めに同社はクラウド・ストレージ・サービス大手のDropboxとの業務提携を発表しており、新しいアプリはDropbox利用者にも使い易くなっている。King5の関連記事はこちら

4日（火）ワシントン州の住民投票にかけられた銃規制強化法案は、賛成票が過半数に達し可決された。現在の法律では販売許可を持つ販売店でのみで犯罪歴など身元調査が実施されているが、銃規制を巡る法案の1つであるI-594は、一部例外を除き、展示会、インターネットや個人間の全ての銃の購入や譲渡において身元確認を義務付けるもの。4日午後8時半時点の開票結果では、賛成票がすでに全体の60パーセントを占めた。連邦法より厳しい身元確認は必要としないとするもう1つの法案I-591は、賛成が45パーセント、反対が55パーセント。住民投票で銃規制強化法案が可決したのは全米で初めてとなる。今年は他州において銃規制を問う住民投票は行われておらず、ワシントン州では選挙活動中、銃規制強化の推進派と反対派の攻防が繰り広げられていた。King5の関連記事はこちら

シアトルタイムズによると、IT大手企業のアップルがシアトルにノースウエスト地域で初となるオフィスを構えることが分かった。才能あるソフトウェア技術者が多いのが理由の１つで、従業員の多くはIT関連企業のF5 Networksでネットワーク・インフラ関連業務に携わっていた技術者。また、同社はシアトルのクラウド・コンピューティングのスタートアップ企業、Union Bay Networksも買収し、7人の従業員がアップルに移籍しているようだ。アップルのマネージャーとなった前F5 Networks主席エンジニアで、Union Bay Networksの最高技術責任者でもあったBenn Bollay氏は、アップルがシアトルでiCloud や iTunes関連業務を行うことをLinkedIn内で示唆していた。今のところ新オフィス所在地などの詳細は明らかになっていない。Seattle Timesの関連記事はこちら

レドモンドにあるEmily Dickinson小学校の駐車場で3日（月）午前8時頃、化学爆弾が爆発しスクールバス運転手2人が軽傷を負った。レイクワシントン学校区関係者によると、バス2台が生徒を迎えに出るため駐車場で待機中、化学薬品が入った2リットルサイズのソーダ・ボトルが爆発。爆弾は家庭用清掃洗剤などを使って作れる簡単なものだった。この爆発で教員や生徒の負傷者は出なかったが、同小学校と、隣接するExplorer Community Schoolは3日の全授業を中止した。King5の関連記事はこちら

尊厳死の選択をオンライン上で宣言し、米国内で死ぬ権利に関するの論争きっかけとなったブリタニー・メイナードさん(29)が11月1日（土）、オレゴン州ポートランドの自宅で医師の処方による薬を服用し死亡したことが2日夜、明らかになった。尊厳死を支援する非営利団体「Compassion & Choices」のショーン・クロウリー氏によると、メイナードさんは家族や友人に囲まれて安らかに息を引き取った。悪性脳腫瘍のため4月には余命6ヶ月と診断されたメイナードさんは、カリフォルニア州から尊厳死が合法化されているオレゴン州ポートランドへ夫と共に引っ越した。11月1日に安楽死をするという宣言をしたメイナードさんの動画は10月6日にYouTubeへ投稿されて話題となり、再生回数は950万回に及んだ。今回起こった尊厳死についての論争は、ソーシャルメディアを介したことで多くの若い年齢層が関心を示している。余命6カ月未満の責任能力がある成人末期患者に対して、医師による自殺幇助が法律的に認められているのは、アメリカ国内ではオレゴン州の他、ワシントン州、モンタナ州などの5州。King5の関連記事はこちら

10月31日（金）にシアトルの WAMU Theaterで開催されていたエレクトロニック音楽イベント、フリークナイトで観客1人が合成麻薬の過剰摂取より病院に搬送され死亡し、11月1日（土）に引き続き予定されていた同イベントが中止された。死亡したのは20代の男性。海外や他州から数千人がこの2日間のイベントの参加目的でシアトルを訪れ、今年は合計44,000人の参加者を見込んでいた。最終日中止のによる払い戻しはhttp://centurylinkfield.com、もしくはhttp://freaknightfestival.comで行なっている。King5の関連記事はこちら