2015年3月23日～27日（3月第4週目）

シアトル・マリナーズとシーホークスのかつての本拠地、キングドームが爆破解体されてから15年となった26日（木）、キング郡はスタジアム改修費を完済するのに充分な収入が宿泊税から得られたと発表した。1994年、キングドームはマリナーズの試合前に屋根からタイルが観客席へ落下したことを受け、緊急措置として閉鎖し、修復工事を実施。郡は地方債を発行して修復費6,760万ドルを資金調達し、20年かけて2015年末までに返済する計画だった。郡によると、過去数年間、ホテル業界にとって好景気となり、見込みよりも税収が増えたという。今後、年末までに得る宿泊税収はキング郡の文化振興を手がける公益法人4Cultureの運営費に充てられる。Seattle Timesの関連記事はこちら

シータック空港は26日（木）、到着した国際線旅客が、関税通過をより迅速に行うためのアプリをリリースすると発表した。Mobile Passport Control (MPC)と呼ばれるこのアプリが利用できるのはアメリカとカナダの市民権保持者で、iPhoneとAndroidに対応。利用者は空港到着前にモバイル器機でパスポート情報提出と税関申告ができる。税関通過の際には、情報提出後に送られるQRコードを、パスポートと一緒に税関職員に提示する。このアプリを導入するのはシータック空港が国内で3番目となり、来年末までに新たに17以上の空港で導入が予定されている。King5の関連記事はこちら

25日（水）、Maria Cantwellワシントン州上院議員は、列車による原油輸送での安全性強化について、州議会に議案を提出した。この議案では、列車で運搬する原油の揮発性のモニタリングとテスト、古く安全性の低い原油輸送貨物列車全てを新しくすること、線路や鉄道設備の向上を要求。また、違反者への罰金増額も含まれる。Cantwell議員によると、ワシントン州内では数年前まで、原油輸送貨物列車の通過は全くなかったが、現在は1日2回となり、今後数年で1日16回に増加する。アメリカ国内では2月以降、石油による爆発事故が4度発生しており、州の主要都市を通過する原油貨物列車の安全性に対する規制を強化するべきであるとしている。King5の関連記事はこちら

シアトル警察署（SPD）は防犯のため、管轄内の警察建物ロビーを個人商品売買の受け渡し場所として開放し始めた。Craigslistなど、オンライン・クラシファイドの個人利用者が、商品売買で巻き込まれる犯罪が多く発生しており、SPDは見ず知らずの相手とのより安全な取引場所として、ロビーを一般市民に提供。ほとんどの場合、24時間の利用が可能だが、警察は昼間の利用をすすめている。イリノイ州のシカゴ警察が今月初めて開始した同目的のロビー開放は、全国的に広まりを見せている。King5の関連記事はこちら

今週末、27日（金）夜から30日（月）早朝にかけて、SR99と1-90で車線の一部の閉鎖が予定されており、交通に影響する恐れがある。SR99はBattery St. トンネルとValley St. の間で、27日午後10時から30日午前5時にかけて閉鎖。また、Spokane St. とBattery St. 間では橋の定期点検のため、28日と29日の午前6時から午後6時まで通行ができなくなる。I-90では、西行き車線のBellevue WayからRainier Ave S. 間で、27日午後11時から30日午前5時まで、エクスプレス・レーンを通行しての迂回が必要となる。エクスプレス・レーンにはマーサー・アイランドでの降り口が無いため、同方面へ向かう場合はEast Mercer Wayで高速道路を降りなければならない。KiroTVの関連記事はこちら

シアトル市議会は23日（月）、パイクプレイス・マーケット拡張工事費の一部として、3,400万ドルを市の一般財源から出資することを承認すると見られている。予算7,300万ドルの同拡張計画では、現在の駐車場を利用して、農家や芸術家の出店スペース、店舗スペース、展望台などを含む広場などの建設を行い、最終的に同マーケットとウォーター・フロントをつなぐデザインとなっている。市議会で出資が承認されると、拡張計画の第一段階にあたる工事が5月頃に開始し、18ヵ月にわたって実施される予定。但し、Alaskan Way高架橋が取り壊されるまで、パイクプレイス・マーケットとウォーター・フロントとの連結は実現されない。King5の関連記事はこちら