| 「生きる」 © 1952 東宝■ 監督 黒澤明 ■ 出演 志村喬、日守新一 千秋実、渡辺篤 |
連載10回を記念して、読者の皆様からいただいた質問に答えるという企画。第1回は日本の最新事情に関する質問を取り上げましたが、今回は前回紹介できなかった、私自身に関する質問にお答えしましょう。 Q1:どんなときに、どんな映画を選びますか? ●泣きたいとき やはり駄目人間が出てくる映画が一番泣けます。つまり何やっても駄目な奴。だけど自分のできる中で何かに打ち込もうとする前向きな姿勢。そうゆう意味で、黒澤明の「生きる」なんていつ観ても泣けます。特に、ガンに冒され希望を失った主人公が生きる目的を見つけた瞬間、バックコーラスでハッピバースデイの唄が流れるシーンは泣いちゃいます。単に、たまたま後ろで誕生会があって、その誕生会で祝われる当人が主人公と階段ですれ違うんだけど、あたかも主人公の再生を祝うかのごとく見える。そんな黒澤のあざとくも明快な演出がいいのです。 ●ストレスを発散したいとき 何でストレスを発散するかは、人それぞれの趣向や性格で違ってくると思います。たとえばエッチ映画で発散する人もいれば、ぐちゃぐちゃホラーで発散する人、はたまた「タイタニック」で思い切り泣いて発散する人もいるでしょう。で、僕が観たいのは、とても不幸な人間がもっと不幸になっちゃう映画。なんか、自分もそれほど不幸じゃないっていう気分のなれるのです。よくいるよね、そんな嫌な奴。 ●恋人とゆっくり見たいとき 恋人とラブラブで映画館に来るのには反対です。あなたたちは自分らの部屋でよろしくしてなさい。聖なる映画館をカップルで汚すなんてけしからん。そんなカップルたちは道に整列させて、ブルドーザーか何かで轢いてやれば良し(見苦しいな~)。 ●親子で楽しみたいとき かつて自分が親と一緒に映画を観て、ラブシーンが出てきたとき……あれは気まずい! 生唾をこっそり飲むんだけど、ほかのみんなも同じことを考えてるから室内が異様に静かで、その唾を飲む音がやけに響いたりする。あれ、実にやだったね。それ故に、ラブシーンがない映画がいい。よって「大長編ドラえもん」あたりが一番ですね。まさかのび太としずかちゃんがラブシーンはしないでしょう。いや、でもちょっと見たいか。いや、ぜひ見たい。 Q2:映画は映画館で? それともビデオで? 日本は映画館が高いので、主にビデオです。映画館は月に4回位。
Q3:映画は一人で観ますか? 当然一人です。悪いか。
Q4:いつ見る? 仕事の後か、休みの日ですね。ビデオ屋では一度に4本は借ります。昨日借りたのは「ディスタンス」、「メメント」、「さらば夏の光」。あと、変態だと思われないためのカモフラージュとして「背徳の女教師」(意味わからんわ)。
Q5:月に何本くらい観ますか? 10~15本くらい。
Q6:好きな映画のジャンルは? げーじつ映画からエッチ系まで千差万別。
それから、いつも私の記事を読んでくれて、私と映画談義をしたいとお便りを書いてくれた「都内でOL」さん。ぜひ、いたしましょう。私の詳細については、YOUMAGA.COMのウェブ編集部まで。
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