第108回 「The World’s Fastest Indian」 監督:ロジャー・ドナルドソン 出演:アンソニー・ホプキンス、クリストファー・ロウフォード、ブルース・グリーンウッド、ほか ウェブサイト:www.worldsfastestindian.com | ||||
最近私が見た映画で実話に基づいたものは、「Boys Don’t Cry」や「Jarhead」など暗い内容の映画ばかりだったので、この映画を見て少し心が洗われました。 若いころからの夢を追い続けるバート・マンロー(アンソニー・ホプキンス)は、高齢になった今も、彼のクラシック・インディアン・モーターサイクルを世界一速い乗り物にしようとします。そして彼は、仲間や友達の手を借りてアメリカへ渡り、ユタ州まで行って彼の自慢のバイクを連れて大会に参加するのですが、彼のバイクは、どこの誰から見ても時代遅れのバイク。誰も彼が記録を更新するなんて思っていませんでした。 夢を追うおじいちゃんってかっこいいって思いましたね。夢を追い続けることって簡単なようで、そんなに簡単じゃないのが事実。ましてや、時が経てば経つほど年齢が邪魔をして、どんどんできないような気になってしまいますが、バートはすごい。「こんなに年くっていても、ここまでできちゃうんだ!」って驚かされましたね。まず、あの年齢でバイクに乗っちゃうとこがすごい! そして、あの年齢であそこまで夢を追えちゃうとこがすごい! それから、あの年齢であそこまでプレーボーイなのがまたすごい! ただただ、驚かされるだけの映画でもなくて、これだけ頑張っている人を手助けしてあげたり、応援してあげたりしている周りの人がいるってことが、見ていてうれしくなりました。何もない道のど真ん中で止まった時、必ずしもそこを通る車に乗っている人がいい人だとは限らないこのご時世で、バートは出会い運がいいのか、人に恵まれているなと感じました。今やっていることにくじけてしまいそうな人に見てもらいたい映画です。
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だば: 東京生まれ、千葉県育ち。都内の中学高校一貫の女子校に通い、高3の夏、オレゴンに1年間交換留学したのをきっかけに、卒業後に再び渡米。現在はBCCに通う。映画が大好きで、将来映画関係の仕事に就くため勉強中。好きな俳優はジョシュ・ハートネット。 |
The World’s Fastest Indian
- 12/07/2020
- とれたて!映画レビュー
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