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The Chronicles of Narnia

第110回 「The Chronicles of Narnia:
The Lion, The Witch and The Wardrobe

監督:アンドリュー・アダムソン
出演:ティルダ・スウィントン、ウィリアム・モーズリー、ジョージー・ヘンリーほか
公開日:12月9日(金)
レート:PG
公式ウェブサイト:
http://adisney.go.com/disneypictures/narnia/index.html

 
ジャスト・フレンズ
©Disney Enterprises, Inc.

今回ご紹介する映画は「The Chronicles of Narnia」。原作は、イギリスの有名作家C.S.ルイスによる全7巻の作品で、本作はそのシリーズ第1作目。残念ながら私は読んだことがないのですが、世界的に有名なこの本を映画化するために、ディズニーがスタジオ史上最高の制作費を投じたそう。この本は日本でも有名なので、ストーリーを知っている人もたくさんいると思います。

舞台は第二次世界大戦中のイギリス。4人兄弟のピーター、スーザン、エドモンド、ルーシーは疎開して田舎の大きな屋敷に預けられます。かくれんぼをしている最中に、隠れ場所を探していたルーシーは空き部屋の衣装だんすを見つけます。その中に隠れようとして、毛皮を押しのけて奥へ進むと、そこは雪一面の銀世界。ルーシーは衣装だんすの中で見たことを兄や姉に話すのですが、1番年下のルーシーが言うことなど妄想だと誰も信じません。しかし、ある夜、エドモンドがこっそりとたんすの中に入るルーシーの後を追い掛けると……。

原作全7巻の長大作なので、気になるところで「次回に続く……」となってしまうのかと思いきや、この映画はとりあえず1話で完結。クリーチャー・デザインは、過去に「The Lord of the Rings」を始め、4度もアカデミー賞を受賞したリチャード・テイラー率いるWETAが担当。同じチームだっただけに、生き物達が戦う場面では「The Lord of the Rings」が思い起こされましたね。

子供心を忘れていない大人や子供は楽しめるでしょうというのが感想。ファンタジーなので、現実的な人にとっては「ありえなさ過ぎる」のひと言かと。でも、「子供のころこんなこと考えたなぁ」とか「こんなこと憧れたなぁ」なんて懐かしく思える人もいるかも。クローゼットの中に入ったら、その先は違う世界に通じていたなんて、幼いころたくさんの人が憧れたストーリーだと思います。しかも子供が主役になって旅をしたり、国を守るために戦ったりするなど、ちびっこが大好きなテーマが満載。この映画を見た子供達は、きっとクローゼットの中を探検したくなることでしょう……☆

だば:
東京生まれ、千葉県育ち。都内の中学高校一貫の女子校に通い、高3の夏、オレゴンに1年間交換留学したのをきっかけに、卒業後に再び渡米。現在はBCCに通う。映画が大好きで、将来映画関係の仕事に就くため勉強中。好きな俳優はジョシュ・ハートネット。