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Tristan & Isolde

第112回 「Tristan & Isolde」
監督:ケビン・レイノルズ
出演:ジェームス・フランコ、ソフィア・マイルズ、ルーファス・シーウェル、デビッド・オハラ、マーク・ストロング
ウェブサイト:www.tristanandisoldemovie.com

 
ウルフ・クリーク
©20th Century Fox

中世のヨーロッパにあった伝説「トリスタンとイゾルデ」は、若い恋人が権力争いのために絶望的な立場に置かれてしまうストーリー。イギリス人騎士トリスタンは、アイルランド王女、イゾルデとお互い引かれ合うも、ふたりの恋は、両国の停戦協定を脅かすことになってしまうのだ……。

ちょっとロマンチックなものが見たくなって、目に留まったのがこの映画の予告で「ロミオ&ジュリエットよりも前のラブ・ストーリ……」というナレーションに引かれ、どれどれ……と見に行ったのです。

結果……映画自体は悪くなかったと思います。ちょっと展開がありがちで読めてしまうので、なんだか少しぐらいひねりがないとこりゃ終わりまで耐えられない……と思っていたのですが、トリスタンとイゾルデの「禁断の恋! でも走り出した私達の恋は、もう誰にも止められないわっ!!」の世界にいつしか、遠い思春期の、忘れ去っていた「胸キュンッ! な気持ち」(私にもそんな時期があったのですよ……。)が思い出され、ずるずると引きずり込まれていきました。しかし、このお若いおふたり、ときどき私のような凡人でも「……ちょっとその言い方、くさ過ぎない!?」というちょっとさむぅーい演技がチラリチラリ。時々現実に引き戻してくれました。でも、かわいい&かっこいいってことで許せる範囲ですが。

ちょっと気になりました。特にジェームス・フランコ。この映画の中ではただのかっこいい俳優どまり(ちょっとSMAPのゴローちゃん似)って感じで心に引っ掛かるような演技ではありませんでした。スパイダーマンの時には彼、光っていたように見えたのですが……。残念……。ストーリーとしては決して悪くもなく、目新しいこともなくってところなので、DVDが出てから暇つぶしに見てもいい程度かもと思います。あとは女の子同士でなら悪くないですが、彼氏とは見ないほうがベターでしょう。隣で開始早々寝てしまうか、映画後に散々文句を言うだけだと思います。

おこげ: シアトル在住4年目。8月に大学を卒業したものの、まだ学生気分が抜けていない。コメディーや家族向け映画ばかり見てしまうお年頃(?)。
パー子: 社会人1年目。数々の名言を残す偉大な人。「骨盤送ってもらったの」は名言中の名言。ちなみにどこかのパー子さんと違ってピンクの服は着ていません。