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Hostel

第113回 「Hostel」
監督:イーライ・ロス
出演:ジェイ・ヘルナンデス、デレック・リチャードソン、ほか
ウェブサイト:www.hostelfilm.com

 
Hostel
©Lions Gate

バックパック旅行中のアメリカ人大学生のふたり、パクストンとジョシュに加え、途中からアイスランド人のオリも同行し、ヨーロッパを旅します。「スロバキアのあるホステルでは、外国人がモテるらしい」という噂を聞いた3人は、早速電車でオランダからスロバキアへ。アメリカ人のふたりは初日から評判通りの最高の夜を過ごすのですが、オリだけは翌日どこかへ消えてしまいます……。

ホラーの中でも、なかなか衝撃のあったほうの映画だと思います。「The Texas Chainsaw Massacre」を見て、そこそこグロいなと思った私ですが、「Hostel」はそれよりグロいと感じたのは確か。何せ“拷問”がこの映画のテーマみたいなものですからね。ホラーを見るにあたって、怖さというよりグロさを気にするスプラッター系好きの人にはオススメ。映画の初めのほう3分の1は女の人の裸ばっかりで、「ただのエロ映画じゃないかよ」って思ったけど、途中からだんだんホラーの色が出てきましたね。

主人公がとにかくタフ! 最初に血を大量に流してから映画の最後に至るまで、彼はかなりの時間、相当動いているんだけど、出血多量で失神しないのが不思議。そしてやっぱり彼の行動は、「アメリカの映画に出てくるアメリカ人」を象徴してるかと。彼だけがどうにか逃げ出せそうなシーンがあるのですが、彼の選択はやっぱり“ああする”こと。アメリカの映画の主人公は大体みんな同じようなシチュエーションで同じ行動を取ってますよね。

どうしても気になるのが、やっぱりアメリカ映画のお決まりで、何かビミョーに日本人がおかしいんです。映画の中にふたりほど日本人が出てくるのですが、なんとなーくしっくり来ません。「Memoirs of a Geisha」にしても、「Kill Bill」にしても、どうしてアメリカの映画に出てくる日本、または日本人はこうもおかしいものなのでしょう? リアルな日本人じゃアメリカ人は映画を楽しめないのかね?

だば:
東京生まれ、千葉県育ち。都内の中学高校一貫の女子校に通い、高3の夏、オレゴンに1年間交換留学したのをきっかけに、卒業後に再び渡米。現在はBCCに通う。映画が大好きで、将来映画関係の仕事に就くため勉強中。好きな俳優はジョシュ・ハートネット。