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Ice Age 2: The Meltdown

第121回 「Ice Age 2: The Meltdown」
監督:カルロス・サルダーニャ
声の出演:レイ・ロマノ、デニス・レアリー、ジョン・レグイザモ、クイーン・ラティファ、ほか
ウェブサイト:www.iceagemovie.com

 
she is the man
© 20th Century Fox

言わずと知れた3DCGアニメーション映画「Ice Age」の続編です。公開3日で6,800万ドルを超える興行収入を記録し、昨年に 公開された「Mr. Incredible」以来のスマッシュ・ヒットとなりました。ここ数年、3DCGアニメーション映画は珍しいものではなくなりつつあり、またヒット作は、ドリームワークス・アニメーションかピクサー・アニメーション・スタジオ(ディズニー)が、そのほとんどを制作。そんな中、本作の制作元であるフォックスにとって、これはうれしいニュースに違いありません。もちろん、続編を待ち望んでいたファンにとってもうれしい出来事だったはず。

さて、ストーリーは至極単純です。氷河期も終わりが近づき、溶け出した氷で辺りはさながらウォーター・パーク。しかし、数日後に迫った氷のダムの決壊を知り、動物は一斉に水の少ない谷の逆側へと移動を始めます。前作で友情を育んだマンモスのマニー、ナマケモノのシド、サーベルタイガーのディエゴのトリオも、それぞれに悩みを抱きながら、冒険の旅へと出発。その先には素敵な出合いや、ハラハラドキドキの瞬間が待ち受けているのでした。

家族でワイワイ言いながら、カップルや友達とケラケラ笑いながら、気軽に見られる良い映画です。実は僕は前作を見ていないのですが、全く問題はありませんでした。シンプルなストーリーと、個性がしっかりしていたキャラクター設定で、素直に楽しめたというのが感想です。いろんなシーンで見られるドタバタな感じは、小さいころによく見ていた「トムとジェリー」に似ていると思いました。特に、ストーリーとは直接関係ないところで、ちょこまかちょこまかとドングリを追い続けるスクラットは、ただただラブリーのひと言。ラストシーンでは思わず噴き出してしまいました。

こういった3DCGアニメーション映画を映画館で見たのは、「Hoodwinked』以来だったのですが、今回も「最近のCGはすごい」と驚くばかりでした。本編の前に何本か流れる予告編も3DCGアニメーションで、その映像のクオリティーに、まだまだこれからも進化していくのだなぁと思いました。

ミトウ:
札幌生まれ、札幌育ち。高校卒業後、渡米。現在はショアライン・コミュニティー・カレッジで4年制大学への編入を目指して勉強中。好きな映画は「Down By Law」「Crash」「博士の異常な愛情」「リアリズムの宿」「tokyo.sora」「秋刀魚之味」など。