シアトルの生活情報&おすすめ観光情報

The Da Vinci Code

第126回 「The Da Vinci Code」
監督:ロン・ハワード
出演:トム・ハンクス、オドレイ・トトゥ、ジャン・レノ、イアン・マッケランほか
公開日:5月19日(金) 
レート:PG-13
公式ウェブサイト:
www.sonypictures.com/movies/thedavincicode/

 
she is the man
© Sony Pictures

歴史の中で守り続けられてきた秘宝、秘密結社、教会の陰謀、有名絵画に隠された暗号、キリストの秘密……。世界史が大好きで(得意ではなかったんですが……)、高校時代の愛読書が『世界史資料集』だった私にとって、今回紹介する映画の原作本、ダン・ブラウンの『ダ・ヴィンチ・コード』は大好物ばかりが詰まったお弁当箱。どれを取ってもワクワクする内容ばかり。映画化を耳にした時から、首を長~くして待っていたのがついに公開!とだけあって、公開日前夜はトム・ハンクスが夢に出てくるほどに興奮しちゃいました。

ルーヴル美術館の館長が死体となって発見され、死体のそばに残された暗号を解くためパリ警察に呼ばれたハーバード大学教授ロバート・ラングドン(トム・ハンクス)。でも、そのダイイング・メッセージのために警察に追われるハメに。館長の孫娘であり暗号解読官のソフィー(オドレイ・トトゥ)は、ラングドンと一緒に祖父の命を奪った犯人を捜すため、祖父が自分の命と引き替えにしてまで守りたがっていた秘密の真実を探るため、残された暗号を頼りに秘密を紐解いていきます。世界最大の秘密とは何なのでしょうか……!? 

宗教問題にとっても敏感なここアメリカ。原作の『ダ・ヴィンチ・コード』が「ミステリー小説(フィクション)」なのにもかかわらず、宗教組織や学者達が「本来、聖書のココの部分は○○○という意味で、ダン・ブラウンが彼の書の中で述べていることは事実無根である……」なんてしかめっ面で議論しているのを聞くと、「エンターテインメントなんですから、もうちょっと肩の力を抜いて映画を楽しめばいいのに……」なんて思っちゃうのんきな私。でも、歴史の中で語り継がれてきた伝説や隠され続けた秘密って、本当かどうかわからなくて、私達の想像を超えて広がるロマンがそこにあるから、余計に知的探索への欲求をかき立てられるんですよね。

日本では、旅行会社がこの作品で出てくる教会や場所を実際に訪れ「ダ・ヴィンチ・コード」の謎に迫るツアーなるものまで企画するほど注目を浴びているとのこと。ツアーに参加する時間もお金もない私は、たくさんの写真が掲載された『The Da Vinci Code: Special Illustrated Edition』で写真を見て想像を膨らませておくことにします。

カトリーヌ磯部:
大阪生まれ、徳島育ち。親の反対を押し切り、上京、そして渡米。フランス人と結婚し、親不孝街道まっしぐらの自由奔放娘。映画を見た後は必ず夫と感想会。熱く語り過ぎて口論になることもしばしば。エドワード・バーンズが好きなことは夫には秘密。