第18回 「The Big Bounce」 | |||
舞台は、常夏の島ハワイ。大型リゾート・ホテルの建築現場で働くサーファー、ジャック(オーエン・ウィルソン)。現場監督(ヴィニー・ジョーンズ)を殴ってしまい解雇されるが、地元の判事であるウォルター(モーガン・フリーマン)に仕事の世話をしてもらい、キャビンでメンテナンスの仕事を始める。ホテル・オーナーの大金持ちの(レイゲイリー・シニーズ)の愛人、ナンシー(サラ・フォスター)にひと目惚れしたジャックは、彼女に近づいていくのだが……。 大物スターが顔を揃えているので、どんな映画だろう(きっとおもしろいだろう)と期待し過ぎてしまった。ストーリー自体はまずくないと思うのだが、個々のキャラクターが十分生かし切れず、盛り上がりに欠けたまま中途半端に終わってしまった。もう少し、登場人物のアクを強くして見せ場を作ったらよかったのかな、と思う。 とはいえ、うまくスパイスが利いているシーン、笑いのツボが押さえてあるシーンなどが随所で見られる。ドミノをしている地元のおじいちゃんが、実はアメリカ・カントリー・シンガーの大御所、ウィリー・ネルソンだというのも見逃せない(スーパー・ボウルでも歌っていた)。また、ハワイの大自然とサーフィン・シーンの迫力は美しい&素晴らしかった。 主演のオーエン・ウィルソンは、個人的に大好きなコメディー映画「ズーランダー」(ベン・スティラー主演)で、頭の空っぽスーパーモデルのひとりを演じている。3月公開のコメディー映画「Starsky & Hutch」で、再びベン・スティラーと共演するので、今から非常に楽しみにしている。 | |||
石渕裕子 群馬県生まれ。2002年までインターネットの会社(川崎)で勤務。結婚を機に渡米し、シアトルへ。小学校勤務を経た後、現在はコンピュータ会社にて勤務中。 |
The Big Bounce
- 12/07/2020
- とれたて!映画レビュー
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