第21回 「Japanese Story」 | |||
オーストラリアの砂漠で、地理学者のサンディーと、日本から出張して来たビジネスマン、ヒロミツが出会うラブ・ストーリー。 最初の40分くらいは、「うわー、チープだなぁ」と、見ているほうがちょっと恥ずかしくなるくらいの展開でびっくり。相手役の日本人、ヒロミツは、英語が話せるのに「はい」「はい」の連発。今時こういう日本人っているのだろうか、と疑問に思うほど。ヒロミツが社長の息子ということで、彼が訪れる会社の人達が丁寧に日本語で対応している。それはいいのだが、日本語で何を言っているのかわからず、痛々しい。主人公、サンディー役のトニー・コレットはさすが、映画全体を彼女が引っ張っている。後半からは、こうでないと後がもたないだろうという、納得のストーリーには仕上がっていた。 で、どうしても氷川きよしに見えてしまう、ヒロミツ役の綱島郷太郎って誰? ということで調べてみたが、現在彼は、オーストラリア国営放送の番組に日本人役で出演しているらしい。トニー・コレットは、「ミュリエルの結婚(1994)」の時から比べると大きさは半分以下、随分女らしくきれいに変化したなぁ、と女優という職業に感心した。 アメリカ人の友達にこの映画について聞いてみたら、結構評判がいいらしいからぜひ観に行きたいとのこと。ちなみに、オーストラリア映画批評家賞では、最優秀作品賞など8部門で受賞しているらしい。2度びっくりだ。 | |||
石渕裕子 群馬県生まれ。2002年までインターネットの会社(川崎)で勤務。結婚を機に渡米し、シアトルへ。小学校勤務を経た後、現在はコンピュータ会社にて勤務中。 |
Japanese Story
- 12/07/2020
- とれたて!映画レビュー
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