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Eternal Sunshine of The Spotless Mind

第27回 「Eternal Sunshine of The Spotless Mind」
出演:ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレット、キルステン・ダンスト、イライジャ・ウッド、トム・ウィルキンソン、ほか
監督:ミシェル・ゴンドリー
公式ウェブサイト:
www.eternalsunshine.com

Eternal Sunshine of The Spotless Mind
© Focus Features

性格がまるっきり正反対のふたり、ジョエル(ジム・キャリー)とクレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)が冬の海辺で出会い、時には激しくぶつかり合いながらも楽しく過ごしていた。しかしある日突然、ジョエルはクレメンタインから全く知らない人として扱われ、衝撃を受ける。その後、彼女が彼の記憶を消してしまったことを知ったジョエルは、彼自身もまた彼女の記憶を消すことを決心する。

久しぶりに、気持ちが入り込める映画を観られて単純にうれしい。何を演じてもうまいジム・キャリーの才能には、ただ脱帽だし、脇を固める俳優も、「スパイダーマン」のキルステン・ダンスト、「恋におちたシェイクスピア」のトム・ウィルキンソン、「ロード・オブ・ザ・リング」のイライジャ・ウッドなど、豪華な面々が勢揃いで、存在感のある演技を見せつけた。

未だに「タイタニック」の印象が残るケイト・ウィンスレットは、やっぱりヒッピー系の格好をしていても、言葉使いが乱暴でも、顔立ちが顔立ちだけに上品さは抜けないんだなー、と(沢口靖子がパンク・ロッカー役をやるような感じ?)。またイライジャ・ウッドについては、「あのかわいらしい純真無垢なフロドが!」と驚く役どころではあったが、気持ち悪さがよく出ていたと思う。

ふたりで何をしても楽しい最初の頃。そして、相手に対して感謝の気持ちを忘れ、次第に嫌なところを突っつき始める……。この映画を観て、失敗ややり直しの繰り返しがある中でも、少しずつふたりで成長できるようにしたいものだなぁと、結婚した我が身を振り返った。

石渕裕子
群馬県生まれ。2002年までインターネットの会社(川崎)で勤務。結婚を機に渡米し、シアトルへ。小学校勤務を経た後、現在はコンピュータ会社にて勤務中。