第32回 「Super Size Me」 | |||
私のマクドナルドに対するイメージは、手軽、安い、女友達とのおしゃべりはマックで……と、そんなにネガティブなものではなかった。ただ、どう考えてもマックの食事は体に良くないだろうとは思っていたので、ほんのたまに食べるくらいだった。太りすぎで体を壊した人がマックを訴えた裁判(敗訴)の判決文は、「マクドナルドが体に悪いとは明らかには証明できない」ということであったが、まさか30日間マックの食事を食べ続け、自分の体を使って証明しようとする人がいるとは! この映画で、医者からお墨付きの極めて健康な人が、10日目くらいからコレステロールや肝機能の検査値が急激に上がり、みるみるうちに(ほんとに)ぶよぶよーんと太っていく様子を見て、こんなものを私達は買って食べていたのかと恐ろしくなった。 このままの調子で食べ続けていると何が起こっても保証はできない、と3人の医師達は口を揃える。また、この映画が数々の賞を獲得し、マスコミで取り上げられるようになって、マックは急きょベジタリアン用のメニューを用意した。ほんの数種(コーヒー、ダイエット・コークなど)以外はすべて砂糖が使われていること、サラダのカロリーが非常に高いことなど、知らないことがたくさんあって勉強になった。 シリアスな題材ながら笑えたし、非常におもしろかった。私は長生きしたいので、今後はマックを食べないぞと、旦那と共に誓ったのであった。 | |||
石渕裕子 群馬県生まれ。2002年までインターネットの会社(川崎)で勤務。結婚を機に渡米し、シアトルへ。小学校勤務を経た後、現在はコンピュータ会社にて勤務中。 |
Super Size Me
- 12/07/2020
- とれたて!映画レビュー
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