第38回 「Spiderman 2」 | |||
勤労学生のピーター(トビー・マグワイア)は、愛するメリー・ジェーン(キルスティン・ダンストン)との約束もドタキャンするほど、スパイダーマンとして忙しい毎日を過ごしていた。一方、スパイダーマンに父親を殺されて彼を憎むピーターの親友、ハリー(ジェームズ・フランコ)は、新聞社でスパイダーマンの専属カメラマンとしてアルバイトをしているピーターとの間で、友情・信頼関係も微妙に。そんな時、不慮の事故によって自分を見失った天才科学者のドクター・オクトパスこと“ドック・オク”が、強烈なパワーでスパイダーマンに襲い掛かる。 CGもストーリーも素晴らしい、トビー・マグワイアのスパイダーマンぶりもなかなか~と、1作目で大ファンになった。今回は、人間ドラマにも焦点が当てられていて、スパイダーマンとして自分を犠牲にして生きることを選択したピーターの苦悩が描かれる。待ちに待った2年ぶりの続編も非常に楽しめたことは確かだが、内容が1作目よりロマンチック過ぎた感がある。 みんなのヒーローであるスパイダーマンが、実生活では恋愛も学校も仕事も全く歯車が噛み合わないタイプ(ルーザーとまではいかないが……)とされてしまっていて、ちょっとお気の毒。また、スパイダーマンと闘うドクター・オクトパスは、最初から極悪人だったら良かったのでは?と、人格的にも素晴らしかった天才科学者である彼のあまりの変わり様に、少しついて行けなかった。でも迫力は満点! 自分が摩天楼の空を飛んでいるような気持ちの良さは、格別だった。
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石渕裕子 群馬県生まれ。2002年までインターネットの会社(川崎)で勤務。結婚を機に渡米し、シアトルへ。小学校勤務を経た後、現在はコンピュータ会社にて勤務中。 |
Spiderman 2
- 12/07/2020
- とれたて!映画レビュー
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