第43回 「Collateral」 | |||
ロサンゼルスでいつしか自分のリムジン会社を持つことを夢見ている、まじめなタクシー運転手のマックス(ジェイミー・フォックス)。空港から乗せた美しい女性弁護士(ジェイダ・ピンケット・スミス)は、彼の鋭い洞察力に感心し、心を開いていく。その次に乗せた客は、ビジネスマン風だが実は殺し屋のビンセント(トム・クルーズ)。彼を乗せたことによってマックスは事件に巻き込まれ、狂気の夜へと一変する……。 トム・クルーズ久しぶりの映画。まず、トムが白髪に無精ヒゲという“らしくない”ことが意外だった。トムの演技力が試されるストーリーで、今までとは違うタイプの役柄を選択したあたり、彼のこの映画に対する入れ込みようが伺えるのではないだろうか。トムの演技力がきらりと光る一作となっている。 とにかく、冷徹な殺人マシーンであろうが、背が少し低かろうが年を重ねようが、何をしようとトム・クルーズは本当にかっこいい! ちなみに、このタイトルの言葉「collateral」を辞書で引いたところ、“巻き添えの”という意味があるようだ。 | |||
石渕裕子 群馬県生まれ。2002年までインターネットの会社(川崎)で勤務。結婚を機に渡米し、シアトルへ。小学校勤務を経た後、現在はコンピュータ会社にて勤務中。 |
Collateral
- 12/07/2020
- とれたて!映画レビュー
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