第47回 「Hero」 | |||
時は2000年前に遡る。中国が戦乱の時代であった頃、後に秦の始皇帝となる秦王の元へ、皇帝を暗殺しようと企てていた3人の刺客を倒したという、ひとりの若者が現れる。そして、謁見を許される。しかし、彼もまた自分の確固たる使命を心に秘めていた。そして彼の話が始まり、歴史が動く……。 最近、観る映画、観る映画、イマイチだ……と思っていたところ、またヤッてしまったような、そんな気がする。 友人のそれまた友人が5回観ただの、中国人も絶賛だの、アカデミー外国語賞ノミネートだの、とにかく評判は素晴らしいので、ワクワクしながら観に行った。始まってまず、つまづいてしまったのが、字幕。字幕に追いつくのにフーフー言ってしまい、ストーリーを理解するのに時間が掛かった。視覚的には、赤、青、緑、白を使った衣装などが鮮やかで、迫力もあり、シーンごとに風を感じられるような、特異な作品。しかし、なんとなく映画というよりは、舞台(?)と言ったらいいのだろうか。シーンごとに舞台装置が一気に入れ替わるような、そんな感じがした。戦いのシーンでは、芸術的に飛ぶ、跳ねる、浮く(ワイヤー・ワークはあっぱれ)がほとんどで、かなりの見せ場。ただ正直、時間的に実際より長く感じてしまった。
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石渕裕子 群馬県生まれ。2002年までインターネットの会社(川崎)で勤務。結婚を機に渡米し、シアトルへ。小学校勤務を経た後、現在はコンピュータ会社にて勤務中。 |
Hero
- 12/07/2020
- とれたて!映画レビュー
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