第51回 「The Incredibles」 | |||
はじめに、今回から映画レビューを担当することになったおこげとパー子です。レビューだけでなく、対談も予定していますので、お楽しみに! 初回は、私、 おこげが担当させていただきます。 「ファインディング・ニモ」のピクサー・アニメーション・スタジオ制作のCGアニメで、主人公は、冴えないけれど心優しい保険会社のクレーム担当係ボブ。昔はスーパー・ヒーローMr. Incredibleとして知られ、人々から感謝された存在だったが、今では感謝どころか、訴えられてしまう世の中。泣く泣く引退したボブは、妻ヘレン(彼女もまた以前は「Elastic Girl」というスーパー・ヒーロー)と、同様に特殊能力を持つ3人の子供と一緒に“平凡”をモットーに暮らそうとしていた。しかし、ボブの馬鹿力、ヘレンのゴムのような体、長女バイオレットの姿を消せる能力、長男ダッシュの並外れた俊足などの特殊能力のため、“平凡”な生活はなかなか難しいのが現状。ボブもまた、格好良かった過去の自分が忘れられず、トラブルで会社を首になったのを機に、家族に内緒でスーパー・ヒーローとしての仕事の依頼を受けてしまう……。 まず、ユニークに思ったのが設定とストーリー。だって、ヒーロー同士が結婚して子供までいる(かなり普通)。しかも、ヒーローなのになんだか冴えなくてマヌケ(予告編のベルトをむりやり締めるシーンもかなり格好悪かった)。“スーパー”が付くヒーロー達なのに、かなり人間的なんです。また、自分の能力を持て余しているダッシュが学校でいたずらを繰り返したり、自分に自信を持てないバイオレットがウジウジしている姿はとても愛くるしく、2人が父親のトラブルを経てちょっと大人になっていく姿はなんだか微笑ましい。彼らを含め、登場人物一人ひとりが「あー、こういう人、いるよねぇ」と感じずにはいられません。 ピクサー・アニメーション・スタジオが手掛けたどの映画にも言えることですが、「ピクサーの人達って本当に深いところまで人間を観察しているなあ」とホント感心してしまいます。 「トイ・ストーリー」「ファインディング・ニモ」が好きな方なら、劇場で見る価値ありの映画だと思います。予告編で流れていた「Car」も早く劇場に来ないかな……。 それと、見逃して欲しくないのが本編前の短編アニメ。ほのぼのとしていて、でも良いせりふがあるんですよ。まぁ、それは、見てのお楽しみということで。 次回はパー子が担当します。
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おこげ:シアトル在住4年目。8月に大学を卒業したものの、まだ学生気分が抜けていない。コメディーや家族向け映画ばかり見てしまうお年頃(?)。 パー子:社会人1年目。数々の名言を残す偉大な人。「骨盤送ってもらったの」は名言中の名言。ちなみにどこかのパー子さんと違ってピンクの服は着ていません。 |
The Incredibles
- 12/07/2020
- とれたて!映画レビュー
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