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対談 その1「The Grudge」

第53回 おこげ&パー子のコレどうよ!?対談 その1
「The Grudge」

監督:清水崇
出演:サラ・ミシェル・ゲラー、ジェイソン・ベア、クレア・デュヴァル、ビル・プルマン、カディー・ストリックランド、ほか
ウェブサイト:www.sonypictures.com/movies/thegrudge

The Grudge

【あらすじ】
カレン(サラ・ミシェル・ゲラー)は、日本在住の寝たきりアメリカ人女性を介護することになったアメリカ人看護師。その女性の家と関連を持った人が次々と謎の失踪を遂げ、カレンは恐怖の底に突き落とされていく……。
【対談の注】
バフィーちゃん:主人公カレン役。「吸血キラー/聖少女バフィー」のバフィー役のサラ・ミッシェル・ゲラー。
ロズウェル君:カレンのボーイフレンド役マックス。「ロズウェル星の恋人たち」の主役のジェイソン・ベア。
ゴーゴー◯◯ちゃん:「キル・ビル」で栗山千明が演じた役。役名は何だったけ?
ヨーコ:カレンが看護師として呪われた家に行く前に、その家で寝たきりの女性を介護していた。

■モダンな家とパー子のキック

パー子(以下パ):とりあえず怖かったよ。「怖かった」と言っても、日本のホラー映画のようなクリーピー(身の毛がよだつ、ぞーっとする)な感じじゃないけど。お化けも怖くなかったし。子供が「ミャー」とか言ってるだけじゃん。舞台となっている家がもうちょっとね、昔の日本家屋みたいだったらねー。
おこげ(以下お):意外にモダンだったんだよ、あれ。
パ:モダンすぎるんだよね。それに、寝たきりの女性しかいないはずの家が散らかっていたのはなぜ?
お:子供のお化けがやったんじゃない? 遊びたかったのか、わからないけど。最初の方でテープなどで封印されている押入を開けるシーンで「きゃー」って観客が3人出て行っちゃったけど、何が「きゃー」なのか、よくわかんなくて。ところで、パー子が前の人の席を蹴ったのはどのシーン?
パ:あはは、足が勝手に反応しちゃった。たしか妹のシーンだったな。呪われた家に住む兄マシューとは別のマンションに住んでいる妹が、マシューが訪ねてきたと思って表に出たら、路上には誰もいない……。

■映画のおいしい登場人物達

お:「どこにいるんだい」って彼氏が呪われた家にバフィーちゃん探しに来るじゃん。あれもよくわかんないね。
お&パ:ロズウェル君ね。
パ:ヒゲを生やしてみたものの、やっぱりロズウェル君のままだよ。やっぱりさわやか。
お:まぁ、マックス(ロズウェル君)もバカだよね。バフィーちゃん、携帯なかったのかな?
パ:ロズウェル君、電話かけてたじゃん。最後の元気なシーンで。あれって、バフィーちゃんにかけてたんじゃないの?
お:というか、家に入る前に電話入れとけって。でも、呪いの掛かった家に普通は行かないよね。よくわかんなかったです。
パ:メイクはどう思った?
お:
お化けのメイクより、外人俳優のメイクの方が怖かった。アイシャドー、塗り過ぎだよ。飛び降り自殺したピーター教授の奥さんなんて特に。恐怖を感じました。
パ:奥さん、自殺した人の部屋に住み続けて。どんな職業で生計を立てているのか。
お:あと、冴えない警備員みたいな人いたよね。
パ:あの人、よく死ぬ役やっているよね。死相出てる!? たしか「キル・ビル」に出てて、ゴーゴーなんだっけ? あの女の子に殺されたオヤジ。ゴーゴー・ハナエ? ゴーゴー・サチコだっけ?
お:渋いなー、おい。
パ:ゴーゴー・マキじゃなかった? そのマキに飲み屋で誘われた挙げ句に刺師殺された人。彼、ハリウッド出演2作目だよ。
パ:あと、マシューの妹。アメリカ人だってカップラーメンぐらい見たらわかるだろう。穴開けて、匂いを嗅ぐ必要あったの? 見たことあるだろう。
お:そりゃ、あるだろうよ。
パ:ヨーコの押し入れでの死に方もわかんないねー。途中で口裂け女になって再登場するし。あれって、全然ストーリーに関係ないよね? でさー、それ見つけた介護派遣オフィスの人も「どうしたんだい、ヨーコ?」って。血だらけになってなんだからその時点で騒げよ、普通に。
お:そもそも、ヨーコものっけから押し入れなんかに入っていくなって。
パ:そうそう。で、そのヨーコを見つけたオフィスの人。
お:なんで、バフィーちゃんを探すのに和室の窓から入ってくるのー?
パ:玄関から入ってくるでしょ、普通。
お:でも、鍵、開いてるんかい?

■まあ、まとめとしては……

パ:クリーピーな怖さではないけれど、私にはちょっと怖かった。ストーリーは“深く考えなくて良し”という感じ。でも、展開がむちゃくちゃ。日本版の「呪怨」もそうなのかな? とにかくボロクソに言えちゃう映画。笑うためか、アメリカ人が何を“恐怖”と考えるかを知るために行く映画。日本人には何がなんだかわかんない。
お:でもパー子、ほとんど見てないじゃん(パー子は映画の大半コートに隠れていた)。
パ:……。配役がバフィー&ロズウェルでいいなって思ったんだけど。設定が日本の必要はなかったと思うんだよね。アメリカ版「リング」のように、設定をアメリカにしちゃっても良かったんじゃない? 私にはただの“意味わかんない映画”だったな。アメリカ人の評価はどうなんだろう。連続してランキング1位になってたけど。
お:パー子はこの映画、オススメですか?
パ:5年後くらいに見てもいいかな(微妙)。
お:私はテレビでだったら、見てもいいかな。
パ:日本の「呪怨」は怖いんだよ、きっと。
お:これは、夢に出るほどじゃないね。パー子は「夢に見ちゃうかもー」ってびびってたけど。まあ、見損なっても大丈夫って程度だな。
パ:日本版「呪怨」を見て「アメリカのはどうなんだろう?」という興味がある人はどうぞ。私は「ブリジット・ジョーンズの日記」の方が良かったです。
お:私もそう思います。

おこげ:シアトル在住4年目。8月に大学を卒業したものの、まだ学生気分が抜けていない。コメディーや家族向け映画ばかり見てしまうお年頃(?)。
パー子:社会人1年目。数々の名言を残す偉大な人。「骨盤送ってもらったの」は名言中の名言。ちなみにどこかのパー子さんと違ってピンクの服は着ていません。