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The Life Aquatic with Steve Zissou

第60回 「The Life Aquatic with Steve Zissou」
監督:ウェス・アンダーソン
出演:ビル・マーレー、オーウェン・ウィルソン、ケイト・ブランシェット、アンジェリカ・ヒューストン、ほか
公式ウェブサイト:http://lifeaquatic.movies.go.com

Sideways

伝説の“ジャガー・シャーク”に殺されたと見られる仲間のため、海洋学者のスティーブ・ジソー(ビル・マーレー)は、“ジャガー・シャーク”の存在を世の中に証明するためにチーム・ジソーを引き連れ、航海の旅に出掛ける。いきなり降って湧いた“自分の息子”(オーウェン・ウィルソン)、雑誌取材のためジソーを取材する妊娠5ヵ月のジャーナリスト(ケイト・ブランシェット)、愛も冷め切った元奥様(アンジェリカ・ヒューストン)など新たなメンバーも加わるが、彼らの行く手を阻む数々の試練が待ち受けていた……。

なんともフレンチっぽい、日本だったら「単館映画もの」系の映画でした。こんなタッチのアメリカ映画もあるのね~。エレクトロニック調の音楽がとってもハマっていたシュワシュワソーダ的作品。私的にはもうちょっと大笑いコメディーを期待していたので、ちょっとこけてしまったカンジだけれども、シーンのあちらこちらに、「がはは」と笑えるものじゃなくて「ぷぷぷっ」って笑えるアイロニック・ジョークが散りばめられてます。

例えば、彼らの船にはサウナ、図書室、理科の実験室(っていうか、船の中だっていうのに、フラスコから煙が出るような実験してていいのか?)があったり、船底ではイルカを飼ってたり。こーんなお茶目さんな船! 海の魚もファンタジー心がいっぱい。これを「なんだこの安っちぃCGは!?」って言ってるようじゃダメなの~。自分がクルーの一員になって、赤い帽子被って(なんでみんな赤の帽子なんだか結局最後までわかんなかったけど)、太ももにクロッグ銃巻きつけて(っていうか、危なくないか?)、海賊と戦いたい(海賊が船に乗り込んで来る時になぜか日本語が聞こえたんだけど。しかも日本の特攻隊のハチマキ……。うーむ、日本はまだまだあんなイメージなのかしらねえ)ってくらいの気持ちがなきゃ!

うーん、まあ正直、おもしろいかおもしろくないかは意見が分かれる映画かもしれません。

 

おこげ:シアトル在住4年目。8月に大学を卒業したものの、まだ学生気分が抜けていない。コメディーや家族向け映画ばかり見てしまうお年頃(?)。
パー子:社会人1年目。数々の名言を残す偉大な人。「骨盤送ってもらったの」は名言中の名言。ちなみにどこかのパー子さんと違ってピンクの服は着ていません。