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Hide and Seek

第64回 「Hide and Seek」
監督:ジョン・ポルソン
出演:ロバート・デ・ニーロ、ダコタ・ファニング、ファムケ・ヤンセン、ほか
ウェブサイト:www.hideandseekthemovie.com

The Aviator

あまりホラーは普段見ないのだけど、「ダコタちゃんが出ていること」+「デ・ニーロが出ていること」に興味を引かれたので恐るおそる劇場へ。相変わらず、ホラー映画独特の緊張を誘う音楽が始まると、隣に座った友人が気付かないように、さりげなぁ~くちょいと手で目を塞いでみたり……。まあ今回は、ホラーがあんまり得意ではない私でも見られたかな。心臓が止まるほどのショック・モノではなかったって意味ね。って言っても、見終わってからは何とでも言えるものだけど(笑)。

さてさて、本題に入るのですが、いや~ダコタちゃんの演技力は相変わらず観客を映画に引き込んでくれる! ほ~んとあっぱれっ!な演技だわ。あのデ・ニーロと一緒に並んでもデ・ニーロがただのミドルエイジの役者に見えてしまうくらい、なんとも恐ろしいほど。デ・ニーロが映画の中心にならないなんて、こんなことがあっていいのかしらねぇ!? ってくらいダコタちゃんが光っている映画です。「I am Sam」で見せた無邪気でカワイイ笑顔が、見事に不気味でイカレた笑顔に変身。母親の自殺する夜に着ていた洋服を着ると、これがまた黒の色がよく似合う! いじめっ子の娘のようで、しかも幼いながらちょっと魅惑的な笑みすら浮かべている。やせこけた顔に目をカッと開き、一点を見つめるあの彼女の演技は、彼女の年頃の女優の中では滅多に見られないものだと思うし、映画を見終われば誰でも彼女の次作品を見たくなるのは請け合い。あんな顔の子がふと気が付くと自分の後ろにいた、なんてことになったら……あ~コワッ!

ただ、予告編で流れているような“シークレット”はすっごい驚かせるものでもなく、「ほぉ~」ってカンジ。だって、ほかの映画で見たようなネタなんだもん。もうひとひねりの努力は見られるものの、大きな衝撃はなかった。決して悪い作品ではないけれども、最後がお粗末。力尽きて終わったという印象でした。でも、ホラー映画って理不尽な理由でストーリーが始まるものだから(いきなり人が狂い始めたり、ゾンビになったり、エイリアンに遭遇したり)、観客が怖いと思えば、ストーリーの細部はどうだっていいもんかも!?

 

おこげ:シアトル在住4年目。8月に大学を卒業したものの、まだ学生気分が抜けていない。コメディーや家族向け映画ばかり見てしまうお年頃(?)。
パー子:社会人1年目。数々の名言を残す偉大な人。「骨盤送ってもらったの」は名言中の名言。ちなみにどこかのパー子さんと違ってピンクの服は着ていません。