第70回 「Robots」 監督:クリス・ウェッジ 出演:ユアン・マクレガー、ハル・ベリー、ロビン・ウィリアムズ、メル・ブルックス、グレッグ・キニアー ウェブサイト:www.robotsmovie.com | |||
今回私が紹介する映画は、コメディー・アニメ映画「Robots」。いい年して未だにアニメ映画好きの私。その理由は、子供でもちゃんと理解することができる、明快なコンセプトが根付いたストーリーの利点さ。見終わった時に、制作者が映画を通して伝えたい意図がわかりやすく盛り込まれている映画が好きな私は、理解しがたい難解な映画を見に行くよりも、ついついアニメ映画に足を運びがちなのです。 私事はさておき、今回の「Robots」は私の予想以上の出来栄え。ストーリー性もさることながら、ロボットの動作のひとつひとつの細かさと画像の繊細さ。付け加えて、映像のおもしろさ。特に、いろいろな角度や方向性から撮影された映像は、ジェットコースターにでも乗っているかのように切れ味が良く、見ていてあっという間。その映像を見ていた私の隣に座っていた3歳くらいの男の子がつぶやいた「Cool!」のひと言。私が見てもクールな映像が、どれだけの影響力を持って子供の目に映ったのかを思うと、この映画の良さはおわかりいただけるハズ。 愛くるしいロボット達の繰り広げるアクションの数々は子供のみならず、大人の私でさえ首ったけ! 親子の間で強く結ばれている愛情の絆、そしてひとりの少年の夢を追い続けるけなげな姿勢とたくましい行動力など、シンプルさに勝るストーリー性はないっと言い切れちゃう、笑いあり涙ありの内容。 親近感を持たせてくれる主人公ロドニーは、周りを引っ張っていける自然体ヒーローとして描かれていて、陰から温かく応援してあげたくなっちゃうタイプ。曇りない瞳でしっかりと前を素直に見つめていけるロドニーが迎えるこの映画のエンディング。ロボット界での真のヒーローの名に恥じないロドニーの勇姿を、みなさんにもぜひ映画館で見届けて欲しいものです。
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ケアケア:希望に満ちた将来を模索して止まない現役女子大学生。自分の視野と可能性を広げるためにやってきた新土地シアトルに来て早半年。今年2年目のアメリカで自分自身を一歩一歩前進させる、エディター兼ライターを目指す21歳。 |
Robots
- 12/07/2020
- とれたて!映画レビュー
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