第73回 「Miss Congeniality 2: Armed and Fabulous」 監督:ジョン・パスキン 出演:サンドラ・ブロック、レジーナ・キング、エンリケ・マルチアーノ Jr.、ディードリック・ベイダー、アーニー・ハドソン ウェブサイト:www2.warnerbros.com/misscongeniality2/ | |||
今回私が紹介する作品は、先日ハリウッドに名を残す偉大なスターを称える殿堂Walk of Fameに名前が刻まれたばかりの女優、サンドラ・ブロックが主演する、2001年に公開された「Miss Congeniality(邦題:デンジャラス・ビューティー)」の特別版。優秀な女FBI捜査官でありながらドンくさく冴えない彼女のキャラクターと性格が魅力的で、ビデオまで買って何度も見ていただけに、今回のパート2を誰よりも心待ちにしていた私。 前作を見ている人はご存知と思いますが、彼女の演じるグレイシー・ハートは、ミス・アメリカを潜入捜査で救ったことで女性の間で一挙に憧れの存在となり、ハッピー・エンディング。 しかし、今回の作品でもその熱はまだ冷めてはおらず、世間に顔が知れてしまったことで潜入捜査の任務もろくにできず、仕事に支障をきたすハメに。そこで彼女がとった行動。それは彼女自らがFBIの顔になるということ! セレブ顔負けにスタイリストとメイクアップ・アーティストを雇い、テレビ出演と自伝のサイン会という多忙な日々。メイクもスタイルもFBIの時とは打って変わり、まるで別人の美しい女性へ。でもそれは、本来の姿ではないことを一番よくわかっているのは彼女自身であり、加えて前回の作品で見事ゴールインしたボーイフレンドとはすでに別れており、そのことを引きずって無理をしている彼女の姿は、同じ女性として、見ていて胸が痛くなってしまいました。 今回の作品の魅力は、何と言ってもレジーナ・キングとのコンビネーション。グレイシー・ハート顔負けの体力・負けん気を持つ女FBI捜査員である彼女とのやり取りは、思わず吹き出してしまうほどに幼稚過ぎ。見ていてどうしようもないんだけど、何だかかわいらしくって私は好きでしたが……。 恋に破れた主人公がたくさんの人達との出会い、そして宝物である友情を通して明日へと歩んでいく、クライム・コメディー。見た後にスカッとした晴ればれしい気持ちになりますよ!
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ケアケア:希望に満ちた将来を模索して止まない現役女子大学生。自分の視野と可能性を広げるためにやってきた新土地シアトルに来て早半年。今年2年目のアメリカで自分自身を一歩一歩前進させる、エディター兼ライターを目指す21歳。 |
Miss Congeniality 2
- 12/07/2020
- とれたて!映画レビュー
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