第74回 「Guess Who」 監督:ケビン・ロドニー・サリバン 出演:バーニー・マック、アシュトン・カッチャー、ゾーイ・サルダナ、ジュディス・スコット、ハル・ウィリアムズ ウェブサイト:www.sonypictures.com/movies/guesswho/ | |||
今回私がご紹介する作品「Guess Who」。アメリカでネガティブとされる人種差別のトピックが、さらっとコメディー・タッチの作品に仕上げられているこの作品は、同じアメリカという土地で生活をしていながらに生じる他民族文化が及ぼすカルチャーの違いが上手に面白く表現されていて、笑いの中にもコンテンツがちゃんと含まれているといった作品。 この作品でメインに取り上げられているのは、アシュトン・カッチャー演じる白人サイモンとゾーイ・サルダナが演じる黒人テレサの恋愛模様。お互いに愛を育み、両親へボーイフレンドであるサイモンをお披露目する機会を伺うテレサ。そしてついにチャンス到来! それはなんと、テレサの両親の銀婚式パーティー。過激なまでに娘を大切に思う父親のバーニー・マック演じるパーシーは、その娘に対するあまりにも強い愛情!?のために、娘のボーイフレンドに対するチェックも桁違いに厳しい。てっきり黒人のボーイフレンドを連れてくるものと決めていた父親を知ってかしらずか、テレサは白人であるボーイフレンドの人種を告げずに父親に対面させたのだからもう大変! 身を固めてきたサイモンとは違い、テレサの両親(特に父親)のギクシャク振りはもうおわかりいただけるハズ。 波乱の対面が無事に済んだかと思った矢先、次々に課せられるパーシーからサイモンへの大量の火の粉。ひとつずつ振り払っていくには相当の時間と根気がいるんです。パーシーからの嫌がらせにも必死で耐えるサイモン。それもこれも愛するテレサのためのはずが・・・・・・。 サイモンとパーシーのやり取り、サイモンとテレサの恋愛模様。そしてもうひとつ注目してほしいパーサーと妻の関係。敵なしのパーシーが唯一逆らえない相手である彼の妻とのシーンは、ギャップが満載で、この作品にまた別の味を与えています。
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ケアケア:希望に満ちた将来を模索して止まない現役女子大学生。自分の視野と可能性を広げるためにやってきた新土地シアトルに来て早半年。今年2年目のアメリカで自分自身を一歩一歩前進させる、エディター兼ライターを目指す21歳。 |
Guess Who
- 12/07/2020
- とれたて!映画レビュー
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