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George A. Romero’s Land of the Dead

第88回 「George A. Romero’s Land of the Dead」
監督:ジョージ・A・ロメロ
出演:サイモン・ベイカー、アーシア・アルジェント、デニス・ホッパー、ジョン・レグイザモ、ロバート・ジョイ
ウェブサイト:www.landofthedeadmovie.net

dark water

「28 days later」を見てゾンビ映画にはまった私。その後、「Dawn of the Dead」、「Shawn of the Dead」(最高!)などのゾンビ映画を見てきました。そして、今回のこのLand of the Dead。かなりの期待を胸に劇場へと足を運んだのですが……。

すでにゾンビが世間に認知され、ゾンビと人間が共存する世界。通常の人間の住むエリアはゾンビが入れないよう、河を挟んだ区域に制限されています。その人間が住む区域の中でもほそぼそとストリートで住む人々とお金持ちの住む高級マンションとに分かれ、人々は羨望の眼差しで高級マンションを見上げています。一方、庶民のためにゾンビ達がはびこる町のストアに物資を命懸けで取りに行くグループがいます。物語はそのグループを中心に進行。知能をつけたゾンビが高級マンションを目指し、一歩一歩人間の住む区域に近づいていきます。

なんと言っても、このストーリーが他のゾンビ映画と違う点は、ゾンビの存在が当たり前のものになり、人々はゾンビを恐れながらも軍に守られている区域の中で生活をしているというところ。今までの映画は、ゾンビがすごい勢いで増え、恐怖と驚きに打ちのめされている人々がどのように生き残るかが映画のストーリーとなっていました。ゾンビの扱いに慣れた人間におもちゃのように扱われたゾンビが怒り心頭、「ゾンビ再び人間を襲う!」の恐怖を映し出しているものですが……やはりパニック度・恐怖度は今までの映画と違い半減。ヒューマン・ドラマ、アクション共にイマイチといったところです。しかも、ラストは「何で北に向かうの?」という疑問がひたすら残るばかり。

それよりも、やはり内容がゾンビ襲来!だけに、観客もある程度の生臭いシーンなどに期待&慣れているし、ストーリーの展開も多少は読めるといったものなので、これ以上ゾンビ映画でヒットを出すのは難しいものなのかなと思いました。ただ、ゾンビが人間を食べるシーン。これだけは他のゾンビ映画をさんざん勉強されたのでしょうか? 今までのゾンビ映画にはないほど、気持ち悪ーーーーーーーーーーーーーーーいっ! ピアスを引きちぎったり、腕を口に突っ込んで内臓を食べたり……。気持ち悪いモノ大好きの人(そんな人もいるんでしょーか?)に、オススメの作品でございます。あー思い出しただけでもウゲッ。

 

おこげ:シアトル在住4年目。8月に大学を卒業したものの、まだ学生気分が抜けていない。コメディーや家族向け映画ばかり見てしまうお年頃(?)。
パー子:社会人1年目。数々の名言を残す偉大な人。「骨盤送ってもらったの」は名言中の名言。ちなみにどこかのパー子さんと違ってピンクの服は着ていません。