The Brothers Grimm

© Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc.

皆さんは覚えていますか？ 小さかった頃読んだグリム童話。
シンデレラ、白雪姫、赤ずきん……。誰もが知っているおとぎの国の物語。
その物語を120年以上も前に書いたグリム兄弟。その名は誰もが知っているけど、彼らはどんな人物で、どんな風にこれらの名作を考えだしたか……。知っている人っていますか？

実はこのグリム兄弟、さまざまな町に行き、お化け退治と称しては、インチキ糸やバネ仕掛け、なんちゃって「お化け」を作り出しては勝手に退治してぼろ儲けしているインチキ兄弟!?　でも、いろんなところでお尋ね者になってたらしく、ある日、とうとうフランス軍に首根っこを押さえられました。「フランス軍」＝「拷問」ってことで、危うくなるのですが、フランス軍の領地のある町で女の子がひとり、ひとり消えていくのです……。それじゃあ、殺す前にひと仕事してもらうじゃないか！との将軍のお言葉で、インチキ兄弟は少女達の救出＆本物のやっかいそうなお化け退治する羽目に……。どーなるんだ、インチキ兄弟!?っていうのが映画の筋です。

どうですか!?これは、面白そうと思った方！　面白いですよ。ホント。久しぶりに先の見えない展開で観客を飽きさせません。そしてエンディングもちゃんとまとまっています。（そりゃグリム童話のグリム兄弟ですからね、ホラー映画のような釈然としない終わり方はしないわけですよ）。そしてなによりもちょこっとハラハラどきどき、ミステリー・アドベンチャーっていうのか、下手したらただの「真剣ミステリー・ファンタジー物語」となってしまうものを「ところどころにお笑いを＆ミステリー・ファンタジー物語」に仕掛けているのが面白い！　キャラクターもしっかりできています。特に彼らを追っかけ回しているフランス軍人。彼がこの映画を面白くしているといっても過言ではありません。彼なくしてマット・デイモンは光らなかったでしょう。実際、彼の役どころで一番観客は笑っていたと思います。彼はいいキャラでした。

また、思うのが「フランス人ってなんて残虐なんだ……！」ってこと。映画で見ていると笑えるけど、あのすぐに拷問にかけたり死刑したがるフランス人。まぁーなんて残酷なんでしょ……。あの頃にフランスに生まれてなくて良かったもんだ、と思いましたわ。