第97回 「Just Like Heaven」 監督:マーク・ウォーターズ 出演:リース・ウィザースプーン、マーク・ラファロ、ジョン・へダーほか 公式ウェブサイト:www.justlikeheaven-themovie.com | |||
突然ですが、私は「おひとり様恐怖症」なんです。レストランなどで「1名様ですか?」と尋ねられたり、ひとりだと思われることが怖いというのが主な症状。コンビニなどでヨーグルトを買うにも、「ひとり」だと思われたくないから、1個で十分な時にも2個買ったり、スプーンを必ず2本入れてもらったりします。そんな私、カトリーヌ磯部が初回の「映画レビュー」のために、初めてひとりで映画館に行ってきました! 恐怖症克服かっ!?(しっかり映画館の隅の目立たない所に座りましたけどね) 今回取り上げる映画は「Just Like Heaven」。ひと言で言うと、「あ~やっぱりねぇ系ラブ・コメ」。エリザベス(リース・ウィザースプーン)は仕事一筋で恋愛なんて2の次、3の次。そんな彼女を心配した姉(ディナ・スパイビー)はエリザベスのためにブラインド・デートを計画しますが、途中でエリザベスは交通事故に遭ってしまう……。一方、サンフランシスコでアパート探し中のデイビット(マーク・ラファロ)は、風で舞い降りた1枚のアパートのチラシを見て、何かに引き付けられるようにそのアパートに。その部屋のソファーの心地良さに惹かれたデイビットは早速契約を結びます。引っ越したその日の夜、お気に入りのソファーでくつろいでいるデイビットの前に突然エリザベスが姿を現します。エリザベスは、デイビットが住み始めたアパートが自分のものだと主張して……。 行き場がなくさまよう霊と生きた人間がドタバタの中でお互いに心惹かれていくという、結末が読めてしまうありきたりのラブ・コメになってしまったのが少々残念。細かいことを言うと、幽霊になったエリザベスはどんなものでも通り抜けてしまうのだけれど、なぜか机の上に座っていたりとツメの甘いところも玉にキズ。でも、笑える場面やちょっぴり涙ぐむシーンもあったりと、純ラブ・コメ愛好家達にはうれしい映画と言えるでしょうね。 この映画の「隠れキャラ」的存在が、「ナポレオン・ダイナマイト」でジャミロクワイの曲に合わせて素晴らしいダンスを見せてくれたジョン・へダー。彼の個性的演技はこの映画でも光っていました。彼の「Ummmmm…righteous.」というこの映画での決めゼリフは、私が選ぶ2005年下半期流行語大賞オタク部門の有力候補です。
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カトリーヌ磯部 大阪生まれ、徳島育ち。親の反対を押し切り、東京に上京、そして渡米。フランス人と結婚し、親不孝街道まっしぐらの自由奔放娘。映画を見た後は必ず夫と感想会。熱く語り過ぎて口論になることもしばしば。エドワード・バーンズが好きなことは夫には秘密。 |
Just Like Heaven
- 12/07/2020
- とれたて!映画レビュー
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