アメリカ北西部・自然探訪
百年時計と1万年時計・オリンピアとその周辺
2010年07月号掲載 | 文・写真/小杉礼一郎 I-5でオリンピアを通る時、眼前の小高い丘の上ワシントン州議会議事堂の建物が目に入るそこは人と地球の歴史が交差する地の、格好のランドマークでもある 州 […]
自然世界「南オレゴン」(5)珠玉の街・アシュランド
2010年06月号掲載 | 文・写真/小杉礼一郎 長い年月を経て美しく結晶したような街、アシュランド南オレゴンはカリフォルニアとの州境のすぐ近くにあるここは米北西部では貴重な「歩いて回れる街」だ 五感 […]
ワシントン州・タコマとその周辺
2010年05月号掲載 | 文・写真/小杉礼一郎 1世紀以上前、永井荷風は小説『あめりか物語』でタコマの情景を描いた。北西部に今いる私達はさて、この街のことをどれくらい知っているだろう? タコマの移り […]
この夏挑戦しよう!初心者のためのシー・カヤック
2010年04月号掲載 | 文・写真/小杉晶子 暗い冬もなんとか終わりを告げ、野外遊びの計画を練る時期です。 さぁ、今年は何に挑戦? 海? 山? 川? 水の上が苦手なわたくし小隊長が、初めてカヤックを […]
クロンダイク・ゴールドラッシュ
2010年03月号掲載 | 文・写真/小杉礼一郎 シアトルの旧市街パイオニア・スクエアの一角にナショナル・ パークがあるのをご存知だろうか?そこは、1世紀余り前のシアトルとアラスカへ、私達をいざなう玄 […]
ノースウエストの海と魚(6)カニの話
2010年02月号掲載 | 文・写真/小杉礼一郎 サケ、カキと並ぶノースウエストの海の幸 食卓に上がる冬の味覚と言えば、なんと言ってもカニだ 隊長を乗せ、カメボートは北太平洋の探訪に出た 再びカメボー […]
ノースウエストの海と魚(5)カキの話(後編)
2010年01月号掲載 | 文・写真/小杉礼一郎 再びノースウエストの“竜宮城”を訪れた隊長 カキの種霊とカキ養殖の大御所ふたりから話を聞き 北西部の生命の豊かさに改めて驚いている 海のミルク 耳にも […]
ノースウエストの海と魚(4)カキの話(前編)
2009年12月号掲載 | 文・写真/小杉礼一郎 カキの食文化が花開く国……フランス、アメリカ、そして日本 この北西部がそれに深くかかわっているという。カキの種霊と仕掛け人達から話を聞く“竜宮城”奇譚 […]
ノースウエストの身近な自然を知ろう!「ナナカマドって?」
2009年11月号掲載 | 文・写真/小杉晶子 日本で身近な樹の名前は知っていても、ノースウエストのものは、案外知らないことが多いんですよね。アメリカの箱庭と呼ばれるほど、青々とした樹木で覆われている […]
自然世界「南オレゴン」の蠱惑(こわく)(4)オレゴン・ケイブ
2009年10月号掲載 | 文・写真/小杉礼一郎 この辺境の地はなんとディープなのだろう? 「輪廻」「ガイア」が目の当たりに見えてくるここオレゴン・ケイブもそのひとつだ ▲Joaquin Miller […]
自然世界「南オレゴン」の蠱惑(こわく)(3)樹上ホテル
2009年09月号掲載 | 文・写真/小杉礼一郎 カリフォルニア州境近くにユニークな宿がある ……が、そこに泊まることは体験のほんのひとつにすぎない写真を中心に森の中のはじける遊び心を紹介しよう ▲森 […]
自然世界「南オレゴン」の蠱惑(こわく)(2)人と空気
2009年08月号掲載 | 文・写真/小杉礼一郎 人々を魅了する自然が豊かで奥深い北西部の辺境、南オレゴンこの地が発するもうひとつの磁力も隊長を引きつける ▲シェイクスピア・シアターの舞台裏手にあるリ […]
自然世界「南オレゴン」の蠱惑(こわく)(1)空白の鳥瞰図
自然世界「南オレゴン」の蠱惑(こわく)(1)空白の鳥瞰図 2009年07月号掲載 | 文・写真/小杉礼一郎 ノースウエストの南西部には、奥深い自然世界が広がっている。ひとつながりにまとまったこの地はそ […]
野鳥の天国、南東オレゴンで「黒いトキ」を探す
2009年06月号掲載 | 文・写真/小杉晶子 絶滅してしまった日本産の野生トキ。野生復帰活動によって繁殖させた10羽のトキが08年に日本の空を羽ばたきましたが、ここノースウエストでは、野生のトキを見 […]
ノースウエストの海と魚(3)魚達の話(後編)
2009年05月号掲載 | 文・写真/小杉礼一郎 ピュージェット湾の海底にある“竜宮城”へ出掛けた隊長。マグロ、タラ、サケの種霊達の話にノウ姫も加わり北西部の魚達の話は、しだいに佳境に入っていった。 […]
ノースウエストの海と魚(2)魚達の話(前編)
2009年04月号掲載 | 文・写真/小杉礼一郎 北西部の海が世界の海とつながっているように 今や私達の食生活も世界の食文化と密接に結び付いている。今回はなんと、代表的な世界魚、サケ・タラ・マグロから […]
ノースウエストの海と魚(1)漁港シアトル
2009年03月号掲載 | 文・写真/小杉礼一郎 北西部の景色と風土に潤いと彩りをもたらす海は日々の私達の食卓にも豊かさを届けてくれる。身近なシアトルからそのディープな世界の探訪を始めてみよう。 ▲シ […]
天然の展望台・ヤキナ・ヘッド特別自然地区
2009年02月号掲載 | 文・写真/小杉礼一郎 大陸のとげが太平洋に刺さったようなこの岬に立つと、頭上の空はひときわ大きく 眼下の海は丸く見える。アザラシや海鵜の繁殖地である離れ岩を見ていると 全く […]
スプリング・ウォーター・トレイル(19th St.,~I-205)
2009年01月号掲載 | 文・写真/小杉礼一郎 このトレイルを歩いていくと、気持ちがゆるゆると和んでくる。 それはこの沿線風景が原野から街へゆっくりと変わっていったからだろうか? ポートランド東郊の […]
この冬挑戦しよう。レニア山でスノーシュー!
2008年12月号掲載 | 文・写真/小杉晶子 冬の山。「生き物はみんな眠ってる」「素人が冬の山を登ることができるの?」 ……なんて思ってませんか? パーク・レンジャーと一緒に冬のレニア山を体験してみ […]
合衆国大統領と自然(後編)
2008年11月号掲載 | 文・写真/小杉礼一郎 すべてがダイナミックな時代であった20世紀、 北米の地は、自然も人々も大きく姿を変えた。新しいリーダーと共に私達は次代へ大切なものをリレーできるだろう […]
合衆国大統領と自然(前編)
2008年10月号掲載 | 文・写真/小杉礼一郎 いまや佳境に入った大統領選挙。北西部の自然を舞台に 数々の歴代大統領とキラ星のごとき名脇役陣らがつづってきたこの国の自然と人とのかかわりをたどる。 1 […]
スプリング・ウォーター・トレイル2(I-205~グレシャム)
2008年09月号掲載 | 文・写真/小杉礼一郎 ポートランドのイーストサイドを通るこのトレイルは 随所に残る北西部の生の自然と歴史を垣間見せてくれる。キャラバン#71に引き続き、エリアの人々の「憩い […]
自然と人間のバンダリズム
2008年07月号掲載 | 文・写真/小杉礼一郎 自然のバンダリズム(バンダリズム考ー前編ー) サイクロン、地震、噴火、津波や山火事……。地球ある限り、これらの自然現象は続く。 あえて「自然のバンダリ […]
スプリング・ウォーター・トレイル(グレシャム~ボーリング)
2008年06月号掲載 | 文・写真/小杉礼一郎 ポートランドからマウント・フッドのふもとへと向かうトレイルは20世紀初頭に造られ、世紀末に撤去された電車路線の跡地を通っている。今回はその南端5マイル […]
夢の島・サンファン諸島で早めキャンプの旅
2008年05月号掲載 | 文・写真/小杉晶子 美しい小島が点在する海原を、クジラやオルカが優雅に遊泳。そして草原には、真っ青に咲き乱れるカマス・リリー。今回はわたくし小隊長が、サンファン諸島で自然を […]
歴史的建造物・ティンバーライン・ロッジ/マウント・フッド
「建物すべてがミュージアム」(前編) 2008年03月号掲載 | 文・写真/小杉礼一郎 美しい山容を見せるマウント・フッド南面の森林限界に重厚な木造建築が建っている。その名はティンバーライン・ロッジ。 […]
アラスカ・ハイウェイ(後編)
2008年02月号掲載 | 文・写真/小杉礼一郎 美は乱調にあり、アラスカ・ハイウェイのだいご味は変化自在な道行きにある。寄り道、枝道、道草で旅の魅力は無限に広がる。 寄り道のススメ でアラスカ・ハイ […]
アラスカ・ハイウェイ(前編)
2008年01月号掲載 | 文・写真/小杉礼一郎 米北西部からさらに大陸を北西に向かう道路「アラスカ・ハイウェイ」。この道には何処かしら人々の憧れとロマンが漂っている。そしてその出自は…… Let […]
ロング・ドライブで自然探訪(ウインター編)
2007年12月号掲載 | 文・写真/小杉礼一郎 北米の冬の自然には冬ならではの魅力がある。この季節、自然探訪に出ると、その地へ来た人達だけに天は一瞬美しい情景を見せてくれる。安全への心掛けがすべて、 […]
生命(いのち)の木、レッドシーダー
2007年11月号掲載 | 文・写真/小杉礼一郎 しっとりと優しく降り注ぐノースウエストの雨。巨大な木々はそんな優しい雨によって育ちます。今回はわたくし“小隊長”が、人間を含めた多くの動物達を長い間養 […]
時の大河が流れるアストリア周辺
2007年06月号掲載 | 文・写真/小杉礼一郎 コロンビア川が海に注ぐところでは、水と空と大地が茫漠と広がる。人間の印してきた足跡はまるで小さくて、それすら時の流れに洗われていくようだ。 ▲「大河」 […]
水辺に集まる100万羽の鳥
2007年04月号掲載 | 文・写真/小杉晶子 人間が自由に国境を越えて住むところを変えることは時に難しいが、多くの動物は海、はたまた大陸を越え、生き延びるため、子孫を残すため、膨大な旅をする……。こ […]
動物との出合い(3)オオカミ
2007年01月号掲載| 文・写真/小杉礼一郎 古来、人間の敵とされてきたオオカミ近年、このクールな野生生物を巡る論争が熱い。 オオカミと目が合う その大きな母オオカミは、何を思ったか足を止め、隊長を […]
動物との出合い(2)クズリ
2006年12月号掲載| 文・写真/小杉礼一郎 北西部の小動物、中動物は種類が多い。私達の周りではあまり出合わないクズリを中心に、今回は中小動物を紹介していく。 クズリがスポーツ・チームのマスコットに […]
動物との出合い(1)クマを巡って
2006年11月号掲載| 文・写真/小杉礼一郎 自然を訪ねる私達は海や野山で動物と出合う時、心がときめく。それはなぜか? 思いのままに語ろう。> 縁と運 隊長にはひとつの忘れられない情景がある。家族で […]
サケの遡上にロマンを乗せて……
2006年10月号掲載 | 文・写真/小杉晶子 雨が多い日が続くと家の中にこもってしまい、外出にも勇気がいる始末。そこをエイッと重い腰を上げ、今回は隊長に代わってわたし“小隊長”が紹介するノースウエス […]
祝50回特別編/自然探訪の書斎
2006年09月号掲載| 文・写真/小杉礼一郎 クリップボードを手に隊長は家の前のトレイルを歩く路傍のヤナギランはアラスカへと咲き続いている北西部の山野に至るこの小路が「ノースウエスト自然探訪」の書斎 […]
世界で最初の国立公園・イエローストーン
2006年08月号掲載| 文・写真/小杉礼一郎 ロッキー山中に、地球のぬくもりを感じる特別な場所があるこの野生の生き物たちのサンクチュアリは現代人に託された壮大なバイオトープでもある 巨大火山が生んだ […]
上空100キロから見るセントラル・オレゴン
2006年07月号掲載| 文・写真/小杉礼一郎 荒野、岩山、キャニオン、乾いた空気、大きな空。カスケード山脈の東に広がる大平原を俯瞰すると、アメリカの原風景を吹き渡るノースウエストの風が見える。 セン […]
コロンビア・ゴージ/風の谷を流れる「時」
2006年06月号掲載| 文・写真/小杉礼一郎 広いこの峡谷の古道をたどれば、そこかしこに自然と風土の断層を見つけることができる。この風の谷には「時」もまた大河となって流れている。 想像も及ばぬ太古の […]
フッド山ー美しい、母のような山
2006年05月号掲載| 文・写真/小杉礼一郎 旅を終えポートランドに帰りつくと美しい山が「おかえり」と迎えてくれる。それはいつも心の空きっ腹を満たしてくれる。 ▲ポートランド空港へ降り立った人々に「 […]
マイマ・マウンドの花畑伝説
2006年04月号掲載| 文・写真/小杉晶子 薄暗いノースウエストの冬も終わり、再び素晴らしい季節がやって来ました。今回は隊長に代わって、私が小隊長として“秘密のお花畑”を探す旅に挑戦しています。さて […]
人間史のone-way/オレゴン・トレイル
2006年02月号掲載| 文・写真/小杉礼一郎 「夕陽の果てに我々の新天地がある」。その思いで数十万の人々が2,200マイルの荒野を西に向かって歩いた。19世紀半ばのアメリカ、”On to […]