■ ダウンタウン・シアトル、ワシントン州西部の観光地図(MAP1、MAP2) »
オリンピック国立公園
Olympic National Park(ワシントン州西部MAP1・G5)
場所:600 E. Park Ave., Port Angeles
TEL:360-565-3130
URL: www.nps.gov/olym
交通: フェリーでベインブリッジ島へ渡り、305号線、3号線、104号線を通過して101号線へ。そこから北上し、公園の玄関口となるポート・エンジェルスへ。シアトルからはフェリーと車で約2時間半
料金: 車1台$30
© Reiichiro Kosugi
日帰りで楽しむオリンピック半島北周りルート
シアトル地域の日本人在住者がノースウエストでのアウトドアを紹介(YOUmaga連載「ノースウエストでアウトドア」より)。夕日をバックにした美しいシルエットなど、いつもシアトル住民の目を楽しませてくれるオリンピックの山々。その地、オリンピック半島を目指して、シアトルから日帰りで出掛けてみよう。
エドモンズからワシントン州フェリーでキングストンへ向かう。約35分で到着し、結構ロマンチックな船旅である。キングストンからは104号線を西にひたすら走り続けると、フッド海峡の浮橋にたどり着くのでこれを渡り、15マイルほど行くと101号線と交差。ここまで来ると、「オリンピック半島に来た」という風景になる。右には海、左には山、車で走っているだけでも気持ちが落ち着く。
オリンピック・ゲーム・ファーム
まもなくスクイムの町に入るが、ここは年間を通じて降雨量が20インチ前後と、西ワシントン州では珍しい乾燥地帯だ。付近にはサファリ式動物園、オリンピック・ゲーム・ファームがあるので、1時間ほど立ち寄ることをお勧めする。約40年前、ディズニー映画やテレビに出演していた動物達の引退後の住みかとして、80匹程度(*①)の動物を集めたのがこの動物園の始まり。自分の車で回るツアーと、ガイド付きで歩いて回る徒歩ツアー(夏季限定)の2種類がある。園内に入るとすぐ、人なつこいグリズリー熊、ボーゾーが愛嬌良く手招きで迎えてくれる。ノースウエストに棲息するこのグリズリー熊は、ディズニー映画「ブラザー・ベア」のモデルでもある。各自、得意芸を披露しているので見逃さないように!
車で入る前には、餌のパンを買うと良い(*②)。園内には、アヒル、ニワトリ、七面鳥、鹿のほか、車で回る場所には、バッファローやシマウマが放し飼いにされており、餌をねだって車の窓に首を突っ込んでくる。中には「餌をくれるまでは通さんぞ」とばかりに、車の前に居座るバッファローもいる。少しでも窓を開けておくと、ネクタイほどもある大きな舌をベロ~と突っ込んでくるので、びっくりしないように。訪問客が少ない日などは、動物達が歓迎(?)ベロベロ攻撃で追い立てまくるので要注意。でも、それがすごくかわいらしかったりする。
*① 2017年現在は200匹程度
*② 100%Whole Weat(全粒小麦)のパンのみで、それ以外の餌を与えることは禁止)
■Olympic Game Farm
1423 Ward Road, Sequim, WA 98382
TEL:1-800-778-4295
ウェブサイト:www.olygamefarm.com
ポート・アンジェルス
スクイムの町から隣町のポート・アンジェルスまでは車で20分ほどだが、左には万年雪を抱いた標高2,000~2,500メートルのオリンピック山脈が雄大にそびえ、右にはファン・デ・フカ海峡、その向こうにはカナダ・ビクトリアの町、そしてベーカー山がはるか彼方に浮かんで見える。オリンピック国立公園とビクトリアへの玄関口としても知られているこの町は、青森県むつ市の姉妹都市に当たり、また日本製紙(旧:大昭和製紙)の工場もあることから、日本と関わりの深い町でもある。ランチを兼ねてフェリーの発着所周辺のギフト・ショップや、フィエロ海洋生物センターを覗いてみるのも楽しい。ホテルやモーテルも多数あるので、宿泊にも便利である。また、ポート・アンジェルスからスクイムまではオリンピック・ディスカバリー・トレイルでつながっており、海を眺めながらのサイクリングや散歩にもってこいだ。
ハリケーン・リッジ
▲レストランの駐車場からすぐ、深い谷が見渡せる
ポート・アンジェルスの町に入ってすぐのRace St.で左折する(ハリケーン・リッジ行きのサインが出ている)。ここから、標高1,750メートル付近にあるハリケーン・リッジまでは17マイル(車で約30分)。途中、急カーブが多いので、あまり周りの景色に見とれないように。可能なら、いくつかある見晴らし台で車を止めて、風景を堪能することを勧めます。この1本道の道路はハリケーン・リッジで行き止まりになるが、レストランや駐車場が完備されており、ここを起点にハイキングに行くこともできる。このレストランと、はるか彼方にそびえ立つオリンポス山との間は深い谷になっていて、夏には谷間を縫うように高山植物が可憐な花を咲かせる。まるで映画「サウンド・オブ・ミュージック」の場面そのままの美しさに、思わず見とれてしまう。シーズン中には野生の鹿がたくさん現れるが、彼らには絶対に人間の食べ物をあげてはいけない。理由は、冬になってから自分で餌を探さなくなってしまうこと、また、人間界の病気にかかる恐れがあるからだ。彼らがどんなに餌をねだっても、本当にかわいく思うなら見るだけにして欲しい。
これ以上行くと日帰りは無理なので、日が暮れないうちに帰り道に向かった方がいいだろう。ちなみに、キングストンからの最終フェリーは11:10 p.m.(週末のみ12:20 a.m.)発(*③)となっている。
*③2017年秋の時点では最終フェリーは11:05pm (週末のみ12:05am)。スケジュールは変更されることがあるので、ワシントン州フェリーのウェブサイトで確認を。
エドモンズ – キングストン間航路のスケジュール »
■Hurricane Ridge
ウェブサイト:www.olympicnationalparks.com/things-to-do/hurricane-ridge/
(2004年5月 文・新井和雄 / 情報は執筆当時のもの。ウェブサイトへのリンクや料金は2017年6月に更新)
クレセント湖・1泊2日のレクリエーション・プラン |
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時間が許せば、ポート・アンジェルスから西へ15マイルほど行ったところにあるクレセント湖まで足を伸ばすのもオススメ。101号線沿いの駐車場は湖のほとりにあり、レイク・クレセント・ロッジなどの宿泊施設もある。全長14キロメートル、水深200メートル、三日月の形をした湖は氷河によって誕生したもので、山に囲まれたその姿はかなり神秘的。ここではマスが良く釣れるので、釣り天狗には嬉しいところだ。また周辺には、ハイキング・トレイルや貸しボートなどもあり、手軽なレクリエーションをエンジョイするのに最適だ。 ■Lake Crescent Lodge |
【アウトドア】
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