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Wenatchee Valley Chamber of Commerce
ワシントン州東部の街、ウェナチー
コロンビア川流域のリンゴの花
春に咲く花は桜だけではない。ワシントン州で桜以上に知られているのが、リンゴの花だ。果樹園いっぱいに咲き乱れ、ほのかに甘い香りのする真っ白いリンゴの花は、桜に一歩も譲らぬ美しさである。毎年4月下旬から5月上旬にかけて、ウェナチーやヤキマ周辺のリンゴ園でその可憐な花々を見ることができる。ウェナチーでは、春に「ワシントン州リンゴの花フェスティバル」が開催される。
ウェナチーは世界有数のリンゴの生産地
全米第3位の大河、コロンビア川が流れる、人口3万人弱の町、ウェナチー。周辺は火山がもたらした肥沃な土壌で覆われ、コロンビア川を利用したかんがい用水、そして昼と夜の温度差が大きい自然の利が上手く組み合わされ、世界有数のフルーツ生産地としてその名を知られいる。特にリンゴの生産は全米一で、日本にもレッドデリシャスなどの品種がワシントン州産リンゴとして1990年代半ばから輸出されている。
シアトルからウェナチーへは、I-90でクレ・エルムまで行って970号線経由で97号線で行く方法と、モンローから2号線でカスケードの山々の景色を楽しみながら行く方法のふたつがある。行き帰りを別々にしても良いだろう。年によっては、思わぬ雪景色を途中で楽しめるかもしれない。どちらのルートを使っても2時間半から3時間でウェナチーに到着する。また、2号線沿いにあるカシミヤという町を通過するが、ここにはワシントン州の名菓でもあるアプレッツ&コトレッツのキャンディー工場がある。2号線からウェナチー川を渡り、カシミアの町に入るとすぐ東側にあるので見逃すことはない。ほかにウェナチーの見所としては、ウェナチー・バレー・ミュージアム&カルチャー・センターもある。東ワシントンの歴史や、カー・ボーイ映画でお馴染みの幌馬車など、珍しい西部開拓時代の展示品がたくさん。リンゴ産業に関した展示品もぜひ見て欲しい。また、コロンビア川の西側の97号線を北に1マイルほど行った左側の丘の上にあるオーム・ガーデン郡立公園からは、コロンビア川が一望できる。
▲ワシントン州は全米一のリンゴの産地
▲コロンビア川を望むなら、オーム・ガーデン郡立公園に立ち寄るのがオススメ
▲真っ白な花が咲き乱れるリンゴ畑
リンゴの花
2号線でコロンビア川まで来たら橋を渡り、すぐ97号線を左折し北上すると、左の河川敷には見渡す限りのリンゴ園。辺りはまるで白いカーペットが敷き詰めてあるよう。対岸の赤茶けた山、青々としたコロンビア川、そして真っ白なリンゴの花、とくっきり3色に分かれたコントラストは圧巻。こんな風景が、シェラン湖に向かって97号線を行く限り、延々と35マイルにわたって続いている。どこまで走るかは時間と相談しよう。途中のオロンド辺りでは、まるでリンゴ畑の中を走るようにリンゴ園が道路ぎりぎりに来ているのでじっくりリンゴの花を満喫できる。
この時点で時間が十分あれば、シェラン湖から30マイルほど北にあるブルースターの町から173号線に入りブリッジポートに向かい、17号線で再び97号線に戻るとコロンビア川を中心にしたサークルとなり、大都会のシアトル周辺では経験できないリンゴ畑のドライブを楽しむことができる。しかしこれ以上行くと日帰りではきついので、万が一の時はシェラン湖周辺のホテルに泊まっても良いだろう。春のシーズンなら予約なしでも問題はないはずだ。
(2005年4月 文・新井和雄 )
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ワシントン州リンゴの花フェスティバルワシントン州でも歴史あるイベントのひとつ。目玉のパレードほか、さまざまな食べ物やアトラクション、アート&クラフト・フェアなど、家族揃って楽しめる。 ■Washington State Apple Blossom Festival |
宿泊できるところ |
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ウェナチー、シェラン湖周辺のホテル ■The Coast Wenatchee Center Hotel ■Campbell ■Lakeside Lodge and Suites |
【アウトドア】
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