シアトルの生活情報&おすすめ観光情報

2003年シーズンのシアトル・シーホークス

※このページは、2003年シーズンのシアトル・シーホークスについて、2003年のシーズン中に作成・掲載された記事を基に再編集したものです。

シーホークス観戦記
2003年9月8日(月)更新
第1回 ナイス・ゲーム!のニューオーリンズ・セインツ戦

首を長くして待っていたアメリカン・フットボールのシーズン(仕事にならんシーズン)が、のっけから「ナイス・ゲーム!」と思わず叫んでしまったほど良い試合内容でスタートしました。試合レポートという形でこのコーナーをお受けした訳なんですが、試合の詳細につきましては勝手に新聞でも見てくれってことで、私は1ファンとして、かなりひいき目に7日の試合を振り返ってみたいと思います。

どこからでもよく見えるシーホークス・スタジアム。今年の私の席は、ほとんどエンドゾーンに近い1階席で、雨が降ってもぎりぎり濡れないつもりのところです。最初の試合の相手はニューオーリンズ。試合前の練習を見ながら試合に向け、徐々に気合いが入って行きまして(私に気合いが入ろうと当然試合にはなんら関係ないけどね)、選手登場の頃には、すでに軽い酔っ払いのような状態でした(笑)。いつものようにシーホークス一辺倒のチーム紹介の後、いよいよキックオフで場内の興奮は最高潮。

さーて、自分的にこの試合での注目点は、クォーターバックのハッセルベックがどれだけガンガン投げられるか、コリン・ロビンソンを始めとするレシーバー陣がキャッチできるか(去年は結構ポロポロやってた)、ランディフェンスが新しい守備コーチの加入で盛り返すか(去年はガンガン抜かれていた)、そして我がランニングバックのアレキサンダーが真っ直ぐ突っ走るか(彼、去年は横に走ることが多かったんで)、というところ。1Qの最初まではほとんど前に進めず、ああ今年もダメかと天を仰ぎましたが(最初の10分でなにがわかるんだ!)、なんと、2Q開始早々、ワイドレシーバーのダレル・ジャクソンが取った29Yゲインでコロッと試合の流れはシーホークスへ。アレキサンダーのTD、そしてコリン・ロビンソンの華麗なスピンでのTDで半分終わって21-3。今年は行くで!という気持ちになってましたね(勝手やね)。

ハーフタイム明けても勢いは止まらず、ファンブルはカバーするは、ランディフェンスはガンガン守るは、まったくホントにアナタはシーホークスってカンジで、終わってみれば27-10の大勝利! ナイスゲームでした。それともうひとつ、今年のシーホークスで見逃せないのが、日本からやって来たシーギャルのCHIKOこと山田幸子さん。この日の公式デビュー戦では、黒髪が一際輝くすばらしいチアを見せてくれました。いやー、拍手拍手。

ところで、私はスポーツ好きで、マリナーズもソニックスもシーズンチケットを持っていましたが、このシーズンになるとやっぱ「フットボールいちばん人間」になりますね。なぜフットボールかといいますと、常人を超えた運動能力を持った人達が、ただボールを前に進めるため、そしてそれを阻止するために、戦術、戦略を駆使し、複雑なフォーメーションで攻め、守るといった、なにか人間の生き方を見るようなゲームだといえるから。

一見、フットボールはプレーが1回ずつ止まり、ペナルティーとかナントカで、わかりにくいという人も多いのかもしれません。でも、言い方が悪いかもしれませんが、アメリカでできたゲームだし、とにかく前へ進むといった単純なもので、そんなムズカシーわけがない! そのうちチ-ムの個性が見えてきて(コーチでコロッと変わる)、好きなチームでもできれば(もちろん地元のシーホークスがいいんだけど)、もうすぐこのアメリカズ・スポーツにハマりますよ。いくらプロテクターをつけてるとはいえ、300パウンドを超すプレーヤーが、力いっぱいぶつかるその迫力はTVと実際スタジアムに足を運んでみるのとでは大違い。今はいいチャンスですよ、あんまり強くなかったからチケットは手に入りやすい、まだいい席もあるしね。またそのうち、ちょっと強くなってきたら、あっという間に買えなくなりますよ。

どうです? シーホークスを観に行きたくなりましたか? 今回、基本的なことも入れて書いてみましたが、次回からはちょっとしたトピック(他チームのこと、プレーのこと、賭けのことなど)も交えてお伝えしていきたいと思っています。ご意見・ご感想などありましたら、どしどしお寄せください。

2003年9月22日(月)更新
第2回 大歓声の中のグレート・ゲームセット!

あんなに大きな歓声を聞いたのは初めてでしたね。

今回のシーホークス、がけっぷちから起死回生のターンオーバー、そして残り1分での逆転で、なんとNFC西地区単独トップの3連勝! 3試合目にして、地元企業のお情け(?)でセール・アウトになったこの試合、相手は名クォーターバック・ワーナーのバックアップながら、前試合好調だったクォーターバックのマーク・バルガーと、ランニングバックのマーシャル・フォーク擁するセントルイス・ラムズ(1勝1敗)。試合前の予想では、シーホークスがわずか3ポイント有利……ということは、ホーム・ゲームだし、ほとんど互角。先週大勝したアリゾナとは違い(失礼)、ちょっと手強い相手なので、いつものように試合とはまったく関係ない気合いを入れる(しかし、周りにも結構気合いを入れてるヒト達がいるゾ!)。

そして大好きなシーギャルの登場で盛り上がる中、いよいよキックオフ。ファーストドライブは、あっさりフォースダウンを取られ、パントしたフットボールをラムズのレシーバーがポロリ! すかさずシーホークスがリカバーしたところが、なんとエンドゾーン。開始3分早々のタッチダウンで、密かに「アレ? このまま、またイッちゃう??」なんて甘い考えもよぎる。

ところが、ここからラムズの猛ラッシュが始まる。シーホークスのランディフェンスは相変わらずがっちり抑えてくれるものの、いやー、よくクォーターバックのバルガーのパスが通るね。思わず、こっちのデイフェンスの人数を数えてしまった(おーい、ちゃんと皆いるか?)。もっとも、ほとんどクォーターバックにプレッシャーをかけることができなかったけどね。で、前半が終わって17-10とラムズがリード。いや、まだまだ! 迎えた後半、クォーターバックのマット・ハッセルベックは攻め込まれながらもよく持ちこたえ、デイフェンス陣も粘り、23-17で迎えた4クオーター。35ヤードからのフィールドゴールをなんと、ルーキーのキッカー、ジョシュ・ブラウンが失敗し、残り7分で流れはラムズへ。諦めの早い人達が帰り始めたその時、ドラマは始まってしまったのです。

ボールを持っているのはラムズ。2分を切っているので、ラムズはここでフィールドゴール3点を入れ、試合を終わらせたいところ。対するシーホークスは、なんとしてもディフェンスでボールを取り返し、タッチダウンを決めたい。歓声は最高潮に達し、プレーヤー達もそれに応えるかのように、ディフェンスはプレッシャーをかけていく。その自陣35ヤードで、ディフェンスラインのアンソニー・シモンズが信じられないファンブルリカバー。6点リードされながらも、スタジアムはもう勝ったような興奮! そして残り1分でタッチダウン、24-23とシーホークスがリード。最後の1分間のディフェンスを、シーホーク!シーホーク!の応援の中で守り切り、グレート・ゲームセットとなったのです。ついに3連勝! 来週はお休みで、その後は来月5日にグリーンベイで、同12日はホームのサンデーナイトで強豪サンフランシスコとのゲームとなります。

今回は今シーズンのホーム試合の注目カードを拾ってみましょう。まずは来月のサンフランシスコ、昨年はホームでのマンデーナイトで戦い敗れてしまいましたが、調子に乗っているシーホークスのプライムゲームでの戦いは必見。11月2日にはAFC北地区優勝候補のピッツバーグがやって来ます。僕の予想でも(当たったためしはない) 今シーズンのスーパーボウルはピッツバーグと出ていますので、これまた必見! チケットは売り切れ必至です。

2003年10月14日(火)更新
第3回 ヒジョーに疲れたサンフランシスコ49ers戦

1点差でも勝ちは勝ちってゲームでしたね。

満員御礼の中、スポーツ専門チャンネル「ESPN」で放送もされたサンデー・ナイト。相手がサンフランシスコ49ersということもあり、赤いジャージの49ersファンも多く、試合前から場内は大盛り上がり! ここまで3勝1敗という、シーズン前には(ホントは)思いもしなかった戦績で迎えた5試合目、今日はほんのワンプレーが試合の流れを変えたこと、そして、いくつかのバッド・コール(地元にとってはね)に苦しみながらの戦いでした。

試合開始直後、キッカーがフィールドゴールをミスして波に乗れない49ersを尻目に、「おっ、今日もやっちゃう?」ってな具合に調子良くファーストダウンを取りまくり、ガンガン責めるシーホークス。ハーフタイムまでで17-3とリード。

「これはもしや、決まっちゃった?」と思いきや、ここでちょっと不安になった。49ersがこれで許してくれるとは思えない。おまけに、前半は朝から騒ぎすぎてちょっと自分もキツかった(関係ないか)。で、3クォーター。やっぱり49ersは許してくれなかった……。

シーホークスはファーストダウンを取られまくり、パーソナルファールとかラッフィングとか、しょーもないぺナルティーを取られまくり(なんと105ヤード! これでタッチダウンできる)、すっかりペースを失って、あっさり2本のタッチダウンを許す。16-17の1点差。しかし、ここで49ersはエクストラポイントをはずす。結果的にこの1点が49ersの首に縄をかけたカンジ。

4クォーター早々、フィールドゴールで逆転を許し、17-19。だが、ここでホークス粘りを見せ、ブラウンが37ヤードのフィールドゴールを決め、再び逆転して20-19。最後は、いつものようにますます盛り上るディフェンス。この観客の声援に押されてか、最後のチャンスに賭ける49ers痛恨のファンブルで試合終了。いやー、疲れましたね。

スタジアムを出るファンは喜び、赤いジャージのヒトたちはがっくり肩を落とし、「悪いねー、遠くから来たのに、ハハハ」と、そっと声を掛けつつ、サンデー・ナイトは更けてゆきました。これで、シーホークス破竹の4勝1敗。次はシカゴ・ベアーズ(1-4)、そしてクリーブランド・ブラウンズ(3-3)と、ちょっと調子の悪いチームとあたるので期待できるかも。自分もこの季節は、ホーム・ゲームのサンデーに合わせて、気合いを入れて行かねば!

2003年10月21日(火)更新
第4回 シーホークス、ホームで4連勝の快挙!

いやーまた勝ってしまいましたね、なんてことが言えるとは思ってもみなかったんですけど、気が付いてみれば5勝1敗でNFC WESTをリードしています。

でも、まだまだ前半戦。終わってみれば5勝10敗なんてこともありうるわけだし(ちょっと悲観的すぎ?)、じわじわ迫ってくるセントルイス(4-2)は怖い存在。

まあ、ホームで4連勝、ちょっと余裕もあった今回のゲーム。思ったより結構シカゴのファンも多く、すっかり埋まってしまったスタンドはいつものように大盛り上がりのうちにキックオフ。シカゴのデイフェンス陣をよく攻め、ヤードをかせぐものの、いまいち波に乗り切れず、迎えた2クォーター。ラッキーなシカゴのペナルティで、ランニングバックのアレクサンダーがタッチダウン。続いて大興奮のラインバッカーのシモンズがインターセプションからガンガン攻め、久々登場のクォーターバック、ハッスルバックからの25ヤードのタッチダウンパスを、ワイド・レシーバーのイングラムがもつれながらも見事にキャッチして14-3。

大歓声の場内は早くも勝ちムード。大体の予想でもシーホークス有利と出ていましたし、隣席のシカゴファンのおっちゃんも力なく、楽勝やねと言ってくれてたのに……。なんと、14-6で迎えたハーフタイム直前、レッドゾーンに入りながらも、点が取れずじまい。なんか、イマイチ詰めの甘さを感じてしまいましたね。

それでも3クォーターに入り、17-6とリードを広げるシーホークス。しかし4クォーターで、シカゴのベテラン・クォーターバック、チャンドラーの4th&3でのうまい攻めや、痛いところでのペナルティもあり、タッチダウンで一気に17-15に迫られます。続くエクストラポイントでは、2ポイントコンバージョンを敢行。成功を許し、17-17とここに来てまさかの同点。残りは4分、手に汗にぎり、隣席のおっちゃんも力が入っている!

だけど、今年のシーホークスはここから粘る。ランニングバックのアレキサンダーが、もうこれはガンガン走り、最後は残り1分で25ヤードから、今度だけはいつもの横走りが功を奏し、タッチダウンで14-17。でもまだデイフェンスが残っている。シカゴはもうパスラッシュしかない、そしてなんとゲームエンドは感動のインターセプション、盛り上がるわれわれを横目に隣席のおっちゃんはがっくりと肩を落とし、スタジアムを後にしました。

来週からシーホークスは東海岸または中部とを行ったり来たりの厳しいスケジュールに突入します(プレーヤーを見てると疲れそうじゃないけどね)。今度はシンシナチ・ベンガルズとの試合。アウェーですが、各予想では若干シーホークス有利と出ています。なんとか勝って、11月2日、ホームでのピッツバーグとの試合に臨んで欲しいですね! が、次回ホームゲームはちょっとフクザツ。ピッツバーグは、実はシーホークスに次ぐ、マイ・フェイバリット・チームなのです。

2003年11月3日(月)更新
第5回 気持ちフクザツ……、でもピッツバーグ戦に勝利!

雨のシーズン突入かと思いきや、イヤーこの試合もまた晴れてしまいました、でもサムイ! 今シーズンがスタートして、ずっと楽しみにしていたピッツバーグ戦。何を隠そうこの私、ちょっとしたピッツバーグ・ファン。フクザツな心境ではあったものの、シーホークスの81番コリン・ロビンソンのジャージーをバッチリ着込み、いざスタジアムへ向かいました。

観戦のご同行は、しっかりピッツバーグ・ファンのファッションのO氏、敵は思わぬところにもいた訳です。さて、試合は悪夢のような先週のシンシナチー・ベンガルズとのギリギリ逆転負けが尾を引いていなければいいけれどもと心配しつつ、視線はシーギャルズに釘づけ(O氏も)。そして、キックオフ。前半戦は両者決め手がなく一進一対の攻防が続きます。

デイフェンスでは、怪我で出られないかもしれないと言われていたラインバッカーの94番チャド・ブラウンがいい働きを見せ、ピッツバーグもなかなか前へ進めません。そんな中、先週から(っていうか結構ずっと)ぽろぽろやってた、ワイドレシーバーの82番ダレル・ジャクソンが、なんとタッチダウンのチャンスを含む3つのパスを落としてしまった!

ちょっとアンタね~とがっくりくる私に、O氏はしっかり「たいしたことないですね」と突っ込みを入れる。ところがですよ、両者タッチダウンがないまま迎えた後半、ついにごくごく平凡なパスをジャクソンがしっかりキャッチ。観客からも思わず拍手喝采(なんだ取れるんじゃん!)。で、これで奮起したのか(?)、その後もジャクソンが試合を動かします。

4クウォーター、スライデイングキャッチでこの日初のタッチダウンを決め、試合は16-6。追いすがるピッツバーグ(ワイドレシーバーのハインズ・ワードはやっぱりすごい!)。しかし、蘇ったジャクソン、決勝のタッチダウンにつながるキープレーとなったキャッチを決めて23-16。これでシーホークスが突き放し、最後はピッツバーグの作戦失敗とも言えるまずい攻めにも助けられ、終わってみればまだホームで負けナシ! そして同率トップのセントルイス・ラムズは負け、再びーホークスが6-2で単独トップ。ちょっとどうする?ってカンジです。

ちなみにピッツバーグは、残念ながら2-6と大きく出遅れ、これまた、ちょっとどうする?ってカンジです(8連勝すればプレイオフは固い。O氏談)。

2003年11月19日(水)更新
第6回 先週の負け試合から一転! デトロイト・ライオンズに余裕勝ち

シーホークス・スタジアム始まって以来の公式戦の雨。私の席は「カバー」(屋根付き)なのでちょっと安心しつつ、雨のゲームも楽しみだし、なんといっても今日の相手はデトロイト・ライオンズ。ラインもエッジもホークス有利! そんな中、先週のワシントン戦でもパスを落とし(まくり)、そして有利なハズだった試合も落とし、がっくり肩を落とした「落とし三重苦」のワイドレシーバー(ポロリ)ジャクソンに、ちょっとあんたねー、今日はガンバってくれよと祈りつつスタジアムへ。

試合前の練習チェックも同行したD氏は、「今日はどうせ楽勝やし、寒い」という理由で、急きょテール・ゲート・パーティ-でシーギャル・チェックに変わる。この日の彼女達はちょっと厚着しすぎ(露出度が少ないのでは?:D氏談。寒いんだから仕方ない、風邪ひいたらかわいそうだろ:私談)。このように試合への展望(?)を語り、気分を盛り上げる。

雨のち曇りのち雨のち突然晴れかと思ったら雨、という激しく変わる天気の中のキックオフ。で、イヤー今回は強かったねー、っていうか、デトロイトのデイフェンス穴空きすぎ。もちろん、この日のオフェンス陣、期待に応えて素晴らしいプレーでした。1クォーターのランニングバック、アレクサンダーの55ヤードラン。そして、クォーターバックのハッセルベックはファンブルするも、運良くロビンソンがエンドゾーンでリカバー。ワイドレシーバー、イングラムの34ヤード・タッチダウン。さらに圧巻だったのは、イングラムの83ヤード・パントリターン・タッチダウン(なぜかヨロコビの表現は、不思議なスプリンクラー・ダンス)。

なんということでしょう、気がつけば35-7の大リード。うれしいことに例の三重苦だったワイドレシーバー、ジャクソンも活躍し、激しい攻めを見せてくれました。キャッチが決まった時は私も思わず、「ああ、ポロリとか言ってゴメンね」と自分を責め、いつものように、大声を出しすぎ美声が枯れてゆくのを感じつつ後半を迎えました。デトロイトも4ダウンコンバージョンで挽回を狙うも、ディフェンスバックのトルファニやタングのうまい守備に阻まれ、結局35-14で終了。レコードも7-3と大きく前進、NFC西地区では現在ラムズとの一騎討ち、残り6試合でアウェーが4試合とちょっとキツイ日程ですが、これなら今シーズンはイケる、太鼓判!(先週の負け試合のあとは、これじゃあ今シーズンダメだと思ったんだけどね、立ち直りは早い)。

さて来週はボルチモア・レイヴンス、デイフェンス陣ラインバッカーのレイ・ルイス、そしてオフェンスにもランニングバックのジャマール・ルイスという恐ろしいのがいます。アウェーでは、ここのところ連敗していますし、先週のゲン担ぎ(パンツの色を白にしたが負けた)ではまだまだ甘い。色を変えるのではなく、負けたらヌグ!くらいの気持ちで行け、ホークス!(すぐ根性論)。私も仕事なんかしている場合ではない、作戦を考えねば!(何を脱ごうかな)。

試合前のファン達による団欒。駐車場でバーベキューを行い、料理を交換するなどして親睦を深めることもある。

2003年12月1日(月)更新
第7回 クリーブランド・ブラウンズに快記録連発の大勝利!

まったく、こんなに強いチームが、なんで先週はあんな負け方をしたのか?

未だ、先週のボルチモア・レイヴンス戦での残り6分から17点差をひっくり返されての敗戦を引きずりつつ(選手は引きずってないと思うけど)迎えた負けナシのホームゲーム。すっきり晴れた青空のもと、シーギャルのちょっと厚着を気にしつつ興奮のキックオフ。

今日の相手クリーブランド・ブラウンズは4-7とすでにアウトオブレースのカンジがあるものの、ディフェンスが厚いチ-ムだ。がっちり攻めてがっちり守るという作戦(それって作戦?)をアタマで組み立てつつ気合を入れる(余計なお世話)。

ファーストプレーで、クォーターバックのハッセルベックが、たちまちサック(タックル)で7ヤードを失う。ああ、やっぱり先週の悪夢か……(ちょっとアンタ、まだファーストプレーだよ)。しかし、その後のサードアンドロングで、メッタに走らんシブいフルバック、おっさんのストロングがなんと32ヤードのショートパスからのラン。続くプレーも、またまたおっさんのストロングが10ヤードでファーストダウン。怒涛の攻めは続き、愛しのワイドレシーバー、ロビンソンのジャンプキャッチが1ヤードで決まり、最後はタイトエンド、ミリへのパスで早速タッチダウン! なんや楽勝ペースでんなあ(ちょっとアンタ、さっきは悪夢と言ったんじゃあ……?)。

しかしながら、結局これが今日の試合のポイントだったね。波に乗ったホークスは1クォーターこそ7-0で終わり、キッカーのブラウンも41ヤードをはずしたもののロングパスが良く、ランニングバックのアレキサンダーのランも決まり、前半を終わったところで17-0。後半戦もクリーブランドは息を吹き返すこともなくファンブルしーの、インタ-セプションされーの、ラッキーなパントブロックタッチダウンがあっただけ。一方、ホークスはガッチリキャッチ。ワイドレシーバーのジャクソンはタッチダウンレシーブしーの、 フリーセーフティーのルーカスはエンドゾーン間際でインタ-セプトしーの、敵地での4クォーター・シンドロームとも呼ぶべき、ちょっとどうしたん?というディフェンスの甘さもなく、終わってみれば34-7の楽々大勝利! それもチーム始まって以来の300ヤードパス、100ヤードラッシュ、2人の100ヤードレシーバーという快挙。おっさんのストロング(もういいかげんにせんかい!)には、ぜひ殊勲賞をあげたい。

現在、NFC西地区では先週、あっさりかわしたラムズが今日も勝って9-3。ホークスは8-4で追う立場となりましたが、いい調子のホームゲームはあと1試合。そして、残りの3試合は、49ers、ラムズ、バイキングスらの強豪と、いずれもアウェーでの苦しい戦い。なんとかこの4試合ふんばって行ってチョーダイ!

さあ、来週はワイドレシーバーのランディ・モス、クォーターバックのダンテ・カルペッパー擁するミネソタ・バイキングス(7-5)。NFC北地区は6-6でグリ-ンベイ・パッカ-ズが迫り、負けられないところ。まあここまで来たらどこも負けられんけどね(白いパンツはもうやめた方がいいと思うんだけど)。

2003年12月23日(火)更新
第8回 アリゾナ戦に余裕勝ちしたホークス、プレイオフ進出は?

いよいよシーズンも残すところ2試合、なんと、シーズン当初の私の予想は予想通り(?)ハズレ、我がホークス、土俵際で粘っています(日本的表現?)。グリーンベイ・パッカーズかミネソタ・バイキングスが今後少なくとも1敗し、ホークスは次週のサンフランシスコ・49ers戦で勝てばという条件付きながら、プレイオフ進出への期待を残しているのです。

となると、過去のことをネチネチ、くよくよ考える性格の私としましてはやっぱり、ボロ負けしたロードゲームのバイキングス戦、ラムズ戦もそうですが、審判がミスを認めたボルティモア・レーベンス戦41対24残り6分からの大逆転負け、もちろん実力で劣っていたというのがプロの世界ながら、これが今シーズンのターニング・ポイントだったような気がしますね。

しかし年と共にどんどん都合の悪いことは忘れるようになった私。今日もるんるんでスタジアムに向かった訳です。対戦はアリゾナ、新聞の予想でもすべてのポジションにおいてホークスが勝っており、ちょっと楽勝ムード。っていうか、この試合落とすともうそれで終わりということで気合いは十分。

この時期になると、日頃ハズシまくっている私でも勝敗は読みやすい。というのは、すでにプレイオフ進出を決めたチーム、すでに脱落したチームがあり、今いちばん力が入るのは当然、ホークス、パッカーズ、バイキングスのようにその当落線上にいるチーム。今日の試合はまさにその構図がはっきり出た試合でした。

2ファンブル、2インターセプション、そして2つのビッグプレーで、チャンスを掴みつつも、勢いムードのホークスのプレーに抵抗し、勝とうという気力はもう3勝11敗となっていまったアリゾナには残っていませんでした。ランニングバック、アレクサンダーのすばらしい走りもさることながら、タイトエンドのミリ、ワイドレシーバーのイングラムの華麗なレシーブで、あっさりアリゾナを退け、今期ホームゲーム全勝とファンにとっては嬉しいシーズンになりました。

もちろんロードでも勝ってほしいのは当然ですが、なんといってもスタジアムで観戦する時に勝ってくれるのが気分もいいし、またチケット買うたろかいとなるんです。さあ、来週の日曜にはすべて結果が出ています。やっぱりプレイオフ行って欲しいよねー。もうお金も払い込んじゃったし! ところで皆さん、来年のシーギャル・カレンダーはもう買いましたか? 私のレストラン、Chikoの横にロゴを載せております。女性の方はともかく、ひとりさびしい独身のあなた、そうですアナタです。1年中微笑んでくれる美女は、カレンダーの中にしかいないのです! ぜひとも買いましょう。

2004年1月6日(火)更新
最終回 今シーズンは上出来!

いやー、惜しいところでしたが、ついに今シーズンが終わってしまいました。まずひと言で表現すれば、「上出来」と言っていいシーズンでしたね。

もちろん、プロスポーツは勝ってこそ価値ある世界。プレイ・オフ1回戦で敗退という結果は、残念ながら「そんなもんかな」ってカンジもしますが、なんと言っても、ホークスの“ホームゲーム負けナシの8連勝”“10勝6敗”“プレイ・オフ進出”は十分にファンを楽しませてくれ、また来シーズンに希望をつなぐことができたのではないかと思っています。

特にクォーターバックのハッセルベックの成長は著しく、ちょっとパスがシャープ過ぎるきらいもありますが、さすが名将ホルグレンの秘蔵っ子だけあって、ひょっとするとひょっとしますよ、この人は。また、もうひとつの成長と言えばデイフェンス、コーナーバックのトルファンの獲得は大きかったし、コーナーバックのスプリングの後継として、ルーカスと共にこれから楽しみ。ディフェンスエンドのオキアフォー、そしてベテランのディフェンスタックル、ランデルも今年光ってました。

オフェンスではランニングバックのアレクサンダーは十分な活躍だったと思うし、タイト・エンドのミリも、私のイチオシのワイドレシーバー、ロビンソンと共にいいプレーを見せてくれました。とにかく私的には観に行った試合全部勝ったというところに価値があり、「サンキュー!」と言いたい。振り返っても1戦目のセインツ戦「おっ今年のホークスは違う!」から始まり、劇的な勝利だったラムズ戦と49ers戦、楽勝ムードのベアーズ戦とカージナルス戦、ホントはファンのスティーラーズ戦、どれもエキサイテイングで楽しかったなあ。もう来シーズンのデポジットもしてあるからね、次もガンバルぞー(なんで私が?)。

でもちょっと、勝手な文句も言わせて。あのねー、あんまりぽろぽろ、落とすんじゃないよ、落としまくったJくん。詰めが甘い! 特にベンガル戦、レッドスキンズ戦、レイヴンス戦、全部逆転負け。完全に力負けのパッカ-ズ戦。バイキングス戦の惨敗。審判のバカヤローは、レイヴンス戦とラムズ戦、勝てたかもしれんのに……。

今シーズン、ホークスがプレイ・オフを決めましたが、他の進出チームに比べ、残念ながらホークスはまだまだプレイ・オフを勝ち上がれるチームではないようです。そして来シーズン、もうワンステップ上るためにはいくつかの補強が必要でしょう。もうちょっと“取れる”ワイドレシーバー、プレッシャーをかけるオフェンスライン、サードアンドロングをばっちり抑えるセーフテイー、いろいろありますが、これからのチームだし、何度も言うけど来シーズンのクォーターバックを務めるハッセルベックはスゴイよ、私が保証しましょう!

最後にウチもスポンサーをさせていただいております、シーギャルの皆さん。残念ながらCHIKOは途中帰国をしてしまいましたが、私、十分楽しませていただきました(双眼鏡はそのため!?)。

それでは、来シーズンにまたお会いしましょう!

エガシラ ヒロシ(いいトシこいてる)
福岡県出身、福岡大中退。福岡の中州にある「河庄」で、8年間板前の修業をした後、’90年渡米。現在「HIROSHIS RESTAURANT」オーナー。スポーツ好きの傍ら、旅好きで世界35ヵ国放浪、キャンプ好き(もっぱら食事係)、もちろん巨乳好き(これだけ有名)。

この記事に関するご意見・ご感想は以下までお寄せ下さい。
web@jeninc.com